【名犬ラッシー】ラフコリーの性格と特徴！ シェルティとの違いは？

ラフコリーは長いマズルに半立ちの耳、豊かなえりまきのような被毛が豪華で、気品あふれる見た目をしています。
毛色はセーブル、トライカラー、ホワイト、ブルーマールの4種類です。ブルーマールは大理石のようなまだら模様で、レアカラーと言われます。

大型犬に分類されるラフコリーは、オスで体高56～61cm、メスは51～56cm、体重は20～35kgが一般的です。豊かな被毛のために、実物は想像より大きく見えるかもしれません。
またラフコリーは一般家庭でブリーディングしている人も多いため、個体差が大きいです。ブリーダーは規格内のサイズになるように繁殖させますが、一般家庭の場合はサイズを気にしないことがほとんどだからです。
成長後の大きさが心配なときは両親犬を見せてもらうと、だいたいの大きさが予想できますよ。

ラフコリーの平均寿命は13～15歳で、大型犬のなかでは長寿だと言えます。
「ラフコリー眼異常（コリー・アイ）」など遺伝的な病気にかかりやすいので、定期的に健康診断を受け、しっかりと健康管理をしましょう。

性格はラッシーのイメージ通り、賢く穏やかで活動的です。ラフコリーは飼い主に忠実なので、正しくしつければとてもいいパートナーになってくれるでしょう。
また洞察力に優れていて、人の気持ちを敏感に感じとります。飼い主の感情にそっと寄り添ってくれる、やさしい気持ちの持ち主です。
さらに友好的な一面もあるため、多頭飼いや子どもがいる家庭でも安心して飼えます。活発なので子どものよき遊び相手になってくれるでしょう。

性別で若干の性格差があり、オスは素直でやさしい性格で、叱られると落ち込んでしまいます。メスは甘えん坊で、気が強い面があります。母性ゆえの面倒見のよさから多頭飼いにはメスのほうが向いていると言われます。

シェットランドシープドッグ（シェルティ）という、ラフコリーとよく似た見た目の犬種がいます。同じ犬種と思われることもありますが、まったく別の種類です。

見分けるポイントはまず、大きさの違いです。シェルティーは体高30～40cm、体重は9kgほどで小型犬に分類されます。小型のラフコリーと言われることも。小さいぶん動きもすばやく小回りがききます。

次に毛色の種類です。ラフコリーは4色ですが、シェルティの毛色はマール、セーブル&ホワイト、ブルーマール、トライカラー、ブラック&ゴールド、ブラック&ホワイト、セーブルの7色で、ラフコリーよりも豊富です。

性格にも違いがあります。ラフコリーは友好的ですが、シェルティは警戒心が強いです。見知らぬ人には臆病になる場合が多く、家族以外に慣れにくい性質です。

ラフコリーとシェルティを見分ける際は大きさだけでなく、額にも注目しましょう。シェルティはラフコリーに比べると、マズルと目のあたりの境目に「額段（がくだん）」と呼ばれる段差があります。ラフコリーは額段が緩やかで、額とまっすぐつながっているように見えるのが特徴です。

大型犬の販売が少ないペットショップでは、ラフコリーを見かけることはほぼないでしょう。ラフコリーを飼う場合は、ブリーダーから購入する方法が確実です。値段は平均で17万円ほど。
ただし血統のよさはもちろんのこと、希少なブルーマールやすべての毛色との交配できるトライカラーのメスは、ほかの子に比べて値段が高いです。

大型犬ゆえにある程度の飼育スペースは必要ですが、十分に散歩に行ける場合はマンションでも大丈夫です。
散歩は最低でも1日2回、1時間ずつ行きましょう。特に運動が大好きなラフコリーの場合、1時間では足りないことがあるので、様子を見て散歩時間を増やしましょう。
可能であれば、ドッグランなどたくさん遊べる場所に連れて行くといいですね。
ストレス発散ができるうえに社会性を養えるのでおすすめです。連れていく場合は、ドッグランのルールを守り、遊んでいる愛犬から目を離さないようにしましょう。

ラフコリーは抜け毛が多いうえに被毛が絡まりやすいので、ブラッシングが欠かせません。また、月1程度、トリミングに連れて行くときれいな状態を保てます。
自宅でシャンプーができないわけではありませんが、大型犬であることや毛量などを考えると、プロに任せるほうが安心です。胸毛やお尻周り、足の毛をカットして整えるだけでも印象が変わりますよ。

今回は名犬ラッシーのモデルになったラフコリーを紹介しました。
名前はよく知られていますが街で見かけることは少なく、やや珍しい犬種と言えます。しかし気品のある見た目と穏やかな性格で根強いファンは少なくありません。ほかと被らない大型犬を検討している方は、ラフコリーも候補に入れてみてはいかがでしょうか。