スコティッシュストレートの歴史

スコティッシュストレートもスコティッシュフォールドも、スコットランドの農場で飼われていた、スージーという折れ耳の白猫が生んだ子猫が祖先です。子猫のなかには立ち耳と折れ耳がいて、その中の耳が折れている猫を、猫種として確立させたのがスコティッシュフォールドです。この時点では立ち耳も同じ猫種として扱われていました。


同じルーツの猫ですが、猫の血統登録機関であるTICAでは、スコティッシュストレートを独立した猫種として扱っています。猫種として独立させる際に、「折りたたむ」という意味のフォールド(Fold)に対して、「直立した」といった意味のストレート(Straight)が名前としてつけられました。
スコティッシュストレートが登録されたのは2014年とごく最近なので、まだまだ知名度が低いのが現状です。

キャットショーではスコティッシュフォールドは折れ耳タイプがスタンダードです。スコティッシュストレートが独立する前は、立ち耳タイプのスコティッシュフォールドとしてキャットショーで審査を受けており、立ち耳はスタンダードではないという理由から、評価されにくいという現状がありました。独立した猫種として登録されてからは、スコティッシュストレートのスタンダードとしてきちんとした評価を得られるようになったのです。

どんな猫? スコティッシュストレートの性格

スコティッシュストレートの性格はスコティッシュフォールドと同じで、好奇心旺盛で社交的な性格です。子どもやほかのペットとも仲よくでき、どんな家庭でも安心して飼うことができるでしょう。また鳴き声も小さく、運動量が少ないため集合住宅でも飼いやすいです。

一方でスコティッシュストレートは寂しがり屋で、留守番が苦手な面があります。
一匹でいるよりも誰かと一緒にいたい性格のため、寂しさからストレスを感じます。スコティッシュストレートは不満をため込む性格の子が多いので、ストレスが溜まっていないか普段から様子を観察しておきましょう。

また賢く、器用なので手を使って上手におやつを食べたり、ドアを開けたりします。おやつはスコティッシュストレートの手が届かない場所にしまい、開けられたくない扉はロックをかけるなど、いたずらされないような対策が必要です。

スコティッシュストレートの飼い方のコツ

スコティッシュストレートは運動量が少ないため、肥満に注意が必要です。カロリーオーバーになりがちなので、たくさん遊んで消費カロリーを増やしましょう。運動が嫌いなわけではないため、おもちゃを使って遊んであげると喜びますよ。

お手入れのポイントは毛の長さによって変わります。スコティッシュストレートはすべての被毛のタイプが認められている猫種で、短毛種と長毛種がいます。
短毛の場合は週1回、長毛の場合は週2~3回の頻度でブラッシングを行うのが望ましいです。どちらの被毛のタイプも換毛期は抜け毛が増えるので、ブラッシングの回数を増やしたり、月に1度シャンプーをしたりして抜け毛を取り除きましょう。毛を大量に飲み込むことで引き起こる「毛球症」の予防にもつながります。

折れ耳と違い、スコティッシュストレートは耳が立っているため、耳の中が蒸れにくい構造をしています。耳のお手入れは、耳用のウェットティッシュなどでときどき拭いてあげれば十分です。耳の中を傷つけないようにやさしく行いましょう。そのとき、炎症や臭いなどをチェックすると耳の病気の早期発見につながりますよ。

まとめ

最近登録されたばかりのスコティッシュストレート。スコティッシュフォールドと同じようにおとなしく甘えん坊で飼いやすい性格の猫です。ルーツが同じでも別の猫種として登録されているのが、少し不思議かもしれませんね。まだまだ新しい猫種であるスコティッシュストレートの知名度が、早く上がってほしいと思います!
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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