スコティッシュフォールドの基礎知識

犬みたいに従順なスコティッシュフォールド
まず、ペットの飼いやすさを判断する基準には下記のようなポイントがあげられます。
・フレンドリーな性格で、協調性が高いこと
・賢く、飼い主に従順で、しつけがしやすいこと
・おとなしいこと(鳴き声が小さいこと)
・ブラッシングやトリミングなどのお手入れがしやすいこと
スコティッシュフォールドは、これらの基準をほぼ満たしている猫なのです。
1.甘えん坊でフレンドリー

そのため、犬のような性格だとも言われています。協調性も非常に高く、猫に限らず他のペットと一緒に飼っても仲良くできます。飼い主以外の人間に人見知りをすることも少ないので、来客が多い家庭でも安心して飼うことができるでしょう。
2.賢いのでしつけがしやすい

3.おとなしい
マンションやアパートなどにお住いの方がペットを飼う時に躊躇するポイントと言えば、鳴き声の大きさ。鳴き声による近所迷惑を懸念してペットの購入を断念する人も少なくありません。しかし、スコティッシュフォールドはのんびりとした性格で、あまり大きな声を出すようなこともないため、そのような方にも飼いやすいと言われています。
4.特別なお手入れは不要
猫自身がきれい好きで、自分で自分の身体をなめまわす「毛づくろい」をして清潔を保つため、特別なお手入れの必要もありません。スコティッシュフォールドの毎日のケアも基本はブラッシングのみで大丈夫でしょう。体臭もほとんどありません。
このようにあまり手がかからないため、ひとり暮らしの方や多忙がちな方でも無理なく飼うことができます。忙しい毎日のなかで、潜在的に癒しを欲している現代人の需要にマッチしているのも人気の秘密かもしれませんね。
思わずひとめぼれ。かわいさが詰まったルックス
スコティッシュフォールドの大きな特徴でもある「折れ耳」ですが、これは遺伝子の突然変異「軟骨形成不全」によるもので、すべての猫の耳が折れるわけではありません。
生まれたときはどの個体も立ち耳ですが、折れ耳の遺伝子を持った個体は生後3週間ほどで耳が前に折れはじめます。また、その折れ具合にも違いがあり、スコティッシュフォールドの耳は、折れ耳を含めると全部で4種類に分かれます。

折れることなく耳が立ったまま育つ個体です。軟骨の形成不全による折れ耳の遺伝子を持たないため、骨の病気にかかりづらい傾向にあります。スコティッシュフォールドは折れ耳が人気なこともあり、このタイプは折れ耳タイプよりも安く飼うことができるでしょう。
・シングルフォールド
スコティッシュフォールドの由来でもあり、英語で折りたたむを意味する「フォールド」。シングルフォールドはその名のとおり、折りたたみ回数が1回であることをあらわしています。そのため折り目はゆるめ。前方に耳がたれており、完全にたたみきっていない状態です。
・ダブルフォールド
ぴったりと折り目がついたような状態で、前に耳が折りたたまれています。
・トリプルフォールド
折り目が三重になるため、耳は顔に沿って完全にたたまれた状態になります。そのため、前から見ると顔が丸く見えるのも特徴です。キャットショーで高く評価されるのはこのタイプですが、一方で遺伝性の疾患にかかりやすい弱点を持っています。
体つき

体重はオスで4~6kg、メスで2.7~4kg程度が平均です。スコティッシュフォールドは、運動量が少なく太りやすい猫種ですので、肥満による病気のリスクを防ぐためにも定期的に体重・体型チェックを行いましょう。
平均寿命は、およそ10~13年。人間の年齢に換算すると54~66歳くらいになります。折れ耳が代表的な例ですが、スコティッシュフォールドは遺伝的に骨や関節の形成異常が起きやすい猫種。この他にも内臓疾患にかかるリスクもあり、猫全体の平均寿命が15歳前後であることを考えると、少しデリケートと言えるでしょう。
しかし、生活環境に気を配り、怪我や病気を極力避ける飼い方をすることで長生きできることも多々あります。かかりやすい病気についてはあらかじめ知識を持っておくと良いですよ。
スコティッシュフォールドの子猫を迎えよう

