1.スコティッシュフォールドの多頭飼い、NGな組み合わせは

スコティッシュフォールドの性格は、基本的にとても穏やかです。スコティッシュフォールド同士であれば、スムーズに仲よくなれるでしょう。ただし、ほかの猫種と一緒に飼う場合は少し注意が必要です。後から来た猫を迎え入れる立場となる「先住猫」がスコティッシュフォールドか否かで状況が変わります。

先住猫がスコティッシュフォールドの場合…〇

スコティッシュフォールドは穏やかで友好的なので、新しい猫も受け入れやすく、スムーズに仲よくなれるでしょう。ただし、スコティッシュフォールドは甘えん坊な性格。「新しい猫に飼い主をとられた」と嫉妬しないよう、いつも以上に愛情を注いであげてください。

先住猫がスコティッシュフォールド以外の猫種の場合…△

先住猫が別の猫種で、新しく入ってくる子がスコティッシュフォールドになる場合、うまくいかないこともあります。子猫同士なら時間の経過とともに仲よくなれますが、成猫同士の組み合わせや、片方が老猫の組み合わせは反発し合うことがあるのです。
あとから来たスコティッシュフォールドが仲よくしたいと思っていても、相手の猫が友好的でなければうまくいかないかもしれません。先住猫の性格もよく考慮したうえで猫を迎え入れるか決めましょう。もし、飼った後で相性がよくないことがわかった場合は、同じ部屋で飼うのは避けたほうがよいでしょう。

2.去勢・避妊をしよう

多頭飼いする場合、すべての猫に去勢・避妊手術をさせるように徹底しましょう。猫は非常に繁殖力が強く、放っておくと知らないうちにどんどん猫が増えてしまい飼い主の手に負えない事態に発展することも。

また、発情期特有の問題行動がなくなるので、性格が穏やかになりお互い仲よく過ごせるようになります。飼い主、猫ともに安心して暮らすためにも手術は必要です。

※手術のタイミングは発情期が始まる前が理想的と言われていますが、子猫のうちは負担がかかります。適切な手術時期は獣医師によく相談して決めましょう。

メリット

〇望まない妊娠がなくなる。
〇卵巣、子宮の病気のリスクがなくなる。
〇性ホルモンに関連する乳腺腫瘍などの病気のリスクが低くなる。
〇発情期特有の困った行動がなくなる。(猫では大きな鳴き声、トイレ以外での排尿、外に出たがるなど。)
〇さまざまなリスクが軽減することにより、寿命が延びる。

出典:環境省 増やさないのも愛

デメリット

●手術の麻酔のリスクがある。(適切な麻酔管理で軽減できる。)
●肥満傾向になる。(適切な栄養管理で防げる。)
●犬では尿失禁の発生率が上がる。(薬で治療できる。)

出典:環境省 増やさないのも愛

3.多頭飼いを成功させるポイント

このように、多頭飼いは猫同士の相性がポイントになります。仲よくなれば、お互いよい遊び相手になり、今まで以上に楽しく過ごせるもの。ここで飼い主ができることは、自然と仲よくなれるよう十分にケアしてあげることです。

仲よしにするポイントは「小出し作戦」

猫には縄張り意識があるので、ある日いきなり自分のテリトリーによそ者が入って来たら面食らってしまいます。いきなり対面させるのではなく、焦らず少しずつお互いの距離を詰めていくことが仲よくなるポイントです。

先住猫は自分と違う匂いや鳴き声を感じることで新たな存在を察知します。まずはお互い別の部屋で数日過ごさせ、匂いや鳴き声に慣らす期間を設けましょう。無事初対面を果たしたら、毎日少しずつ対面する時間を増やしていきます。

先住猫へのフォローは必須! 優先度は一番で。

先住猫にとって新入りの登場は、飼い主の愛情を一身に受ける快適な生活の終わりを意味します。飼い主が新しい子ばかり構っていると嫉妬して相手を敵視してしまうことも……。このようなトラブルを防ぐためにも食事やなでてあげるときは、必ず先住猫を優先するようにしましょう。飼い主にとっての一番は自分なんだと確信が持てれば猫は安心します。

ケンカ勃発! 猫同士の相性が悪かったらどうする?

スコティッシュフォールドは温厚なので自分からケンカを売ることはほとんどありません。しかし、仮に猫同士がケンカを始めたら、飼い主はどのように対応したらよいのでしょうか? 猫同士のケンカに人が入っていいものか悩みますよね。

基本的に猫同士のケンカは、そのまま様子を見守りましょう。実はじゃれあっているだけのこともあるからです。しかし、怪我をしそうなほど激しいケンカをしている場合は仲裁に入らなければいけません。その場合、次の方法が効果的です。

・大きな声もしくは音を出す
 …猫は大きな音が苦手なので、驚いてケンカを止めます。
・水をかける
 …猫は水が嫌いです。水鉄砲や霧吹きなどで水をかけて気を散らしましょう。

まとめ

猫に囲まれる生活は魅力ですが、猫たちにストレスなく暮してもらうために今まで以上のお世話が必要になります。今回ご紹介したポイントを踏まえて楽しいペットライフをおくってくださいね。
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