スコティッシュフォールドの餌の量はどのくらい？食事量や回数の目安

遺伝性の形成異常による折れ耳など、他の猫とは違った特徴を持つスコティッシュフォールドですが、基本的に食事は内容、量、回数ともに他の猫種と同じ扱いで問題ありません。一般的な市販のキャットフードでもじゅうぶんでしょう。ただし、運動量が少ないためカロリーコントロールに気をつけて、太りすぎないよう注意しましょう。

健康に育てるポイントはバランスのよい食事です。

＜猫に必要な栄養素＞
・タンパク質
・脂肪
・ビタミン
・ミネラル
・炭水化物
これらをバランスよく配合したキャットフードを選びましょう。おすすめはパッケージに「総合栄養食」と記されたもの。これらは健康維持に必要な栄養が含まれた「主食」に適した食事です。

適正な食事量を考える時に基準になるのが体重に合わせたカロリー計算です。1日に必要な摂取カロリーは下記を参考にしてみてくださいね。

猫の体重×100～200kcal
生後１年未満のスコティッシュフォールドは、まさに成長期。成猫よりもたくさんのカロリーを必要とします。たとえば、たっぷり遊んだ日はさらにエサを欲しがることも。スコティッシュフォールドは運動量が少ない猫ではありますが、成長期の間は多少カロリーオーバーでも太りすぎることはありません。身体を形成するための大切な時期なのでしっかりと栄養を与えてあげましょう。

猫の体重×80kcal
成長期を過ぎると消費カロリーも減るため、摂取カロリーも減らしましょう。スコティッシュフォールドは他の猫種より運動量も少ないため、猫の体重×70kcalくらいを目安に考えても良いでしょう。太りすぎや痩せすぎを予防するためにも、こまめに体重測定を行って食事による摂取カロリーをコントロールすることが大切です。

猫の体重×60～70kcal
猫は7歳頃から高齢期に差しかかります。年をとるにつれて運動量、新陳代謝ともに衰えていくため必要な摂取カロリーも少なくなります。成猫期と変わらない量を与えていると太りやすくなるため、低カロリーで栄養バランスの良い食事に切り替えるなど食事内容を調整すると良いでしょう。

次はスコティッシュフォールドの適正な食事回数です。前述の計算式をもとに算出された1日分の食事を何回かに分けて与えることになりますが、食事回数も年齢に応じて調整する必要があります。

1日3～5回
子猫は食べ物を消化する力が弱いため、一度に多くの食事をとることができません。1回の食事量を少なめにし、3～5回に分けて食べさせるようにしましょう。また、小さな頃は胃も小さいため、一度にたくさん食べると消化不良を起こしたり、嘔吐してしまうこともあります。子猫の成長に合わせて胃も大きくなりますので、じょじょに食事回数は減らし、1回の食事量を増やしていきましょう。

1日2回
成猫の間の食事は基本的に1日2回程度です。バランスの良い食事を心がけてください。

1日2～4回
食欲も食事量も消化力も減っていくので、これまでと同じ食事量を続けると猫に負担がかかってしまいます。そのため成猫期よりも1回の食事量を減らし、そのぶん食事回数を増やすように調整しましょう。硬い食べ物は避け、できるだけ消化の良い食事を与えるなどの配慮も必要です。

人間の健康管理にも必要な「規則的な食事」。これはスコティッシュフォールドも例外ではありません。食事時間があまりにも不規則になってしまうと、猫の生活リズムも狂ってしまうため、体調に影響します。また、いつでも食事がもらえると猫に勘違いさせてしまう可能性もあります。

健康を保つためにも、猫に「ごはんの時間」を認識させるためにも、あらかじめ食事の時間、そして場所も決めたうえで食事を与えましょう。

スコティッシュフォールドの食事は基本的には他の猫種と同じで問題ありません。また、健康的な食の考え方は人間と同じです。規則正しく、猫にとって栄養バランスにすぐれた食事を与えて猫ちゃんの健康をキープしてくださいね。