スコティッシュフォールドの価格帯、相場
ペットショップでも飼うことができますが、より安く購入するならば、直接「ブリーダー(キャッテリー)」から購入する方法がおすすめです。ペットショップに支払う手数料が入らない分、ペットショップに比べると価格が安くなる傾向にあります。
また、他には「里親になる」方法があります。里親になれば初期費用を安く抑えることができますが、譲り受けるためには里親募集側の提示する条件を満たす必要があるため、タイミングや縁に左右される部分も大きいことを頭に入れておきましょう。
◇キャッテリーとは?
「キャッテリー」とは猫の繁殖家の意味。犬や猫を交配させて繁殖させる人達を「ブリーダー」と言いますが、「キャッテリー」はいわゆる猫のブリーダーにあたります。ただし、正式に「キャッテリー」と名乗るためには、世界的な猫愛護団体であるTICA(The International Cat Association)もしくは、CFA(The Cat Fanciers' Association)の認定を受けていることが必須条件。
そして、これらの認定を受けるには、TICAもしくはCFAが純血統と認定した「登録ナンバー証」を持つ猫の飼育と繁殖を行っている必要があります。つまり、より正しく言えば「キャッテリー」はブリーダーのなかでも“猫種の純血を守る”ことに心血を注いでいる優良な繁殖者なのです。

『みんなの子猫ブリーダー』は全国のブリーダーの子猫を紹介する国内最大のブリーダーズサイトです。
専門ブリーダー直販なので、健康でかわいい子猫を安心価格で購入できます。
悪徳ブリーダーにご注意
折れ耳の猫同士を交配させれば100%の確立で折れ耳の猫が生まれますが、これはタブーとされています。なぜなら、障害を持った子猫が生まれるリスクが非常に高まるからです。そもそも「折れ耳」自体が骨の形成異常によるもの、つまり奇形。奇形の猫同士を交配させるとその血が濃くなるため、遺伝的な疾患を持った体の弱い子猫が生まれてしまうのです。
しかし、折れ耳タイプはその人気の高さから値段が高くなる傾向にあります。そこに目を付け、お金欲しさにタブーの交配を繰り返す悪徳ブリーダーが少なからず存在しています。
ブリーダーはペットショップにも卸しているため、ペットショップから購入する場合も、注意が必要です。折れ耳タイプで極端に安すぎる時は疑ってみる、血統を確認する、飼育環境を確認するなど確認を重ねてきちんと見定められるようにしましょう。
スコティッシュフォールドを迎える準備

◇室内飼いが基本
骨の形成異常が起こりやすいなど、少しデリケートなスコティッシュフォールド。外からのウイルス感染や事故など、様々なリスクを回避するためにも完全室内飼いがおすすめです。
また、運動量はさほど多くないものの、遊ぶことは大好きな猫種なので、高いところから飛び降りて足をケガしたりすることがないよう気を配ることも必要です。
そのため、キャットタワーは高低差の少ないものを選ぶ、家の階段にはのぼらないよう柵を付けるなど工夫すると良いでしょう。
◇スコティッシュフォールドに必要なグッズ
猫を迎え入れる前に、飼育に最低限必要なグッズをそろえておきましょう。
・トイレ……成長したときのことを考慮すると、大きめのサイズがおすすめです。
・フード(えさ)…市販のキャットフードで大丈夫です。栄養バランスにすぐれた「総合栄養食」がおすすめです。
・食器…フード用・水用の2種類を用意しましょう。
・ベッドがわりになるもの…猫が落ち着いて過ごせるように、寝床になるような毛布などを用意しましょう。
・お手入れグッズ…爪とぎ器、爪切り、ブラシなど日常的に必要になるものです。
スコティッシュフォールドの飼い方
また、大きな音も怖がるため、掃除機や洗濯機など音を発するものにはできるだけ近づけないように気を配りましょう。段階を踏んで慣れさせていくことが大事です。
トイレははじめが肝心
爪とぎ専用の場所をつくろう

