チワワが震えるときは「様子をみる or 病院に行く」？ 　震える5つの理由を解説

チワワでよく見られるのが「寒さ」による震えです。

チワワの原産国はメキシコ。温かい地域の犬だけあって、スムースコートもロングコートも寒さが苦手。冬はもちろん、夏でもエアコンが効きすぎていたり、風を直に受けるような環境はチワワには寒いようです。
冷たい空気は下に溜まるので、床に近い場所で生活している超小型犬のチワワの体感温度は、飼い主よりも低いケースがあるんです。

夏も冬も、床に近い位置の気温もチェックして、チワワが震えないような環境にしてくださいね。

チワワは大型犬にも向かっていくような勇敢な性格です。その一方で、デリケートでシャイな面もあります。

初体験が苦手で、人見知りや場所見知りをするチワワもいます。不安や恐怖を感じる状況だったり、ストレスを感じたりすると「カーミングシグナル」と言われるサインを出します。

このサインの中に「震え」があります。他にも、あくび、視線をそらす、鼻をしきりになめる、背を向ける、頻繁にまばたきする、というようなしぐさもサインの一種です。

特に、神経質だったり社会化訓練が充分でなかったりするチワワは、激しく震え、大きな声で吠え続けることがあります。とても強いストレスを感じている証拠なので、優しくなでたり声をかけたりして安心させてあげましょう。
また、さまざまな経験を積ませて苦手な環境や状況を減らすようにしてください。

散歩に行くとき、長く留守番をしたとき、気持ちが高ぶりすぎたとき。このようなときにも震えます。

社交的で快活な性格のチワワは興奮しすぎると、尿を漏らしたり吠えたりすることがあります。場合によっては強く噛みついてしまう犬もいます。

興奮しているチワワを叱っても、さらにヒートアップすることがあります。
まず、「スワレ」「マテ」といった指示を与えて静止させ、静かになってから行動を起こします。こうしたクールダウンができるように、普段から切替訓練をしておくといいですよ。

しっかり遊び、飼い主の声でストップする。この繰り返しで感情コントロールできるようにしましょう。

発熱、けいれん、嘔吐に伴う震えは病気の可能性があるため、すぐに病院へ連れて行きましょう。なんらかの中毒を起こしているときや、消化不良でも震えることがあります。
病気の場合は震え以外にも複数の症状が出ているので、注意深く観察してください。

元気がない、食欲がない、熱がある、歩き方がおかしい、尿を漏らす、筋肉がピクピクけいれんしているなど、異変はありませんか。
超小型犬のチワワは低血糖を起こすことがありますが、震える理由に低血糖もあります。

日常的にブラッシングやスキンシップをはかって健康状態をチェックしておく、と病気のサインに気付きやすいですよ。

けがなどで痛みを感じているときにも震えます。
骨や神経が関係している場合は、声を上げられないくらい強い痛みを感じていることがあります。
うずくまって耐えるようなしぐさを見せたり、どこか特定の場所に触れられることを極端に嫌がったりするときは外傷がなくても要注意。

できる限り体に振動を与えないようにしながら病院へ行きましょう。お気に入りの毛布などで体をくるみ、クレートなどに入れてそっと運んであげてくださいね。

震えにも複数のタイプがあります。環境改善で止まる震えや、社会化訓練で改善できる震えもあります。しかし、病気や痛みが原因の震えは動物病院で治療が必要です。普段から健康をチェックすることで、違いに気付くことができます。愛犬との遊びやスキンシップのなかで様子を観察しておいてくださいね。

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