チワワの基礎知識
陽気でフレンドリーなチワワの性格
飼い主とのスキンシップが大好きで、なでられたり抱っこされたりも大好き。それでいて、自立心が高く、お留守番も得意です。
体が小さいので室内で走りまわるだけでも運動量は十分ですが、飼い主と遊ぶことが好きな犬種です。定期的に散歩に連れて行って、遊んであげるとチワワとの絆が強くなりますよ。
チワワはとても賢いので、教えられたことはすぐに覚えます。しかし、かわいいからといって飼い主が甘やかすと、自分のほうが上だと思ってわがままになることも。
子犬のときからしっかりしつけましょう。
謎に包まれたチワワの歴史
9世紀から、メキシコで食用や儀式用として飼っていた、中国で小型化ブームが起きたときに小さくされた、古代エジプトにいた犬がヨーロッパを経てアメリカに渡った、などさまざまな説があります。
現在わかっているのは、1850年ごろにメキシコを訪れたアメリカ人が、小さな犬を連れ帰って改良したということだけ。
ちなみに、アメリカで誕生したばかりのチワワはスムースコートのみでした。そこからパピヨンやヨークシャーテリアと交配させ、ロングコートチワワが生まれたのです。
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チワワの子犬を迎えよう
チワワはどこから迎えるのがおすすめ?
しかし、人気が裏目に出て、安易な繁殖で問題のあるチワワが多くなっているのも事実。せっかくお迎えしたチワワがすぐ病気になったり、どんなにケアしても暴れたり怯えたりしたら悲しいですよね……。
そうならないためにも、チワワは信頼できるブリーダーから迎えるのがおすすめです。
良質なブリーダーは遺伝疾患がないように配慮していますし、血統もはっきりしています。なにより、小さなころから愛情たっぷりに育ったチワワはおおらかな性格の子が多いです。
生後3~8週くらいの子犬は社会化期を迎え、母犬や兄弟から犬同士のルールを学びます。ペットショップなどではこの時期に流通のため母犬と離してしまいますが、そうすると情緒が不安定になったり、犬と仲よくできないチワワになったりすることがあります。
その犬種のプロであるブリーダーから、飼い方のアドバイスをもらえることもメリットですね。
生き物の世話をしているため、ブリーダーはとても多忙。見学は必ず事前に予約し、病原菌などを犬舎に持ち込まないように注意しましょう。
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チワワを飼う前に準備しておきたいグッズ
・ケージ
・クレート
・トイレ
・ペットシーツ
・エサ皿
・給水器
・フード
フードは急に変えると食べないことがあるので、ブリーダーやペットショップで与えていたものと同じフードを用意しましょう。違うフードを与える場合は既存のフードに少しずつ混ぜ、徐々に変更するのがおすすめです。
チワワがお散歩デビューは、混合ワクチンや狂犬病予防注射を終えてから。首輪やリードには慣らしておくほうがいいですが、焦って買う必要はありません。最初はリボンやひもを巻いて、首になにかある状態に慣らしましょう。首輪やリードはそれから準備しても大丈夫です。
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チワワを飼ったらかかる費用
・フィラリア予防薬
・狂犬病予防注射
・ペットシーツ
・フード
外で排泄させるならウンチ袋が必要ですし、飼い主によってはおやつ代やペットサロン代、健康診断費などもかかります。ペット用の消臭剤もあると便利で、用意する場合は定期的に買い足します。
病院に連れて行く費用や薬代も頭に入れておいた方がいいでしょう。服やハーネス、リード、おもちゃも消耗品なので、ある程度使用したら買い替えが必要です。
くりくりの大きな目がとてもかわいいチワワ。一緒に暮らしていたら、必須でなくてもいろいろと買ってあげたくなってしまいます。
定期的にかかる費用を考え、無理のない範囲で買ってあげてくださいね。
あなたのチワワはどっしり? それともほっそり?
とても愛らしいチワワですが、触ってみると意外に骨太で筋肉質。活発で運動が大好きです。
チワワの体型は、ずんぐりして手足が短い「ドワーフタイプ」、スラリとして手足が長めの「ハイオンタイプ」があります。最近は両方の特徴をもった「スクエアタイプ」もいるようです。
チワワのような小型犬は、肥満になったときに体の負担が大きいのでしっかりコントロールすることが重要です。骨太で筋肉質のチワワは肥満でなくとも体重は多めになるなど、チワワの適正体重だけではかることはできません。
愛犬のチワワの体型も参考にして、体重管理してくださいね。
毛色のバリエーションがチワワの魅力のひとつ
さらに、チワワは毛色のバリエーションが豊富で、単色のほかにメインカラーに1色の模様があるパーティーカラー、目の上に斑点があるタンカラー、3色以上のトライカラーがあります。
同じ茶系でもレッド・チョコ・フォーンと種類があり、単色もさまざま。眉毛のように見えるタンカラーは特に人気で、メインカラーによって「ブラック&タン」「チョコ&タン」などと呼ばれています。
チワワの毛は生後8カ月くらいから伸び始め、生えそろうのに2歳ころといわれています。ロングコートなのに毛が短くても、気長に待ちましょう。
チワワの飼い方
楽しく暮らすためのチワワのしつけ
そのため、チワワには子犬のころから服従トレーニングと社会化トレーニングが欠かせません。
服従トレーニング
飼い主との主従関係を教えることで、「オスワリ」や「マテ」などから始まります。小さなチワワはとてもかわいく、つい甘やかしてしまいがちですが、チワワのためにもしっかりしつけてください。
社会化トレーニング
文字通りチワワを社会に慣らすことです。家の外に出て飼い主以外の人や犬に会い、いろいろな音を聞き、においを嗅ぎ、チワワにたくさんの経験をさせます。子犬のころからさまざま経験をさせれば、問題行動を起こす可能性はぐっと少なくなります。
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チワワに服は着せるべき?
