知っておきたい！ スコティッシュフォールドが嫌がらないシャンプー方法

スコティッシュフォールドに限らず、猫は水に濡れることを嫌うものです。犬と違って毛に脂分が少ないため、一度濡れると乾きにくいことが嫌がる理由のひとつとも言われています。

「だからといってそのままにしたら身体が汚れてしまうのでは？」と考える人もいるのではないでしょうか？　実は、その心配はご無用。猫は毛づくろいをすることによって自分の身体を清潔に保っているのです。また、猫の毛は体の免疫力アップを助けるビタミンDを合成する機能を持っています。ですので、必要以上にお風呂に入れたりシャンプーをすると逆効果になってしまう可能性もあるのです。

このようにスコティッシュフォールドも、基本的にはお風呂に入れたり、シャンプーを行う必要はないのです。しかし、例外パターンも存在します。

それは
・何かの液体を頭からかぶってしまい身体全部が汚れてしまった場合
・年齢を重ね、自分で毛づくろいを行わなくなってしまい、身体が汚れていたり、毛がボサボサになってしまっている場合

こんなときは、ぜひお風呂に入れてシャンプーをしてあげてくださいね。次に猫ちゃんが嫌がらずにきれいになれるシャンプーの方法をご紹介します。

人間のシャンプーは猫には刺激が強すぎますので、猫用のシャンプーを使ってくださいね。猫は身体を舐める習性があるため、シャンプーの成分表示をよく確認し、万が一体内に入っても害のないものを選んであげましょう。また、高齢になってからの“はじめてのシャンプー”も刺激が強すぎるもの。一部のみを濡らして洗える「部分シャンプー」や、水を全く使わない「ドライシャンプー」がおすすめです。

猫ちゃんに気持ちよく楽しんでもらうためには、下準備が大切です。特に耳掃除は必須。耳の中に水が入ると「中耳炎」などの病気を引き起こす可能性があるため、あらかじめシャンプー前に済ませておきましょう。また、ブラッシングで毛に付いたほこりも落としておきましょう。シャンプー時の抜け毛を減らしたり、毛を絡まりにくくする効果もあります。

準備を終えたら、浴室に連れて行きましょう。まずはぬるま湯で身体を洗います。身体全体が濡れたことを確認したら、シャンプーを泡立たせて洗っていきます。

このとき、猫の顔や目を濡らさないように気をつけてくださいね。猫は顔に水がかかることを嫌がります。くれぐれも「お風呂・シャンプー＝嫌なこと」という記憶が残らないように……。

上手に洗うポイントは、後頭部からしっぽの方に向かって洗っていくこと。こうすると、ノミがいてもスコティッシュフォールドの頭や顔の方に逃げていかないので安心ですよ。最後に、顔にかからないように泡をすすいでシャンプーは終了です。

シャンプーが終われば、ゴールまであと少し。まずは、タオルで身体の水分を拭き取っていきましょう。このとき、ゴシゴシとこするのはNG。タオルで水分を吸収するイメージで、軽く押し当てていくくらいがベストです。スコティッシュフォールドの身体の大きさにもよりますが、数枚タオルを用意しておくと安心です。

大体の水分が取れたら、今度はドライヤーで乾かしていきます。このとき、いきなりドライヤーを近づけると驚いて暴れる可能性もありますので、事前に音に慣らしておくと安心です。

基本的には温風を当てていきますが、近づけすぎるとやけどをしてしまうので、距離感に気をくばって乾かしていきましょう。また、目に直接風が当たらないように注意してください。目を手で覆って乾かすのもひとつの手です。しっかり乾かしたあとは、ブラッシングとコーミングをすれば終了です。

いかがでしたか？　猫ちゃんにとって苦手ともいえるお風呂やシャンプーだからこそ、できるだけ負担をかけずに心地よく感じてもらえる時間にしたいもの。猫ちゃんの汚れが気になったときは、できるだけ怖がらないよう、やさしく声をかけながらトライしてみてくださいね。

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