愛情深い性格で飼いやすい-マルチーズの性格の特徴
従順で素直な性格を持つマルチーズ。誕生当初から愛玩犬として育成・繁殖が行われてきた、正真正銘の愛玩犬です。日本国内でも高い人気を誇り、犬種登録数ランキングでは1968~1984年までトップにランクされました。マルチーズを上手に飼育するためにも、まずはマルチーズが持つ性格の特徴を知ることが大切ですね。
目次
「抱き犬」とも呼ばれた愛らしい性格を持つマルチーズ
マルチーズは、紀元前1500年頃という遠い昔から、愛玩犬として親しまれてきました。絹のように長く美しい純白の被毛はもちろん、飼い主へ見せる愛情深い性格が長年の安定した人気を支えています。その後、14世紀のイギリスで「抱き犬」と言われ愛されたように、マルチーズは飼い主に抱きかかえられると嬉しそうに甘えるような姿をみせます。そんなマルチーズの愛らしい性格は、飼い主もまた深い愛情で満たされるのではないでしょうか。
人見知りの一面も
飼い主には愛情深い性格を見せるマルチーズですが、ほかの人や犬にはあまりなつかず、神経質な面を見せることもあります。普段は落ち着いているマルチーズも、自らの安定や幸せが脅かされるかもしれないと認識した相手には、どんな相手だろうと立ち向かっていくような大胆で勇敢な性格を持っているのです。
神経質な面が強く吠え癖のある個体だと、相手に対して吠え続けてしまうこともありますので、しっかりとしつけを行いましょう。
陽気で遊び好きな性格も持っているマルチーズ
マルチーズのルーツは、地中海に浮かぶマルタ島に水夫たちが持ち込んだ犬にあると言われています。だから、という訳ではありませんが……ラテン系の人々が持つ気質のように、マルチーズも陽気で活発な明るい性格を持っています。大胆で気の強い性格は、そんな持ち前の陽気さから影響しているのかもしれませんね。
マルチーズの運動は短時間でOK
活発で、明るく遊び好きでもあるマルチーズ。ですが、狩猟犬などワーキングドッグとしてのルーツは持たず、純粋な愛玩犬として育ってきたため、運動量はそれほど必要としていません。散歩は20分ほどの短時間で、普段は室内で遊ぶことをメインにするとよいでしょう。
マルチーズは遺伝的に膝蓋骨脱臼(靭帯がうまく機能しなくなり、ひざの「お皿」がずれる病気。歩様に異常がみられます)を起こしやすい犬種です。
室内で遊ばせる際には、階段やソファなどの段差から落下しないように気を付け、滑りやすく足に負担がかかりやすいフローリングには緩衝材となるマットを引くなど、ケガを防止する対策を行いましょう。
甘やかしすぎないよう、マルチーズのしつけはしっかりと
マルチーズは飼い主にべったりと甘えたい愛情深い性格を持つため、とてもかわいらしくも思えます。ただし、甘やかしすぎると他者に対して神経質な性格が強くなり、吠え癖がついたり、「甘えたい」と要求するようになったりと、わがままに育ってしまいます。かわいらしい性格を守るためにも、マルチーズの行動に合わせすぎない対応を取ることが上手なしつけのポイントです。かわいいながらも、構い過ぎはよくありません。しっかりとリーダーシップを発揮して、メリハリのある一貫性を持った態度でしつけましょう。
もともとマルチーズは従順で素直な性格ですから、しっかりと関係をつくれればしつけも入りやすくなります。