飼う前にチェックして！　ポメラニアンと合う飼い主さんはこんな人

ポメラニアンは寂しがり屋の一面を持ちます。飼い主が大好きで、一緒に遊んだり、散歩したりする時間を大切にしたい犬です。

また、ブラッシングや歯磨きというケアが毎日欠かせません。さらに月1～2回のシャンプーが必要で、ドライヤーやトリミングの時間も含めると3時間以上かかることもあります。

もうひとつ大切なのは社会化訓練です。人の社会のルールを覚え、従い、様々な音や現象に驚いたり怖がったりせず生活できるように慣らす必要があります。

こうしたことを考えると、ポメラニアンを生活の中心に置くことができる、時間にゆとりのある人が飼い主に向いていると言えます。

利口で物覚えがよく、忍耐強い犬なのでポメラニアンはしつけさえ、しっかりすれば問題行動は目立ちません。

この犬のしつけは「体罰NG」「その場で教える」「しつけのルールを徹底して覚えるまで繰り返す」といった根気のいる作業です。

トイレトレーニングであれば、排泄の素振りを見せたらすぐにペットシーツを敷き詰めたサークルへ連れ込み、排泄が終わるまで待つ。失敗したら犬に一切感心を見せず、すぐに臭いが残らないよう掃除をする。ペットシーツの面積を徐々に狭くしてトイレトレイの上でできるようにする。こうしたことを成功するまで根気よく続けなければなりません。

要求吠えも「吠えても要求は通らない」と覚えるまで無視を続けたり、口を掴んだり、首元を軽く抑えて「ダメ！」と言うなど、吠える度にその場その場で教え続ける必要があります。

こうしたしつけを、毎日、犬に寄り添って根気よく続けられる人がポメラニアンに向いています。

超小型犬の特徴として、小さな体と細い骨格が挙げられます。特にポメラニアンは骨が弱いといわれていて、飼い主の膝から飛び降りただけで骨折・脱臼の危険があります。

このため「段差がない」「登るものがない」「滑らない」「つまづかない」という犬用スペースを確保してあげる必要があります。

また、ポメラニアンは好奇心が強い犬です。床に落ちている物で遊んでいる時に誤って飲み込んでしまうと、胃腸に物が詰まったり、破片が喉や胃腸に刺さるトラブルが起こります。

骨折・脱臼・誤飲などを防ぐため、安全な住環境を整えられる人。ある程度の広さがあり、ストレス無く動き回れるポメラニアン専用のエリアを作れる住環境の人が理想ですね。

気が強く、警戒心やシャイな面が目立つことがあるポメラニアンには社会化訓練が欠かせません。

できる限り毎日ポメラニアンを外へ連れ出して多くの他の犬達と交流させ、犬同士の付き合い方を覚えさせたり、見ず知らずの人に慣らしてあげたいものです。

また、道路を走る車、救急車などのサイレン、急にすれ違う自転車など、人の社会でよく起こる現象を慣れるまで経験も重要です。

こうした経験を愛犬に積ませ、怖い・不安と感じる音や現象、人を減らしてあげると問題行動が抑えられ、犬自身もストレスが少ない生活を送ることができます。外出すること、人と交流することが苦でない人が飼い主に向いています。

ポメラニアンは小さく利口なので比較的飼いやすい犬種です。しかし根気よく毎日続けたいしつけや、安全な飼育スペースを確保するため、住環境に工夫が必要です。こうした特徴やポイントに対応できる人がポメラニアンに合う飼い主と言えそうですね。