魅力いっぱい! トイプードルの基礎知識

トイプードルの特徴

もともとは水辺でカモを狩る「水猟犬」として活躍していたトイプードル。16~17世紀ごろになると、フランスの上流階級の愛玩犬として人気を集めるようになりました。

プードルのサイズ区分は、「スタンダードプードル」「ミディアムプードル」「ミニチュアプードル」「トイプードル」の4タイプです。
近年では「タイニープードル」「ティーカッププードル」と呼ばれるプードルも登場しましたが、この2つのサイズはJKC非公認のため「トイプードル」に分類されています。

トイプードルの平均寿命は15~16歳で、全犬種の中では長生きしやすい傾向にあります。
バランスのよい食事や運動など適切な健康管理を行うことで、さらに寿命を伸ばすことができるでしょう。

人懐っこくて飼いやすい性格

トイプードルの大きな魅力はなんといってもその性格です。

かわいらしく、おしゃれが楽しめる
成犬時の体高は24~28cmと小柄で、小型犬らしいかわいらしさが魅力のトイプードル。ふわふわしてどこか優雅さも漂わせる被毛はさまざまなカットスタイルがあり、おしゃれが楽しめます。
また、抜けにくい被毛はケアしやすく、体の臭いも比較的少ないことが特徴です。

賢く、温厚な性格で信頼関係を築きやすい
トイプードルはとても利口でしつけがしやすいうえ、温厚で人懐こい性格をしています。小さなお子さまからお年寄りの方がいるご家庭でも安心して迎えることができます。ほかのペットとも良好な関係を築きやすいことから、多頭飼いを行っている方も少なくありません。

マンションや集合住宅でも無理なく飼え、初めてペットを飼う方にも飼育しやすいトイプードル。家庭犬として望ましい特徴をいくつも持ち合わせています。

バリエーション豊かな毛色

トイプードルの魅力のひとつ、ふわふわで弾力性のある被毛。
スタンダードとして認められているのは下記の毛色です。

・レッド
・ホワイト(白)
・ブラック(黒)
・ブルー
・グレー
・ブラウン
・アプリコット
・クリーム
・シルバー
・シルバーベージュ など

実に10種類以上の毛色があり、それぞれの毛色ごとに特徴・性格の傾向が色濃く出ると言われています(個体差あり)。

レッド
数ある毛色のなかで、一番人気のあるカラーです。
色の濃淡が出やすいレッドは、長い脚とスリムな体を持つ個体が多いとされています。性格は穏やかで、人に懐きやすい親しみやすさが特徴です。

ホワイト・ブラック
レッドに続いて人気が高い、トイプードルの基本カラーです。

ホワイトは頭のよい個体が多く、しつけのしやすさが特徴です。比較的皮膚が弱いとされています。明るさと慎重さを合わせ持つ性格です。

一方ブラックは、皮膚と骨の強さが特徴です。飼い主さんに向けて愛情を振りまくかわいらしい性格を持つ反面、人間やほかの犬とあまり近い関係を好まず、適切な距離を取りたがる一面があります。

シルバー・ブラウン・アプリコット
レッド・ホワイト・ブラックに比べて頭数が少なく、レア感で人気がある毛色です。

甘えん坊でシャイなシルバー。毛が細く、まめなブラッシングが必要です。生後しばらくはブラックに見える毛色も、1歳を迎えるころにはきれいなシルバーカラーになります。

ブラウンは、つかみどころのないマイペースな性格です。その反面、アプリコットは神経質で人見知りの性格を持っていると言われています。

毛色それぞれにバラエティ豊かな特徴があることも、トイプードルの高い人気を支えているのかもしれませんね。

また、トイプードルは成長とともに毛色が薄くなる「退色」が起こることがあります。
毛色が変化する理由としては、紫外線の浴びすぎ、栄養不足、ストレスなどがあげられます。
ただし、加齢による自然現象のケースもありますので、その場合は過度に心配せず、その子の個性と捉えてあげてくださいね。

