子犬用ドッグフードの選び方

フード
人間の赤ちゃんがはじめから大人と同じはんを食べないのと同じように、子犬にも成犬用とは違う「子犬用」のフードを選ぶ必要があります。

子犬に必要な栄養素

子犬の成長にはすさまじいものがあり、小型犬の場合、成犬時の体重は出生時の約20倍、大型犬の場合はなんと約70倍にまで成長すると言われています。
犬の体づくりにとって非常に大切な子犬期には、タンパク質、ビタミン、炭水化物、ミネラル、脂肪の5大栄養素に加えて、子犬の成長を助ける以下のような栄養素が必要です。

<骨や筋肉をつくる>タンパク質
<丈夫な骨をつくる>カルシウム リン マグネシウム
<腸内環境を整える>フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖
<免疫力を高める>β-カロテン ビタミンC ビタミンE ルテイン タウリン

安全なフードの見分け方

犬の健康を守るために制定された「ペットフード安全法」では、市販のドッグフードに5つの表示義務を定めています。

①名称
②賞味期限
③原材料名
④原産国名
⑤輸入者、製造者または販売者の名称や住所

これらの表示義務がきちんと守られているか、また賞味期限や原材料に不審な点がないかというところが、安全なフードを見分けるポイントになります。

また、安価なドッグフードのすべてが粗悪ということはありませんが、なかには死肉を原材料としているもの。愛犬の健康のためにも、あまりにも安すぎるフードは避けたほうが無難でしょう。

外国産のフードは危険?

ドッグフードの場合、国産だから安全、外国産のものだから危険、というものではありません。ペット先進国である北米やオーストラリア産の輸入フードには、質の高いものがたくさんあります。一方で、海外と日本では原材料の安全基準が異なる場合があります。

無理なく続けられる価格のフードにする

ドッグフードといっても、安価なものからプレミアムフードまで、価格差も大きいものです。毎日食べさせるものなので、無理ない価格帯のものを選ぶといいでしょう。

おすすめの子犬用ドッグフード

迷える飼い主さんのためにおすすめの子犬用フードを5つ紹介します。

1.小粒で食べやすい

■ニュートロ シュプレモ 子犬用
子犬の成長に必要な動物性タンパク質を含むチキン生肉と、ラム、さらにDHA・EPAが豊富なサーモンを配合。
また犬の皮膚や被毛、さらに消化吸収に配慮し、リノール酸α-リノレン酸やポリフェノール、ビタミン・ミネラルなどを含む原料をバランス良く組み合わせています。
顎の小さな子犬でも食べやすい小粒タイプです。

2.ヒューマングレードの高品質な材料を使用

■アーテミス フレッシュミックス スモールブリード パピー
安全性の最高基準である「人間向け」の原料を使用。チキン、七面鳥、フィッシュ、鴨、卵といった複数の動物性タンパク質、そして新鮮な野菜や果物がバランスよく配合されています。
原料本来の栄養素を損なわない独自の製法により、子犬の成長に必要な栄養成分の効果的な吸収を実現しています。

全成長段階対応フード

3.コーンフレークのような形状が子犬でも食べやすい

■クプレラ エクストリーム プレミアムチキン
子犬から成犬まで、幅広い年齢の犬に適したフードです。小さな子犬でも食べやすい形状と、アレルギーに配慮した穀類を一切使わないグレインフリーが特徴です。
栄養素が損なわれないよう肉・果実・野菜などの原材料を丁寧に低温調理し、さらに、ビタミン・酵素・プロバイオティクス・10種類の必須アミノ酸を非加熱で加えられています。

4.チキンが苦手、アレルギーがある犬におすすめ

■フィッシュ4ドッグ サーモン 小粒
チキンを食べられない犬のために、サーモンを主原料として作られたフードです。魚由来のオメガ3、オメガ6脂肪酸を含み、皮膚や被毛の健康を保ちます。
原料には大きな骨やうろこ、内臓が入っていませんので、小さな子犬にも安心して与えられます。

5.アガリクス茸で健康をサポート

■アーテミス アガリクス イミューンサポート I/S
ヒューマングレードの原料を使用し、人工添加物も不使用。徹底した安全管理の下で製造された、最高級品質のペットフードです。
犬の免疫力や自己治癒力をサポートする「アガリクス茸」を配合。ビタミン・ミネラル・酵素など、子犬の成長に必要な栄養素が多く含まれています。

ドッグフードの与え方

犬にとって大切な成長期にあたる子犬の時期。必要な栄養を十分摂取できるよう、ドッグフードの与え方にも工夫が必要です。

給餌量の決め方

1日に与える量は、フードの種類によって異なるものです。フードの袋に1グラムあたりのカロリーと給餌量の表(月齢、体重ごとのフード量)が記載されているので、それを参考に与える量を決めましょう。

1日の餌の回数

フードを与える回数は、子犬の成長に合わせて調整します。一般的に月齢が低いときは回数を多く、成長するにつれて徐々に回数を少なくしてください。

・生後1~3カ月…3~4回
・生後4カ月~…2~3回
・生後6カ月~…2回(※子犬の成長具合によっては、1日3回)

子犬がドッグフードを食べないときは

何らかの理由で、子犬がドッグフードを食べてくれないということはよくある話です。何故フードを食べてくれないのか、犬の気持ちを察しつつ、食欲をそそるための工夫をしてみましょう。
いつも食べていたフードを急に食べなくなったときは、環境の変化によるストレスや、体調不調を疑います。

まず環境の変化が原因になっているケース。家にお迎えしたばかりの子犬はとてもデリケートです。急な環境の変化がストレスになり、ホームシック状態でごはんを食べたい気持ちになれないのかも知れません。また、以前食べていたごはんと違うフードに、子犬が戸惑っている可能性も。
また、子犬が体調を崩してしまい、食欲がないケースもあります。このときは元気を失いぐったりしている様子や、下痢や嘔吐といった症状が見られることもあります。

犬がおいしいと感じるポイントは?

犬も私たち人間と同様に五感を使って味を感じています。特に嗅覚が優れている犬にとっては、香りはとても重要なポイントです
また犬の味覚と人間の味覚は若干異なっていますが、特に甘味や酸味を好むとされています。

子犬がフードを食べないときの工夫と注意

①フードを水分でふやかす、温める
ドライフードを与えている場合、水やお湯を入れてふやかしたり温めたりすることで香りが立ち、子犬の食欲をそそることがあります。

②トッピングをする
ドライフードの上にウェットフードや肉類、野菜類をトッピングする方法です。フードの味に飽きないよう、子犬が好む香りと味のトッピングを工夫しましょう。

③たくさん遊んでおなかを空かせる
子犬のおなかが空けば自然にフードを食べることもあります。ボール遊びなどでしっかりと運動をさせて、おなかを空かせてあげましょう。ワクチン接種が済んでいる場合には、お散歩に連れて行くのもおすすめです。

④フードを食べなくても人間の食べ物は与えてはいけない
子犬にとって、人間の食事はおいしそうに映るもの。しかし、人間の食事は塩分が高く、また犬が食べてはいけないものも含まれています。また、人間の濃い味に慣れてしまうことで余計にフードを食べなくなるケースもあります。

まとめ

以上が子犬に適したドッグフードの選び方やおすすめのフードの紹介でした。
ドッグフードの選び方は、子犬の成長や健康を左右するものです。悩める飼い主さんは、ぜひこの記事を参考に愛犬に合ったフードを選んでくださいね。