ミニチュアダックスの性格は毛質で変わる？ 3種類の毛質の性格の違いって？

ミニチュアダックスはひとつの犬種ではなく、ダックスフンドのサイズの一種です。ダックスフンドには「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」のサイズがあり、そのうち生後15カ月の時点で胸囲30～35cmのダックスフンドがミニチュアダックスと呼ばれます。

ミニチュアダックスには、「スムース」「ロング」「ワイヤー」の3種類の毛質があります。基本は短毛のスムースで、ロングとワイヤーはスムースにさまざまな犬種を交配させることで誕生しました。
ミニチュアダックスというと基本性格は「明るく人懐こく、お利口な遊び好き」ですが、交配した犬種の影響があり、それぞれの毛質で性格の違いが見られるようです。

スムースヘアーのミニチュアダックスは、スタンダードのダックスフンドを小型化した犬で、密に生えた短い毛が特徴です。滑らかなビロードのような光沢があります。
抜け毛は多いものの、毛が短く扱いやすいので、お手入れが簡単なダックスです。

性格は好奇心旺盛で、明るく活発。機敏で遊びが大好きです。猟犬として活躍していた初期のダックスフンドの特徴を、一番濃く残しているのがスムースヘアーのミニチュアダックスでしょう。

ロングヘアーのミニチュアダックスは光沢のあるウェーブがかった軟らかな毛が特徴。耳の先端や首の下に飾り毛があり、優雅な雰囲気が人気です。

ロングヘアーのミニチュアダックスは、スムースヘアーのミニチュアダックスにスパニエル系の犬を交配して誕生しました。穏やかで優しいスパニエル系の性格を受け継ぎ、ロングヘアーのミニチュアダックスも温厚な性格の犬が多いようです。フレンドリーな甘えん坊で、猟犬よりはペットとして要素の強いミニチュアダックスです。

スムースヘアーのミニチュアダックスにテリア系の犬種を交配させたのが、ワイヤーヘアーのミニチュアダックスです。ごわごわとした剛毛が全身を覆い、長い眉とあごの毛がおじいさんのようでかわいらしいダックスフンドです。ドイツでは最も一般的なミニチュアダックスの毛質です。

ワイヤーヘアーのミニチュアダックスは、テリアらしい気性の荒さや気の強さが表れることがあるそうです。頑固なためにしつけではやや苦労することがあるかもしれません。しかし、関係が築ければ飼い主にだけは従順な素晴らしいパートナーとなってくれることでしょう。

「スムース」「ロング」「ワイヤー」と、どの毛質も美しいミニチュアダックス。今回は毛質ごとの性格の違いについてまとめましたが、基本的に明るく人懐こい部分は、どのミニチュアダックスにも見られる傾向です。利口なのでしつけもしやすく、人気があるのも頷けますね。
個体差はありますが、どの毛質の子にしようか迷ったときには、参考にしてみてはいかがでしょうか。