利口なトイプードルのしつけには、ちょっとしたコツがある

トイプードルは非常に利口な犬種です。飼い主がしっかりとしつけさえすれば、手がかかりにくいとされています。

ただし、賢いだけに、一度でもトイプードルが飼い主より立場が上と思ってしまうとワガママになりがちです。
トイプードルをしっかりとしつけるには、生後3カ月くらいからトレーニングを開始しましょう。このころからトイプードルははっきりとした自我を持ち始め、「自分と飼い主はどちらの方が立場は上なのか」を見極めようとします。

トイレトレーニングや散歩などのしつけも、主従関係ができているかいないかで教えやすさが変わっていきます。

トイプードルをしつける方法1 社会化形成を促す

生後5カ月くらいまではトイプードルにとって大事な時期です。いくつかのポイントを押さえ、自宅でも社会化トレーニングをおこなってください。

ペットショップからそのまま飼い主の家族として迎え入れた場合、他の犬との触れ合いが少ないことが多いです。
犬同士や人間との関係を築く方法がわからず、共同生活が難しくなりがち。そこで用いて欲しいのが犬のぬいぐるみ。飼い主が動きをつけることで、子犬同士がじゃれ合っている雰囲気が出せると効果的です。

力強く噛み付いてきたら、子犬の鳴き真似をしてみて下さい。「これくらい噛むと痛いんだな」と感じさせることが狙いです。力の強さを体感させる事で精神的な成長に繋がります。

個体差もありますが、トイプードルは大型犬相手でも怯まずに仲よくしようとします。ワクチン接種が済んだら、なるべく他の犬と触れあう機会を作りましょう。
遊びを通じて他の犬とコミュニケーションをとることでトイプードルが成長できます。

トイプードルをしつける方法2 散歩は犬のペースに合わせて

生後4カ月くらいで室内遊びだけでは物足りなくなるトイプードルもいると思います。
そのころを目安の散歩デビューさせてみましょう。事前に狂犬病などのワクチン接種をしていることが条件です。

まずは下準備としてリードは長めのものを用意して下さい。実際に出かける前に家のなかで首輪やリードをつけて歩く練習をしておくといいですね。首輪は最初は嫌がるかもしれませんが、トイプードルの安全を確認しつつ、リボンなどを巻くところから始めてください。

小型犬のトイプードルは、大型犬に比べると体力は低めです。あまり急にたくさん運動させず、休みながら散歩をさせるようにしてください。
周囲の物音に怯えている様子なら、抱っこして歩きまわり、まずは環境へ慣れさせることが大事です。落ち着いてきたら地面に下ろして再チャレンジ。
トイプードルが何かに興味を持ったら、気が済むまでやらせてあげて下さい。そうすることでさまざまなことを学習できます。

散歩させる注意点として、歩くのが遅くても決して無理やりリードを引っ張たりしないで下さい。あくまでも散歩のペースはトイプードルに合わせることが大切です。散歩の回数を増やしていけば、自然と一度に歩ける距離も長くなるので、一緒に出かけるのが楽しくなってくることでしょう。

トイプードルをしつける方法3 トイレデビューはお迎え初日から

トイプードルの子犬を新しく家族として迎えたら、その日のうちからトイレトレーニングを始めましょう。
トイプードルを迎えたら、まずはあまり構わず環境に慣れさせることが重要ですが、トイレトレーニングだけは別です。

準備として、ペットトレーとペットシーツを用意しておくといいですね。慣れるまではシーツを破かれないように「すのこ状」のトレーがオススメです。好奇心旺盛な子犬が万が一誤飲してしまうと、摘出手術が必要な可能性があります。

・トイプードルのトレーニング方法
【1】寝起き直後はトイプードルが最も排泄したがるタイミングです。愛犬が目を覚ましたら、まずはペットトレーの上に乗せることを習慣にして下さい。はじめはトレーニングでは、トイレスペース全体にペットシーツを敷いてあげましょう。上手にできないかもしれませんが、決して怒らないで下さい。トライ&エラーを繰り返すことできちんとできるようになるので心配不要です。


【2】排泄中は愛犬が気づかないくらいの距離で見守るのがベストです。なかなか排泄できない場合は、合図を決めて促してあげるのも一つの手。これを繰り返していくと、合図だけで排泄したくなってきます。
しっかりできたら思い切り褒めてください。場合によってはご褒美をあげてもいいですね。
また、健康管理のためにも、排泄物の観察も重要。いつもと違うことがあればトイプードルの行動を振り返り、適宜動物病院を受診してください。

【3】遊んだあとも排泄のタイミングです。トイプードルと遊ぶ際は、トイレスペースの扉を開けておき、自分の意思で行けるようにしておくとGOOD。ある程度遊んであげたらトイレスペースへ連れて行って下さい。排泄が完了するまでは扉が閉められるといいですね。

トイプードルをしつける方法4 は「おすわり」からスタート

利口なトイプードルにたくさんの動作を覚えさせたい飼い主も多いと思います。一番最初に覚えさせるなら「おすわり」がオススメです。トイプードルを落ち着かせたいとき、「おすわり」ができれば飼い主が行動をコントロールすることが可能です。

・トイプードルの「おすわり」トレーニング
【1】トイプードルの大好きなおやつを鼻先に乗せる。おやつはジャーキーなどの固形タイプの方がオススメです。

【2】だんだんと頭の方に向かっておやつをずらし、トイプードルがおすわりの姿勢になったらチャンス。このタイミングでおやつを与えましょう。「おすわり」と言いながら、このステップを繰り返します。

【3】最終的にはおやつなしでも「おすわり」という命令だけでできるようになるのが目標です。「おすわり」ができたら思い切り褒めてください。このトレーニングは他の芸を覚えさせたい時にも応用できるので参考にしてくださいね。

しつけを通じて主従関係をはっきりさせ、トイプードルと楽しい共同生活を

トイプードルのしつけには根気が大事です。初めのうちはなかなかできないかもしれませんが、辛抱強くしつけてください。トイプードルは賢い犬なので、きっと覚えるまでにそう時間はかかりませんよ。

きちんとしつけして、トイプードルとの共同生活を楽しんでくださいね。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

トイプードルのブリーダーについて

魅力たっぷりのトイプードルをあなたも迎えてみませんか? 

おすすめは、ブリーダーとお客様を直接つなぐマッチングサイトです。国内最大のブリーダーズサイト「みんなのブリーダー」なら、優良ブリーダーから健康的なトイプードルを迎えることができます。

いつでもどこでも自分のペースで探せるのがインターネットの魅力。「みんなのブリーダー」では写真や動画、地域などさまざまな条件で理想の犬を探せるほか、多数の成約者の口コミが揃っています。トイプードルが気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

※みんなのブリーダーに移動します