おしゃれでかわいいカットスタイルが楽しめる

トイプードルは被毛が豊かなため、さまざまなカットスタイルが楽しめます。特に、顔をバリカンで刈り上げず丸く作りこむ「テディベアカット」はぬいぐるみのように愛らしく、トイプードル人気の火付け役となりました。このようなカット次第で印象が変えられる楽しみはトイプードルならではの魅力と言えます。

テディベアカットとは
顔の被毛を刈り上げず、丸く(または細長く)見えるように作りこみ、体全体も丸くもこもこと仕上げていくスタイルです。

トイプードルの子犬を迎える方法

健康的な子犬を迎えるためには、焦らずゆっくり探すことがポイントです。しっかりと自分の目で、候補としている犬や飼育環境を確認し、十分に購入元・譲渡元の相手とコミュニケーションを図りましょう。

これから紹介するどの方法を選んでも、誠実な相手から子犬を迎えることがベストです。購入・譲渡時における無用なトラブルの防止になりますし、購入元・譲渡元によっては、愛犬を迎えてからもアドバイスを受けられます。

トイプードルの子犬を選ぶポイント

健康的な子犬を迎えるためには、体の状態を細かくチェックしましょう。

・毛…毛が密集していて、かき分けた時に変な臭いがしない。
・耳…耳の中が汚れていない。変な臭いがしない。
・目…瞳が澄んでいる。涙や目やにで、目の周りが汚れていない。
・鼻…ツヤがあり、湿っている。(睡眠中と寝起き時を除く)
・口…歯が白く、口臭があまりしない。
・四肢…正しく歩行できている。
・胴体…骨格がしっかりしていて、痩せていない。
・肛門…締まりがよく、汚れていない。
・尻尾…元気のよさが感じられるくらいに、ふりふりと動いている。

子犬を迎える3つの方法

トイプードルを飼いたいと考えた時、迎えるにはいくつかの方法があります。日本国内での主流とされているのは、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親」の3つの方法です。

ペットショップ
日本国内では、多くのペットショップが店舗展開されています。個人で経営している店舗はもちろん、ホームセンター内に併設されている場合など、規模はさまざまです。

メリットは、気軽に見学できること。また、ショップによってはトリミングサロンやホテルを併設している店舗も。愛犬をトータルでサポートできる環境が、ご自宅の近くにあれば心強くもあります。

犬を迎えると同時に、さまざま飼育用品をまとめて購入できることも、ペットショップの強みとも言えるでしょう。

ブリーダー
アメリカ・イギリスなどの「ペット先進国」と言われている国々において、主流とされている入手方法はブリーダー直販です。日本国内においても、熱心なブリーダーが繁殖を行っています。

計画的な繁殖のもと、親犬やきょうだい犬たちと育てられていくので、社会性が身につき成熟しやすくなることが大きなメリットです。また、飼育のプロでもあるブリーダーから実践的なアドバイスを受けることもできます。

また、良血統の子犬を比較的安い値段で購入できることも特徴のひとつです。
ブリーダーからのお迎えを検討する場合は、サイトで評判や口コミを参考にしてみるといいでしょう。

里親になる
家庭の事情などで、残念ながら飼い続けることができなくなってしまった愛犬の里親探しを行っている方は少なくありません。日本国内において飼育頭数が最も多いトイプードルに関しても、同様です。

里親制度でトイプードルを迎える場合は、生体費用が無料のケースが多いです。
各所で定期的に開かれている譲渡会をはじめ、近年ではインターネット上での里親募集も頻繁に行われています。情報を常にチェックしておくとよいでしょう。

購入元・譲渡元に事前確認しておきたいこと

血統
両親やきょうだい犬の特徴を把握しましょう。体や性格の特徴はもちろん、遺伝性疾患の有無も確認できます。

飼育環境
健やかな環境で育てられた犬は、ご自宅に迎えたあとも健康的に育ちやすいものです。犬舎の清潔さや、犬たちをどんな風に扱って飼育しているのかを確認しましょう。