チワワは寒さに弱い犬。超小型犬で体高が低く、普段過ごす場所は人間が感じているより温度が低い可能性があります。防寒のためにも服を着せましょう。
また、換毛期はスムースコートチワワでも固く短い毛が抜けるので、服を着せておくと抜け毛が散らかるのを予防できますよ。服は夏の暑い時期に出かければ直射日光を遮ることができ、ケガのあとは傷をなめたりひっかいたりの予防になります。
成犬になってから急に服を着せればチワワも嫌がるでしょうが、子犬のころから慣らしておけば問題ありません。
チワワは服を着せるメリットの多い犬種なので、小さいうちから服に慣れさせておきましょう。
チワワにお留守番を任せるときは
チワワは自立心が高く、留守番が得意な犬種です。そんなところも飼いやすいといわれるゆえんですね。
急に長時間の留守番はさせず、最初は30分、次は1時間と、少しずつ時間を延ばします。出かける前に声をかけたり、帰宅したときにチワワが喜んでも過剰に接したりしないのがコツです。
留守番中は水やトイレを準備し、ケージで過ごさせるようにしましょう。無用なイタズラや事故を防止できますし、先祖が穴倉で暮らしていたチワワは狭いところがすきです。
普段からケージにいることに慣らし、一人遊びができるチワワにしつけておくといいですね。
外出先から犬の様子が見られるカメラや、常に新鮮な水が循環する給水器など、留守番の便利グッズもたくさんあるので、検討してはいかがでしょう。
チワワのお手入れ・シャンプー編
汚れてしまいがちな肛門まわりもシャンプーのときならさっと洗い流せますね。
ストレスなくシャンプーするため、子犬のうちから水遊びなどで抵抗を減らします。シャンプーそのものよりも、お風呂場の雰囲気やシャワーの音が怖いチワワも多いです。
寒がりなので、シャンプーのあとは素早く乾かします。水分が残ったままだと、湿気によって皮膚病になることも。しっかりタオルドライし、ドライヤーできちんと乾かしましょう。
チワワが嫌がって大暴れ、飼い主がシャンプーに自信がない、などといった場合はペットサロンに連れて行くのも手です。
プロのトリマーにシャンプーのコツを聞けますし、「3回自宅で洗ったら1回ペットサロン」などと決めている人もいますよ。
ちなみにスムースコートの場合は毛が短いので、蒸しタオルなどで拭いてあげれば多少の汚れは落ちます。どろどろに汚れてしまってはシャンプーするしかありませんが、散歩でちょっと汚れた程度なら十分です。
チワワのお手入れ・ブラッシング編
ブラッシングは毎日しましょう。スムースコートの場合はラバーブラシや柔らかい獣毛ブラシを使い、ロングコートの場合はスリッカーやピンブラシのあとにコームで整えるのがおすすめです。
トリミングはしなくても大丈夫ですが、肉球の間の毛や肛門まわりの毛はカットしたほうがいいでしょう。滑って転んだりウンチが毛にくっついてしまったりするのを防ぎます。見栄えが気になる場所ではないので、プロでなくてもできますよ。
ブラッシングはチワワをかわいく清潔に整える以外にも役割があります。全身どこを触られても嫌がらないようにする訓練でもあり、痛がる場所や皮膚炎を起こしている場所はないかなどのチェックの時間でもあります。
チワワとのスキンシップや血行促進のためにも、ブラッシングは毎日おこないましょう。
どうする? チワワの避妊手術
メリット
生殖器系の病気予防、望まない妊娠の予防、マーキングやヒート(発情期)の出血で家を汚すことがない、発情期に異性とかかわれないストレスがない、性格が穏やかになる
デメリット
繁殖できない、手術後の痛み、麻酔のリスク、ホルモンバランスの崩れで肥満になりやすい、手術費用がかかるなど
避妊手術にはメリットとデメリットがあり、飼い主が判断するしかありません。手術のタイミングは、メスは生後5~6カ月、オスは8~9カ月頃が適切と言われているようです。しかし、これは一般的な目安。手術の時期は必ず獣医師に相談してください。成長度合いには個体差があるため、この目安が当てはまらないこともあります。
手術は全身麻酔で行われますが、麻酔そのものにリスクがあるので未熟な体に使用すると危険なこともあります。
全身麻酔に耐えうる体まで成長しているかを獣医師によく相談し、しっかり考えて決めましょう。未熟な場合は時期を遅らす判断をすることも大切です。
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