猫キックとは?

飼い主にキックをする猫
「猫キック」とは、前足で飼い主の腕や足、あるいはぬいぐるみなどをホールドし、そのまま後ろ足を使ってガシガシと蹴りつける猫の行動のことを指します。
連続キックでジタバタするような何とも言えない愛らしい姿は、SNSなどに投稿されることも珍しくありません。

猫としてはじゃれているつもりでも痛みを感じることも多く、飼い主を悩ませる行動の一つでもあります。
まずは猫キックをする猫の心理状態を知り、やめさせるための対処法について解説していきます。

猫キックをする理由は?

猫キックをする理由は一つではなく、状況や機嫌によって異なります。

じゃれたい

遊びの範疇で猫キックをすることは多く、飼い主やぬいぐるみに対してだけではなく、猫同士で猫キックをやり合う場合もあります。
猫同士が蹴り合っていたとしても、基本的に止めに入る必要はありません。しかし、唸っていたり威嚇したりしているときは本当のケンカに発展している可能性が高いため、引き離してください。

人間に対しては、遊んでほしい気分のときや、遊んでもらって楽しくなっているときに猫キックをすることがあります。
一種の興奮状態に置かれていますので、加減ができずに飼い主を痛がらせてしまうことも

狩りの練習をしている

猫は生まれつきの狩猟本能を抱いており、狩りの練習として自然と猫キックを行っている場合があります。
命や遺伝子を守るための本能が猫キックに結び付くこともありますので、これを完全に止めさせることは難しいのです。

不機嫌になっている

飼い主があまりにもしつこく猫にかまおうとした結果、「いい加減にして!」という意思表示のために猫キックをすることもあります。
触れられたくない場所を触られたときも、拒否するために猫キックを繰り出す場合があります。必ずしも「喜んでいる」と思い込まないように注意してください。

猫キックの対処法

猫キックをやめさせたいとき、飼い主ができる対処法としてはどんなものがあるのでしょうか。
主に以下の3つが効果的な対処法になりますので、困った場合は状況に合わせて試してみてください。

キックされる前にエネルギーを発散させる

エネルギーがあり余り、それを発散する場所が見つからず、猫キックで解消させているという可能性も考えられます。
運動不足な傾向にある場合、特にこのパターンで猫キックをすることが多いので、キックされる前にエネルギーを発散させる機会を設けてみましょう。

おもちゃを使って一緒に遊んだり、室内にキャットタワーを設けて運動する機会を増やしたりするだけでも、猫キックされる確率を下げることができます。
元気な猫の場合、1日に30分程度は遊ばないとストレスが溜まってしまいます。猫キック以外の問題を防ぐためにも、運動時間を増やすことは重要です。

しつこくかまわない

猫の気分は変わりやすいので、猫のほうからくじゃれついていきても、途中で飽きて「一人になりたい」という気持ちに変化することも珍しくありません。
そんな感情になっている最中もしつこくかまいすぎると、猫は嫌がり、その場から解放されるようと猫キックを繰り出してくることがあります。

それでもしつこくかまい続ければ、猫から嫌われ、関係性を悪化させるキッカケにもなりかねません。
最悪の場合には、猫キックだけでは収まらずに引っ掛かれてしまったり、ケガを負ってしまったりする危険もありますので、猫キックは「離れて」のサインとしても捉えましょう。

おもちゃ(けりぐるみ)をあげる

人間の身代わりとしておもちゃ(けりぐるみ)をあげることで、猫キックをするターゲットを人間からおもちゃに替えてくれる可能性が高まります。
飼い主への猫キックが始まった場合は、すぐにおもちゃを与えて注意を反らし、おもちゃを蹴るように誘導してみましょう

猫キックは珍しい現象ではなく、猫の本能によるものです。そのエネルギーを発散させるために、猫キックに適した専用のグッズがさまざまな形で販売されています。次ではおすすめのけりぐるみを紹介しますので、おもちゃ選びの参考にしてみてください。

おすすめのけりぐるみ

猫キックを人間に向けさせないためにはおもちゃが効果的ですが、なかでも猫キック専用に作られている「けりぐるみ」は特におすすめです。
ここからは、おすすめのけりぐるみと、それぞれの特徴を紹介していきます。

ねこあつめ けりぐるみ

人気アプリ「ねこあつめ」に登場したけりぐるみを完全再現した商品で、うさぎ、ねずみ、お魚の3種類が販売されています。
細長い形状が特徴的で、猫が前足でホールドしやすい構造になっているため、抱き心地もよく、思い切り猫キックができるように仕上げられています

材質としてはポリエステルとコットンが使用されており、中にはまたたびの粉末と動かす度にシャカシャカ鳴るフィルムも含まれています。
またたびやフィルム音が好きな猫であれば、猫キックをしようとした場合にも注意を反らしやすく、おもちゃへの誘導も簡単でしょう。
ねこあつめ けりぐるみ

「ねこあつめ」に登場していた、あの「けりぐるみ」です。またたびとシャカシャカフィルム入りで、猫ちゃんのお気に入り間違いなし!

けりぐるみ

シンプルな細長い形状のけりぐるみで、バリエーションはエビとペンギンの2種類。
いずれも生地にはコットン、中身はポリエステルとまたたびの実が入っています。こちらの商品もままたびに興味を示す猫なら、興奮しながら遊んでくれるでしょう。

特にエビの形をしたけりぐるみは、ハサミを再現したデザインでリアルな仕上がりになっています。今回紹介する商品の中では最も安価なけりぐるみでもあり、はじめてけりぐるみを購入する方にもおすすめです。
けりぐるみ

細長い形状が特徴の、猫キック専用けりぐるみ。またたび入りなので、猫ちゃんもきっと大興奮してくれるはず。

necoco けりぐるみ

猫用のグッズを多数展開することで有名な「necoco」のけりぐるみで、居眠りをした表情のキャット、バード、フィッシュの中から好きなタイプを選べます。
ポリエステルとコットンで作られており、滑らかな触り心地で、猫キック用としてだけではなく、スリスリして遊ぶおもちゃにもなります。

こちらも猫が抱きつきやすい細長い形状で、猫が興味を示しやすいシャカシャカフィルムとまたたびの粉末が入っています。
オシャレなデザインなので写真映えも充分。けりぐるみを使って遊んでいるところの写真や動画を撮りたい場合には、こちらの商品がおすすめです。
necoco けりぐるみ

抱えてキックしてもよし。すりすりしてもよし。猫キックしやすい細長形状のけりぐるみです。オシャレなデザインで写真映え十分!

まとめ

猫キックをする理由は、「楽しい」「かまわないでほしい」といった感情表現のほか、運動不足やストレスの表れになっていることや、狩りの練習をしている可能性も考えられます。
本能に関わる問題でもあるため、完全にやめさせることは困難ですので、けりぐるみなどのおもちゃを上手に使いながら、飼い主への猫キックを防止しましょう。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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