購入元・譲渡元の対応
犬の知識を豊富に持ち、良心のある方であれば、質問にも誠実に回答を返してくれます。必ず、実際に足を運んで譲渡元とコミュニケーションをとりましょう。

悪徳な「業者」に気をつけましょう
良心のもと誠実に対応している方々がいる一方で、営利にばかり心を捉われてしまっている方も残念ながらいます。利益優先の業者は、毛色が薄い・皮膚が薄く弱い・凶暴で噛みつきやすい……など、トイプードルらしからぬ体質・性格を持つ個体も平気で売りに出してしまうのです。

中には遺伝性疾患など病気を抱えている事実を隠し、販売している悪質な業者も存在します。一見して健康かどうかを見極めることは、至難の業です。そういった業者から犬を購入しないためにも、事前確認の質問を行いましょう。

質問に対して適切な返答がない、店内・犬舎内が不衛生で臭うなど疑問に思う点が少しでもある場合、そういったペットショップ・ブリーダーから犬を購入することは控えましょう。そうすることで、悪質な業者は淘汰されていきます。

子犬を求める側のマナーも大切です
購入元・譲渡元の相手からお話を伺うには、しっかりとコミュニケーションをとる必要があります。マナーも大切にしましょう。

※守りたいマナーの一例
・勝手に犬を触らない、抱き上げない
・犬の関心を引くために、ケージなどを叩かない
・ブリーダーへの訪問時には、必ず事前予約をとる(ブリーダーによっては、訪問時に条件があります)
・子犬は免疫力が弱いため、感染症予防の観点から、同日中にペットショップ・ブリーダーをはしごすることは避けましょう。

トイプードルを迎えると決まったら

トイプードルを飼うことが決まったら、しつけのルールや環境・グッズの購入など迎える準備を進めていきます。

子犬との接し方を、家族の間で共有する
トイレや食事のしつけの際、家族それぞれが違う対応を取らないようにしましょう。子犬の混乱を防ぐとともに、スムーズにしつけを行う大切なポイントになります。

たとえば、子犬のほめ方・叱り方、かける言葉、食事の場所、トイレトレーニングの際は部屋を自由に歩かせない……など、事前に確認しあいましょう。

危険な場所(物)を事前にチェックする
子犬は好奇心が旺盛で、頻繁に動き回ります。危険な場所に立ち入ったり、危険物に触れたりしないよう事前にチェックしておきましょう。

※危険な場所の例
転落の危険性がある場所(階段、ベランダ、窓際)や、火の元でもある台所の入り口にはフェンス(柵)を設置するなど対策を取りましょう。
脚をはさむおそれのあるドアは、ストッパーなどで固定するといいでしょう。人間の赤ちゃん・幼児用の製品でも代用が利きます。

※危険物の例
子犬に有害だったり、ケガのおそれがあるものは、あらかじめ触れられないよう片付けておきましょう。
・電源などのコード類:子犬が噛んで感電する恐れがあります。
・ストーブなどの暖房器具:火傷する恐れがあるので、柵で囲むなど対策が必要です。
・観葉植物:植物によっては、犬が中毒を引き起こす成分が含まれています。
・設置するタイプの殺虫剤:誤って口にしないよう注意が必要です。

トイプードルの飼育に必要なグッズ

トイレ用品
■トイレシート
子犬が排泄する場所になります。子犬のうちは頻繁に排泄しますし、トイレトレーニングでも多々使用することから、多めに用意しておくとよいでしょう。

■トイレ
トイレシートを固定させる容器です。トイレトレーニング中は、直に床へトイレシートを敷くことも多いので必要に応じて購入しましょう。トイレがある程度できるようになった段階での購入をおすすめします(もちろん事前に用意しておいてもよいでしょう)。