スコティッシュフォールドにやさしい食事とは
◇子猫期
・1日3~4回
生後50日~10カ月頃は成長期にあたるため、栄養価の高い食事を与える必要があります。一方、まだ小さい子猫は消化器が未発達で、上手に食事を消化・吸収できません。成猫と同じ食事を与えると消化器に負担がかかり、おなかを壊してしまうことも。
子猫の体に合わせた子猫専用のペットフードを与えましょう。また、一度に多くの量は食べられないので1回あたりの食事量を少なめにして食事回数を増やします。

・1日2回
成長期を過ぎると身体の発達はゆるやかになります。消化する能力もじゅうぶんあるので食事量は増えますが、カロリーオーバーで太りすぎないよう気をつけましょう。
◇老猫期
・1日3~4回
一般的に猫は7歳を過ぎると、シニアへと移行していきます。はた目にはわからずとも、だんだんとスコティッシュフォールドの体内に衰えが見え始めるようになります。わかりやすい例を挙げると、
・睡眠時間が多くなる
・あまり動かなくなる(遊ばなくなる)
・消費カロリーが減るので体重が増える
など。
個体差はありますが、消化機能も落ちてくるため子猫期のように1回の食事量を減らして、その分食事回数を増やす方向にシフトしましょう。キャットフードも「シニア用」がおすすめです。
お手入れ(ブラッシング・コーミング)
また、耳掃除も忘れずに。特に折れ耳タイプは、耳がふさがっているため雑菌や汚れがたまりやすくなります。定期的な耳掃除も必須です。
怪我や病気をしない環境づくり

※例
・キャットタワーは高低差の少ないものにする
・すべりやすいフローリングの上や、よく猫が飛び降りる場所にはクッション性のあるフロアマットを敷く
・家の階段には柵を設け、猫が立ち入らないようにする。
愛情をたっぷり注いで信頼関係を築きましょう
- スコティッシュフォールドの室内飼いについて
折れ耳が特徴のキュートなスコティッシュフォールド。性格が穏やかなため、室内飼いに適している猫種のひとつです。そこで、「猫の完全室内飼いは初めて」という飼い主さんのために知っておきたいポイントを...
- スコティッシュフォールドの運動量と遊び方
猫と楽しく遊ぶには? そのためには猫の運動量を把握しておくことがポイントです。人気のスコティッシュフォールドはどのぐらいの運動量が必要なのでしょうか。ここでは、スコティッシュフォールドの運動量...
- スコティッシュフォールドのしつけ(噛み癖)
スコティッシュフォールドを育てていると、噛み癖やそのしつけで悩む飼い主さんが出てきますが、しつけるなら早めに手を打つことが大切です。噛む理由を探って、すみやかに対処できるよう努めましょう。
- スコティッシュフォールドのしつけ(鳴き声)
スコティッシュフォールドはあまり鳴かないおとなしい性格の猫種と言われています。でも、なかには飼っているスコティッシュフォールドの鳴き声に悩んでいる飼い主さんもいるのでは?今回のテーマは、おとな...
- スコティッシュフォールドのシャンプー方法
“猫は水が嫌い”というイメージがありますが「たまにはお風呂に入れたりシャンプーをしてあげたほうがよいのでは?」と考える飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、スコティッシュフォール...
- スコティッシュフォールドの寒さ対策
北風が吹きこむ季節、人間と同じようにペットも寒さを感じています。さて、スコティッシュフォールドの寒さ対策はどのようにしたらよいのでしょう? 猫が心地よくぬくぬく過ごせる環境づくりのポイントを3つ...

『みんなの子猫ブリーダー』は全国のブリーダーの子猫を紹介する国内最大のブリーダーズサイトです。
専門ブリーダー直販なので、健康でかわいい子猫を安心価格で購入できます。

すべてのワンちゃん・ネコちゃんがいつまでも健康でいられるように。
安心・安全にこだわったドッグフード・キャットフード、ペット用品の通販ショップです。
スコティッシュフォールドのブリーダーについて

魅力たっぷりのスコティッシュフォールドをあなたも迎えてみませんか?
おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなの子猫ブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的なスコティッシュフォールドを迎えることができます。
いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなの子猫ブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の猫を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。スコティッシュフォールドが気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。