【まるでワンコちゃん！】スコティッシュフォールドの性格とは？

多少の個体差はありますが、スコティッシュフォールドは基本的に温和で人懐っこい性格。穏やかでマイペース、飼い主さんに甘えることも大好きで、クールなイメージが強い猫のなかでは犬に近いタイプの猫だとも言われています。また、そのような性格のため多頭飼いにも向いています。

なかには、はじめて家に来た人にすり寄っていくほど好奇心旺盛で人懐っこいタイプもいます。別の猫種を飼っていた人が新たにスコティッシュフォールドを飼うと、その懐っこさに驚くことも多いのだそうです。「猫はクールだから苦手」という人のイメージを覆すほど、珍しい性格だと言えます。

猫の中には、1匹での留守番も平気なタイプが存在します。しかし、スコティッシュフォールドはその甘えたがりな性格から、飼い主さんにあまりかまってもらえない日々が続いたり、1匹での留守番が続いたりするとストレスから体調を崩しがちになります。そのようなことがないよう、積極的なコミュニケーションを心がけましょう。スコティッシュフォールドはより飼い主さんに懐いてくれるはずです。

また、飼う前には、スコティッシュフォールドのこれらの性格を踏まえ、どのぐらい一緒に過ごせる時間が確保できるかを考えることが大切です。たとえば一人暮らしで多忙な方の場合、スコティッシュフォールドのような甘えたがりな性格の猫を飼うと、猫にさびしい思いをさせることになるかもしれません。多忙な生活スタイルの方には、普段一匹で過ごしても平気なくらいクールな性格の猫の方が相性が良いでしょう。

スコティッシュフォールドはその温和な性格から、感情をあらわにすることもありません。発情期など特別な期間を除けば、にぎやかに鳴いて周囲に迷惑をかけると心配もほぼないため、マンションでの飼育にも向いている猫です。一方、感情を表にしない反面、静かにストレスを溜めてしまう傾向もありますので、スキンシップを密にとり、今どのような状態にあるのか気を配るようにしましょう。

また、マイペースでのんびりとした性格ゆえ、運動量も他の猫と比べるとさほど多くはありません。そのため、放っておくと運動不足になることもあります。その時は、ぜひ猫と一緒に遊んであげてください。好奇心は旺盛なので、飼い主さんに構ってもらえると興味津々で遊んでしまうものです。楽しませながら上手に運動させてあげてくださいね。

スコティッシュフォールドは基本的に甘えんぼうですが、実はメスの方がオスにくらべるとややクールで淡白な性格をしています。

オスは去勢をするかしないかで性格が大きく変わるのも興味深いところ。去勢をすると「永遠の子ども」のようにずっと甘えん坊ですが、去勢をしないオスは大人になるにつれて甘えんぼうな部分が少なくなっていきます。大人になると甘えんぼうを卒業するのは人間と同じですね。

一方、メスは避妊手術を行っても性格が変わることはほぼありません。大きな環境変化などがないかぎり、生まれ持った性格のまま成長していきます。