■殺菌剤・消臭剤
トイレを片付けたあとや、粗相をしてしまった際に使用します。殺菌・消臭しておくと清潔ですし、犬は自身の尿の臭いがする場所に排泄する習性があるので、間違った場所に排泄させないためにも、必要です。

ハウス用品
■ケージ(サークル)
トイレトレーニングや、留守番時に子犬の居場所となる必須品です。組み立て式で、サイズの拡張も自由にできる製品が一般的です。

■クレート
子犬のハウスや移動用ケースとして使用されるハードケースです。さまざまなサイズがあります。大きすぎるとクレート内で排泄をしてしまうため、中で愛犬が方向転換できるくらいの大きさがおすすめです。成長に合わせて、大きなサイズに買い替えましょう。

■ベッド
犬は、ふかふかして寝心地のよい場所を好みます。しっかりとトイレを覚え、部屋を自由に歩き回れるようになった段階で用意してあげると愛犬が喜ぶでしょう。

フード・食事用品
■フード
飼い始めの一週間は、子犬の購入元・譲渡元で食べていたフードと同じ商品をなるべく用意しましょう。急にフードが変わると、なかなか食が進まなかったり、おなかを壊したりしてしまうことがあります。

また、喜んで食べない・便が安定しない・毛ヅヤがよくない場合はほかのフードを試しましょう。新しいフードを試す場合は、今食べているフードに少しずつ混ぜ、徐々に切り替えていくことがポイントです。

夏は、暑さで食欲が落ちて口にしない場合もあります。元気はあるか、体重は落ちていないかなど、子犬の様子をマメにチェックしましょう。

■食器
陶器やステンレス製が一般的です。簡単にひっくり返らない、安定感のある食器を選びましょう。

■給水器
口まわりの毛が長いトイプードルは、ノズルタイプの給水器を使うこともおすすめです。水を飲んでいるとき、びしょびしょに濡れてしまうことを防ぎます。使用する場合は、ケージに取りつけて。

おもちゃ
子犬と遊ぶことはもちろん、トイレやハウスへの誘導にも使える必需品です。サイズが小さいと誤飲してしまう恐れがあります。適当なサイズで、丈夫なものを用意しましょう。

■ボール
できれば高く弾むゴム製ではなく、布製のものをおすすめします。ひもが付いている製品も有用です。

■引っ張ることができるもの
「引っ張りっこ」は狩猟本能が刺激されるため、犬が大好きな遊びのひとつです。甘噛みの欲求も満たされます。

散歩・お出かけ用品
■首輪・リード
子犬のうちは、軽くてサイズ調整がしやすいナイロン製・布製の製品がおすすめです。子犬の負担軽減とケガ防止に繋がります。

■キャリーバッグ
お出かけや通院の際にあると便利です。クレートを購入した方については、ひとまずはそれで充分と言えます。トレーニングが進み、外へ出かけられる状態になったタイミングで用意するとよいでしょう。お気に入りのデザインを見つけてください。

トイプードルの飼い方

トイプードルはとても頭のよい犬種です。しっかりと教えていけば、何でもよく覚えるのでしつけやすいと言えます。反面、悪い行いも覚えやすいということでもあるので、間違った行動を許してはいけません。そのためには、しっかりとしたしつけが大切です。トイレ・食事・散歩など、正しくしつけを行い、魅力的なペットに育てていきましょう。

初日の暮らし方

飼い主さんのご自宅に子犬がやってきてから、最初の2~3日が肝心です。特に、トイレトレーニングは初日から始まります。

家族の誰かが家にいて、愛犬の面倒を見られる状態が理想です。一人暮らしのご家庭では、土日などの休業日や連休のタイミングに合わせて子犬を迎えるとよいでしょう。

まずはトイレトレーニングから
トイレを上手にさせるコツは、「必ず同じ場所で排泄させるための状況をつくる」ことです。

トイレが成功したら、しっかりと子犬をほめてあげましょう。「決められた場所に排泄ができた=ほめられる」という成功体験を覚えさせることで、トイレが上手にできるようになります。

