実は肥満になりやすいスコティッシュフォールド

実はスコティッシュフォールドは肥満になりやすいタイプの猫。その理由は運動量の少なさにあります。おとなしい性格で、激しく動くこともさほどないため、消費カロリーが食事の摂取カロリーを上回ると脂肪がつきやすくなります。
成長期の子猫の時点では、肥満になりづらいものの、成猫になるといつのまにか太ってしまうこともあります。

平均体重について

まずは、平均体重を知っておきましょう。一見、小柄な印象を受けるスコティッシュフォールドですが、そのイメージに反して身体は筋肉質でがっしりとしています。そのため、成猫の平均体重は、オスで4.2kg、メスは3.2kg。他の猫と比べても遜色ない重さです。

関節への負担は厳禁。スコティッシュフォールドならではの悩み

肥満になると、糖尿病や心臓病のリスクが高まるのは他の猫種も同じですが、スコティッシュフォールド最大の肥満によるデメリットは、骨や関節への負担がかかることです。

そもそもスコティッシュフォールドは、骨や関節に異常が起こりやすい猫。スコティッシュフォールド特有のかわいい折れ耳も、実は遺伝性の骨軟骨形成異常によるものです。そのため、他の猫種以上に足に負担をかけないよう気を配る必要があります。

ボディコンディションスコアで肥満チェック

肥満と判断するにあたり、体重はある程度の目安にはなるものの、実際は筋肉量に個体差があるため、一概に肥満とは判断できません。肥満とは脂肪が過剰に蓄積された状態のこと。たとえば体重が平均を超えていても、筋肉質であればそれは肥満ではないのです。

そこで、猫の体型評価に便利な指標が「ボディコンディションスコア」です。これは、外見の状態や触ったときの皮下脂肪の付き方から肥満度を判断する方法で、5段階で評価されます。図を参考に「目視」と「触診」で判断してみましょう。

BCS1の「痩せ」は、肋骨や腰の骨が浮き出ているような状態のこと。BCS3は理想的な状態で、肋骨が皮下脂肪で薄く覆われており、触った時に骨がうっすらとわかる程度が目安です。BCS5の「肥満」は、見ても触っても肋骨を探すことができないだけでなく、上から見てもくびれがなく、明らかに寸胴。横から見るとお腹が垂れ下がっているような状態を意味します。

ぜひこの指標を参考にあなたの飼っているスコティッシュフォールドの状態を判断してみてくださいね。

肥満をふせぐには、おやつやごほうびはできるだけ控える、 適度な運動をさせるなどの注意が必要です。おやつやごほうびを与えることは、 犬や猫とのコミュニケーションをとるひとつの手段ですが、 カロリー表示を確かめて、 これらを与えた分だけフードを減らすなどの注意が必要です。

出典:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室ホームページ 「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」

肥満を防ぐためには、日々のチェックが大切

ボディコンディションスコアが肥満だからと言って、急激なダイエットを行うことは健康的とは言えません。そのような事態を避けるためにも、日々の体重管理が大切になってきます。

ここで目安になるのが「1歳の頃の体重」。一般的に猫の1歳は人間で言う18歳と同じです。成長期の頃は消費カロリーも多いため太りすぎる心配もなく、適正体重に近いものです。これから飼う方はぜひ1歳の誕生日に体重を測り、その体重をキープできるように心がけましょう。
1歳の頃より10%程度の体重増減であれば許容範囲内ですが、15%増加は肥満に向かう危険があると言えるでしょう。そうなることがないよう、こまめに体重・体格の変化に気を配るようにしましょう。

最後に

おっとりしたところがかわいいところではあるものの、それゆえ太りやすいのも事実。スコティッシュフォールドにとって肥満は大敵と心得て、日々の体重管理に気を配ってみてくださいね。
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