子猫を迎える前に揃えたいグッズ

スコティッシュフォールドの性格は人懐っこいので、新しい環境にも比較的スムーズに慣れてくれるでしょう。
それでも、はじめての環境は少なからず緊張するものです。迎える当日、飼い主さん自身が落ち着いてスコティッシュフォールドのケアに専念できるように、必要なグッズは前日までに揃えておきましょう。

初日から必要になるグッズは寝食に関わるものがメインになります。

・ケージ
・トイレトレー&猫砂
・食事(キャットフード)
・食器2種類(食事用・水用)
・ベッドもしくはベッドがわりになるもの(毛布やフリースなど)
・おもちゃ(猫じゃらし、ボールなど)
・キャリーケース(家に連れてくるときに必要です)

猫は自分のにおいが付いていると安心するので、以前使っていたベッドや毛布を譲渡元から譲り受けられるといいですね。

被毛を整える「ブラシ」や「爪切り」などのお手入れグッズ、猫が爪とぎするための「爪とぎ器」などは、初日はなくても構いませんが、できるだけ早くから用意しておきましょう。

キャットフードは総合栄養食を準備しよう

キャットフードが急に変わると猫がお腹を壊すことがあります。できれば以前使用していたキャットフードと同じものを同じ分量で与えられるといいですね。

もしわからない場合は、パッケージに「総合栄養食」と記載されているキャットフードを選んでください。総合栄養食は、猫の成長に必要な栄養素がバランスよく含まれています。水も忘れずに一緒に与えましょう。

総合栄養食には、そのフードを摂取するにふさわしい成長過程(子猫用、成猫用など)がパッケージに併記されています。猫の年齢に対応したものを選びましょう。

猫を引き取る理想のタイミングは午前中

猫にとって新しい環境がスタートする日は、緊張状態が続くことになります。万が一、体調を崩してもすぐに対応できるように午前中のうちに猫を引き取りできるとベストです。

引き取りに行く前、部屋の中を片付けておくことを忘れずに。(電気コードなど、足が引っかかったりケガをする可能性があるもの)

引き取り時に確認したいこと&もらっておきたいもの

猫が新しい環境に慣れるサポートをするために、譲渡元にこれまでの生活サイクルなどを確認しておきましょう。また、猫は、自身のにおいが付いている場所があると安心できるので、使っていたグッズも少し分けてもらえると理想的です。フードも食べ慣れたものを与えられるといいですね。

・普段の子猫の食事量、時間帯
・最後に排泄した時間
・子猫が食べていたフード(数日分を分けてもらうか、商品名を聞いておく)
・子猫の排泄臭が付いた猫砂(トイレ砂)
・子猫のにおいが付いた毛布や布

【猫が家に到着したら】猫が落ち着くまでは必要以上に構わないこと

まずは猫を新しい環境に慣れさせることが大切です。

家に着いたら、キャリーケースに入れたままの状態で、キャリーケースの扉を開けておきます。飼い主さんは何もせず、猫が自分から出てくるのを待ちましょう。外に出てきても、最初のうちは自由に歩かせてください。このとき、歩かせる範囲はひとつの部屋のみにしましょう。

かわいさのあまりについ写真を撮ったり構いたくなったりしてしまいますが、そこはグッとこらえましょう。猫が環境に慣れて落ち着くまで見守ってあげてください。必要以上に構うと猫が疲れてしまいます。

ただし、好奇心から、猫が思いもよらない行動をとる場合もあるので目は離さないでくださいね。

はじめての食事

譲渡元に聞いていた食事のサイクルに合わせて、これまでと同じ時間帯にキャットフードを与えます。
食事内容、分量も同じにできるとベストです。騒がしい場所だと猫が警戒するので、はじめのうちは、部屋の隅や物陰で与えると良いでしょう。

ミネラルウォーターは与えない
食事時は必ず水も一緒に与えますが、基本的には水道水を与えましょう。ミネラルウォーターの中でも硬度の高いものには、猫に多い「尿路結石」の原因になるマグネシウムやカルシウムが多く含まれており、過剰摂取になる可能性があります。

はじめてのトイレ

猫が家の中を観察しているうちに、準備していたトイレの猫砂(トイレ砂)に、譲渡元から譲り受けた「子猫の排泄臭が付いた猫砂(トイレ砂)」を混ぜておきます。

猫が落ち着かない様子を見せたり、床のにおいを嗅いだりとソワソワする様子を見せたらトイレの合図です。そっと抱きかかえてトイレに連れていきましょう。排泄中にじっと見ると猫が緊張するので、自然に見守りましょう。

排泄の時間は食事後か、引き取る時に聞いた「最後の排泄時間」から5~6時間頃を目安にしておくと良いでしょう。

眠そうならベッドに連れて行く

食事やトイレが終わって子猫が落ち着いたら、ベッドを近くに置いておきます。一カ所にとどまるなど動きが鈍くなり、子猫がそのまま眠りそうなら、そっと抱えてベッドに連れていきましょう。譲渡元からもらった毛布や布も一緒に入れておくと猫が安心できます。

ベッドのベストポジション
猫が落ち着いて眠れるように、ベッドはにぎやかすぎない部屋の隅など、飼い主さんが見守りやすい場所に設置しましょう。もし、初日までにベッドが揃えられなければ、はじめのうちはダンボールで代用することも可能です。

ベッドやトイレ、爪とぎ器など子猫が生活できるグッズを設置する「生活スペース」は半畳程度確保できるといいですね。食事もこのスペース内で行わせるようにするといいでしょう。子猫が落ち着いて過ごせる場所をつくることが大切です。

まとめ

スコティッシュフォールドに新しい環境に早く慣れてもらうためには、これまで育った環境で使っていたグッズやフードを用意して安心できる環境をつくる配慮が必要です。

また、子猫を迎える当日は、あくまでも猫ペースにまかせ、慣れるまで見守ってあげましょう。ついつい写真を撮ったり抱っこしてあげたくなるものですが、そこは猫が環境に慣れるまで待つようにしましょう。数日続けて猫が慣れてきたら、コミュニケーションを徐々に増やしていきましょう。
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『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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