手順
1. まずは、トイレシートを敷き詰めておいたケージに連れていきましょう。シートのうえで排泄をしたらフードをあげてほめ、ケージの扉を空けます。

2. 子犬がケージから出てきたら、少し遊んだり抱っこしたりしてあげましょう。遊ぶ時間については、最初は10分くらい。時間が来たらケージに戻して休ませます。

3. 「トイレ→遊ぶ→休む(眠る)」の流れを繰り返しながら、トレーニングを進めます。初日は子犬も緊張しやすいので、短時間で切り上げてゆっくり休ませましょう。

食事の回数や量
食事の時間がきたら、子犬にフードを与えます。
もしフードを食べない場合はいったん捨て、時間をおいてから新しいフードをあげます。それでも食べない場合は、購入元・譲渡元や動物病院に相談をしましょう。

■平均的な食事の回数
子犬を迎えた当初は、購入元・譲渡元と同じフード、食事時間、量を与えます。どんな風に食事を与えていたか、あらかじめ聞いておきましょう。

■基本的には1日3回
子犬の成長スピードは速く、食欲も旺盛です。1日3回程度、食事の間隔がだいたい同じになるようにして与えましょう。以後、生後4~6カ月くらいまでは1日3回、それ以降は1日2回にしていきます。
睡眠タイム
迎えた当初は、不安やさみしさから子犬が夜鳴きしてしまうこともあります。
ハウス(クレート)を飼い主さんの睡眠場所の近くに置いたり、夜寝る前に遊んで適度に疲れさせたりすると子犬が眠りやすくなります。ケージやサークルを布で覆うと、落ち着いて眠る傾向もあるようです(夏は暑いので、全面には布をかけないようしましょう)。

夜鳴きをしても、構わないようにします。ここで抱っこしたり声をかけたりしてしまうと、「鳴けば飼い主さんに構ってもらえる」と認識して、いつも夜鳴きをするようになってしまいます。

もし鳴きやまないときには、犬が鳴いた瞬間に「パン」とハウスを叩くと、音に驚いて鳴きやみます。この方法を取る際にはハウスに布をかけ、誰が叩いたかを分からせないようにすることがポイントです。

2日目以降の暮らし方

基本的にしばらくは、初日の流れと同じように過ごします。トレーニングの中で、愛犬とのコミュニケーションを重ねていきましょう。子犬が環境に慣れてきた段階で、留守番させて飼い主さんが外出することも可能です。留守番をさせる時間は最初から長くせず、徐々に長くしていきましょう。

動物病院に出かけよう
ご自宅に迎えてから2~3日、もしくは1週間程度で子犬が落ち着きはじめたら、動物病院にて健康診断を受けましょう。混合ワクチン・狂犬病ワクチンをまだ済ませていない場合は、医師に相談のうえワクチンを接種します。フィラリア症の予防プログラムについても相談を。

散歩に出かけるタイミング

散歩やお出かけは、ワクチン接種が済んで医師の許可が出てからとなります。
しかし、医師からのゴーサインが出ても、最初から外を歩かせるとストレスや恐怖心を抱える可能性があるので、まずは外に慣らすことが大切です。

「窓から外を見させる」→「玄関前に出てみる」→「抱っこした状態で近所を歩いてみる」……と、段階を踏みながら徐々に慣れさせていきましょう。

散歩デビュー
道具を装着した状態で歩き方を覚え、外にも慣れた時点でいよいよ散歩デビューです。子犬が、興奮したり怖がっていないことを確認して、抱っこした状態からそっと地面へと降ろします。

最初は、なかなか歩かないかもしれません。まずはゆっくりと様子を見ましょう。もし、どうしても歩かない場合は、その日は散歩を切り上げて、翌日以降再びチャレンジです。

散歩する距離は、徐々に長くしていきましょう。

トイプードルの健康を守る日常的なお手入れの方法

ブラッシング
最も重要なお手入れです。トイプードルの被毛はカールしているため絡まりやすく、毛玉や皮膚疾患を防ぐためにも、毎日ブラッシングを行うことが理想的です。少なくとも3~4日に1回は行うようにしましょう。ブラッシングには、ふわっとした被毛のキープに加え、血行を促進する効果もあります。

