猫の甘える仕草 ①ゴロゴロと鳴く

ゴロゴロと喉を鳴らすのは、もともと授乳期の母猫と子猫のコミュニケーションとして行われるもの。その名残により、猫同士や飼い主への親愛の情を示すときにも使われるようになりました。
ゴロゴロ音は、猫が嬉しいときや楽しいとき、安心しているときにも発せられます。
なでられて気持ちいいときにも、「気持ちいい~、もっとなでて~」と甘えるように喉を鳴らします。このときの猫の表情を見てみると、目を細めてリラックスしているのが分かります。
しかもこのゴロゴロ音には、人間をリラックスさせて幸福ホルモン「セロトニン」の分泌を促したり、骨折の治癒を早めたりする効果まであるというから驚きです。
そのほか、甘え鳴きとして「ニャー」と高い声を出すときもあります。
飼い主の顔を見つめたり手を舐めたりする行動も、遊んでほしいときにみせる甘えの仕草です。

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猫の甘える仕草 ②おなかを見せる

一般的に、動物は心を許していない人に急所であるおなかを見せることはありません。「信頼しているよ」のサインとして、大好きな飼い主にゴロンとおなかを出すのです。
帰宅したとき、目の前で床にゴロンと転がり、おなかを上に向けるのは「おかえりなさい! 待ってたよ!」の表現。健気にあなたの帰りを待っていた猫を、思いっきり甘やかしてあげましょう。
また、「もっと構って! 遊ぼうよ!」という気持ちでおなかを見せてくることもあります。そんなときは、お気に入りの猫じゃらしやボールなどのおもちゃでたっぷり遊んであげるといいですね。
ちなみに、信頼のサインを示しているからといっても、おなかをなでられることが嫌な猫は意外と多いもの。
いきなりおなかをモフモフしようものなら、強烈な猫パンチや猫キックをお見舞いされる可能性も少なくありません。
愛らしい仕草についつい顔を埋めたくなってしまいますが、飼い猫の好みを理解したうえで、おなかを触っていいかどうかを判断しましょうね。
猫の甘える仕草 ③体をスリスリする

これは「こすりつけ行動」というもので、猫の頬と顎にあるホルモン(フェイシャルホルモン)の分泌腺をこすりつけています。
もともとは猫と猫のコミュニケーションとして行われるものですが、人間に対してやるときは甘えや信頼の気持ちが大きいとされています。体をスリスリしながら甘えることで、飼い主の匂いと自分の匂いを共有しているのです。
人間は猫のフェイシャルホルモンを嗅覚で感じることはできませんが、自分のホルモンをすりつけることは、「ご主人さまは自分のもの!」というマーキング行動になっています。
もちろん、信頼している飼い主や、好きな人以外にはやらない行為です。猫から飼い主への愛情の深さを表している仕草なんですね。
飼い主の足などにすりよるのは、主人と認めている飼い主に挨拶していると同時に、「今はとても気分がいいよ」と機嫌のよさをアピールしている仕草でもあります。
スリスリされたら、猫の好意に応えるべく、たくさん甘やかしちゃいましょう。

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猫の甘える仕草 ④しっぽをピンと立てる

しっぽをピンと垂直に立てるのは、甘えたい気持ちや喜びを表現している仕草です。しっぽを立てた状態でスリスリしてくる姿は、とても愛らしくたまらないですよね。
生まれて間もない子猫は、自力で排泄することができません。子猫の肛門を刺激して排泄を助けるのは母猫の役割ですが、このとき子猫はしっぽを垂直に上げて母猫にすりより、「お母さん~」と甘えるような仕草を見せます。
子猫時代の名残から、飼い主に甘えるときもついついしっぽが立ってしまう、と考えるとかわいらしいですね。
ほかにも、「お腹が空いたよ」の要求のときにも、しっぽを垂直に立てたり、すりよったりして甘える仕草をするときがあります。
一説では、「しっぽの上げ下げには空腹かどうかが関係している」とも言われていて、要求が満たされた途端、しっぽが元通りに……なんてこともしばしば見られるようです。
猫の甘える仕草 ⑤ふみふみする

なんともかわいいこの行動もまた、飼い主に甘えたい猫の仕草です。ゴロゴロやしっぽを立てる行動と同じく、子猫時代の名残と言われています。
授乳のとき、子猫は「もっと出ろ~!」と言わんばかりに、前足でおっぱいをふみふみしながらお乳を飲みます。
乳離れをして成猫になってからも、母猫のおなかのように柔らかいものに触れると、小さい頃のことを思い出してふみふみしてしまうのです。
猫がとてもリラックスしていたり、眠かったりするときにも頻繁に見られる行動です。
自分のおなかの上で甘えながらふみふみする猫の姿には、思わずキュンとなっちゃいますね。母猫になったつもりで、優しく甘えさせてあげましょう。

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猫の甘える仕草 ⑥甘噛みする

実は、甘噛みも猫から飼い主への愛情表現の一つ。
猫の甘噛みは、親子同士や兄弟の間でしばしば見られるスキンシップなのです。子猫は母猫や兄弟を甘噛みしたり、逆に噛まれたりすることによって、甘噛みの力加減を覚えていきます。
飼い猫にとっての飼い主は、自分をお世話してくれる母親のような存在でもあります。
好きなところをなでられて嬉しい気持ちになった猫は、「お返しだよ」と飼い主の手指を甘噛みします。はじめのうちは噛まれた!と思ってびっくりするかもしれませんが、これも猫なりの好意なのです。
また、おなかが空いたときや、遊んでほしいときも、甘噛みで要求してくることもあります。
甘え上手な愛猫をついつい甘やかしすぎてしまう……なんて飼い主さんも、少なくはないでしょう。

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猫の甘える仕草 ⑦おみやげを持ってくる

そしてそこで捕まえた獲物は、口にくわえて飼い主の元へ……。思わずぎょっ!としてしまうこの行動が、通称「猫からのおみやげ」です。
「見て見て~!」と猫自身はとても誇らしげですが、おみやげが半殺し状態の虫やネズミだとすれば、正直言って有難迷惑だったりしますね……。
おみやげを持ってきて見せる猫の行動には、「こんなの捕まえたよ、ほめてほめて!」と無邪気に甘えにきている気持ちがあります。
また、「狩りはこんな風にやってみるんだよ」と狩りの仕方を教えるための行動という説も。
いずれにせよこの行動は猫の親切心からくるもので、大切な飼い主に対する愛情表現なのです。

猫はネズミや虫などの獲物を、自慢げに「おみやげ」として持ってくることがあります。困ってしまうプレゼント、くれる理由や対処法を紹介します。
まとめ

甘え仕草が見られたときは、思いっきり構ってあげられるチャンスです。ここぞ!とばかりに甘やかし倒してしまいましょう。
ときにクールに、ときにゴロにゃん。私たち人間の心を捕まえて離さない猫に、ますますハマってしまいそうですね。
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