チワワと信頼関係を結ぶしつけのポイント【無駄吠え対策】

・好奇心旺盛で活発
明るく活発で、何にでも興味を示します。
・神経質
気が休まることなく、常に用心深くふるまっています。警戒心から時に攻撃的になることも。
・賢い
頭が良いので、自分で状況判断し行動することができます。
・飼い主には従順
強気な性格ですが、信頼関係ができれば飼い主に対しては一途で従順です。

このようにチワワは強気で活発ながら繊細な面も持ち合わせた多面性のある性格です。学習能力が高く飼い主に対して従順なので、きちんとしつければ愛情深いよきパートナーとなってくれるでしょう。

誰にでも心を開くわけではありませんが、飼い主に対して忠実なチワワは「犬と強い結びつきを持ちたい」という人にとって素晴らしいパートナーになれる犬です。飼い主に対して一途なところは、日本犬のイメージと重なる部分もありますね。

チワワを飼育するうえで最も問題となりやすいのが「吠え癖」です。

チワワは、時に相手に対し激しく吠えて威嚇行動をとることがあります。「無駄吠え」とも呼ばれる行動ですが、これは怖がりな性格の表れ。臆病であればあるほど吠える傾向があり、勝気な性格も災いして「吠え癖」が身についてしまうことも珍しくありません。

まずは、育てる過程で社会化トレーニングをし、まわりの環境に慣れさせて、自信をつけさせることが大切です。
生後8～12週はまさに社会化期。2回目（動物病院によっては3回目のところもある）のワクチン接種を終えたら外に連れ出して、家族以外の人や他の犬、音など、外のさまざまな刺激に慣れさせる機会を設けましょう。

チワワは運動量はさほど必要ない犬種ですが、活発で好奇心旺盛な犬種なので、適度に運動させないとストレスがたまってしまいます。精神的なストレスも吠え癖の原因のひとつになるので、適度に外で体を動かす時間を作ってあげるといいでしょう。

・子犬期
生後6カ月くらいまでは、骨格が未完成なので激しい運動がケガの原因になることも。外に出す時は、散歩に慣らす程度にとどめてください。

・成犬期
チワワのような超小型犬は生後6～9カ月で成犬になります。本格的な散歩を開始してもいい時期です。散歩中、疲れていないか、無理をさせてはいないか、こまめに様子を観察し、チワワに合った散歩量を見つけていきましょう。

チワワに信頼される飼い主になれば、チワワは飼い主の指示を頑張って聞き、一途に守ろうとします。しつけを成功させるためには、「信頼関係」の構築が何より大切なのです。チワワは頭がよく、人の話すことを敏感に察知します。飼い主との結びつきを重視するので、その気持ちに向き合う姿勢を見せましょう。

信頼関係は「この人のそばにいれば安心だ」と感じる体験から生まれます。自分を守ってくれる、食事を与えてくれる、遊びや散歩など楽しむ時間をつくってくれる……など日々の細やかなお世話の積み重ねこそが信頼関係をつくるのです。

チワワがかわいいからといって、「遊んで！」や「ゴハンちょうだい！」など、あらゆる要求に応えてしまうと、チワワにとっては「都合のいい相手」になり、言うことを聞かなくなってしまいます。

「主導権は飼い主にある」ことをチワワに自覚させるためにも、要求にすぐ応えてはいけません。その要求が必要ないものであれば無視する。あるいは「オスワリ」など、何らかの指示を与え、それができたらはじめてご褒美を与える……など、主導権は譲らないようにしましょう。

このような体験の積み重ねで、チワワも「どうやったら飼い主さんが褒めてくれるのだろう、要求を聞いてくれるのだろう」と学習するようになります。

チワワがよく吠えるのは、自信のなさの裏返しです。大らかで成熟した性格に育てるためには、自尊心を損なわないようなしつけが必要です。失敗しても決して怒らず、できるまで根気よく教えましょう。そのぶん、できたら大げさなくらいに褒めてあげてください。

チワワは飼い主に対して従順な性格です。チワワに一度信頼されれば、チワワは飼い主の指示に頑張って応えようとするでしょう。
そのため、チワワのしつけにおいては「信頼関係」の構築が何より大切。普段からコミュニケーションをたっぷりとって、チワワが「この人は信頼できる」と感じられるような体験を重ねてくださいね。

また、チワワは臆病さから無駄吠えも多い犬種です。子犬のころから、外のさまざまな刺激に触れる「社会経験」を積ませて、物怖じしない子に育てていきましょう。