シャンプー
被毛と皮膚の状態をリフレッシュさせます。シャンプーし過ぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。皮膚がカサカサになってしまうので、洗い過ぎには注意しましょう。頻度は、2週間に1回程度が目安です。

目のケア
必要に応じてケアが必要となります。トイプードルは流涙症になりやすく、目のまわりが変色を起こす涙やけを起こしやすい犬種です。涙が多い、目やにがたまりやすい子犬の場合は、毎日お手入れをしましょう。状態が芳しくない場合は、病院に相談を。

耳掃除
通常は、それほど汚れないので頻繁に行う必要はありません。頻度としては、2週間に1回程度です。トイプードルの耳は複雑な構造をしているため、いたずらにいじらないようにしましょう。

歯磨き
歯周病を予防するため、毎日行うことが望ましいです。ウェットフードやふやかしたフードなど、やわらかいフードを食べた後は、すぐに歯磨きをすると汚れが落ちやすく効果的です。

部分的なトリミング、爪切り
ペットサロンなどでトリミングや爪切りを1カ月に1回程度行っている場合、家庭で行う必要はありません。トリミングが必要な場合は、無理のない範囲で行いましょう。

散歩後のお手入れ
散歩後の汚れを拭き取ったり、ブラッシングで取り除くお手入れは、散歩の度に行います。1日2回以上散歩に出る場合は、最後の回のみ丁寧にお手入れをして、ほかの回はほどほどにしましょう。(犬によってはストレスになってしまい、散歩に出たがらなくなってしまうため)

トイプードルがかかりやすい病気

膝蓋骨脱臼
後脚にある膝蓋骨(人間で言えば、膝の「お皿」の部分です)が外れてしまう症状です。歩行の異常が見られます。

原因は遺伝による先天性、運動や歩行中におけるトラブルからくる後天性があります。軽度の症状であれば経過観察、慢性化している場合は手術が必要です。

床がフローリングの場合はマットを敷くなど、足に負担がかからないよう工夫しましょう。

涙やけ
多量の涙があふれる流涙症によって、目頭の毛が茶色に変色します。毛色がホワイト・アプリコットの場合は、特に目立って見えることが特徴的です。症状が進むと湿疹や皮膚炎、まぶたの痙攣が起こります。

原因は、涙腺の炎症・角膜炎・結膜炎・逆さまつげなど多岐にわたるケースが考えられるため、特定が難しくもある症状です。眼病やまつ毛に起因するものと考えられる場合は、医師に相談しましょう。

予防するポイントは、いつも目の周りを丁寧に拭き清潔にしておくことです。

外耳炎
トイプードルの耳はたれ耳で、中の通気が悪くなり蒸れやすい形状をしています。そのため、外耳炎の原因となる細菌にとっては絶好の住処となります。

外耳炎の症状は、耳の中の腫れ・ただれといった炎症です。耳垢も増えるため、嫌な臭いがすることも特徴です。症状がある場合は、かゆさから「脚で耳をかく」「頭を振る」「床に耳をこすりつける」といった行動をとります。

耳の中に生える産毛のような毛を抜き、耳垢を取る手入れが第一の予防法です。耳の中を清潔にし、乾燥させましょう。

トイプードルと楽しく幸せな時間を過ごせるように

賢く表情豊かなトイプードルは、外見はもちろん、愛らしい仕草もかわいらしく魅力にあふれた犬種です。特に子犬の成長スピードは速く、毎日愛犬の新たな一面を知ることで愛情がより深くなっていきます。

日ごろから愛犬とコミュニケーションする時間を重ね、体や行動・表情など様子を見ながら、焦らずゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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