シニア対策をはじめるタイミング

早めの健康管理で万全に。8歳を過ぎたら「シニア対策」はじめよう。

人間よりもはるかに早く年を重ねる猫。スコティッシュフォールドの場合は8歳を過ぎたら、老猫期を迎える年齢ととらえましょう。

・健康診断のペースを変えましょう
たとえば1年に1回のペースを、半年に1回にするところから始めましょう。健康診断のペースを短くし、回数を増やすことは病気の早期発見や体調の変化に気づくきっかけになります。

一般的に猫の老猫期は10歳と言われていますが、スコティッシュフォールドは少し事情が違います。実はそのかわいらしい特徴的な折れ耳は、遺伝的な骨の形成異常によるもの。そのため他の猫種にくらべると遺伝性の病気が発症しやすいリスクを抱えているのです。健康管理に気を配ることは病気の予防にもつながります。ぜひ早めの対策を心がけましょう。

1.老猫の住環境

環境の変化はNG

老猫の生活で何より大切なことは、環境を変えないことです。おっとりとした性質のスコティッシュフォールドは、ストレスが外見にあらわれにくいもの。子猫の頃であれば、それなりに適応できていた環境の変化も、老猫になると大きなストレスになる可能性が大きくなります。

とはいえ、引っ越しや、飼い主さんの事情でペットショップに預ける機会が増えるなど、やむを得ないケースもあるものです。猫にとって大きな環境の変化が起きる場合は、今までと同じエサ、同じ毛布、同じケージなど、老猫のスコティッシュフォールドが少しでも安心できるような状況をつくってあげましょう。

2.老猫の食事

こまめな水分補給対策が必須

人間と同じようにスコティッシュフォールドがも老いると運動量が落ちていきますが、それに比例するように水分摂取量も自然と少なくなっていきます。また、老猫になると腎臓機能が衰えるため排尿が増えて脱水症状を起こしやすくなります。

そのため、猫が水を飲みたいときにすぐ飲めるよう近くに水を入れた容器を置くようにしてください。水を飲みたがらない場合は、無理やり飲ませるのではなく、普段のエサにウェットタイプのエサを混ぜるなど食事と一緒に水分補給ができる仕組みを考えてあげましょう。

老猫の段階によって、エサのタイプを変えましょう

・高齢猫期(10歳頃まで)
運動量が減る時期です。その一方で、食欲は変わらないため「摂取カロリー>消費カロリー」となり、太りやすくなります。食事を低カロリーのものに変えて肥満を予防しましょう。

・老猫期(11~14歳)
身体が老化してゆく時期です。腎臓の病気にもかかりやすくなるので、健康維持に気をつけましょう。老猫に対応した食事に切り替えてください。
☆消化によい
☆低カロリー、低脂肪
☆ビタミンバランスに優れている
一般の「シニア用」や「老猫用」のキャットフードはあらかじめこれらに対応した内容になっているので、おすすめです。

・長寿猫期(15歳以上)
平均よりも長寿のこの年齢にさしかかると、食欲も落ち一度に食べる量も減少します。そのため、少量でも栄養価が高く、消化しやすい食事を与えることが大切です。今まで以上に水分補給にも気を配るようにしましょう。

3.老猫のお手入れ

こまめなブラッシングと耳掃除を。

スコティッシュフォールドが老猫期になったら、普段のお手入れであるブラッシングや耳掃除の頻度を増やしてください。

猫は自分でグルーミング(毛づくろい)を行いますが、老猫になると体が硬くなるため、届かないところはグルーミングをしなくなるのです。そのため、今まで以上に毛玉ができやすく、ボサボサになる場所が増えてきます。

ぜひそこは、飼い主さんが代わりにお手入れをしてあげてください。また、年をとるにつれて耳垢もたまりやすくなるためこまめな耳掃除も必須です。その際は、今まで以上にやさしく丁寧にケアしてくださいね。

まとめ

愛猫にはいつまでも元気で過ごしてほしいものです。そのためには、年齢に応じた飼い方(環境、食事、お手入れ)が欠かせないのです。ぜひあなたの猫ちゃんが長生きできるように、老猫期には今まで以上のいたわりと思いやりの心をもってケアしてくださいね。
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