極寒のシベリアで生きてきたサイベリアン

サイベリアンの起源ははっきりとしておらず、研究による発表では西暦1000年ごろにシベリアの森林にて自然発生した猫と言われています。

長い歴史をもつと言われているサイベリアン。猫種としてのスタンダードが制定されたのは1980年代です。猫種としての公認は、さらにそこから10年の時間を要しました。

なぜ、そこまで時間がかかったのでしょうか?

ソビエト連邦政府による政策が影響

1871年、イギリス・ロンドンでのキャットショーに出陳されたサイベリアンの祖先猫は注目を集め、上々の評価を得ていました。

しかし、その後ロシアではソビエト連邦が成立。ソビエト連邦政府は他国との交易制限を行ったため、ペットも例外に漏れず輸出入が禁止となります。

また、当時のソビエト国内では食料不安からペットの飼育が禁止。そのため、純血種としてサイベリアンを育種することは叶わず、野生での交配により血筋は保たれていました。

1980年代に入るとペットの飼育環境は徐々に改善し、国内での繁殖も盛んに。サイベリアンも愛好家たちの手によってようやく育種がスタートします。

当初、政治的もしくは距離的に近しい国のみが対象だった輸出も、1990年のアメリカ(文化交流プログラム)をはじめ、ソビエト連邦崩壊後は広い地域が対象となり、サイベリアンの存在は徐々に広がりをみせたのです。

サイベリアンの美しい被毛はトリプルコート

冬季は厳しい寒さに襲われるシベリア。野生ネコが存在する北限とされるこの地で生きていくために、サイベリアンは環境に適応するための進化を遂げてきました。

耳から尻尾まで、体全体を覆う分厚く長い被毛がその証です。猫の被毛はシングルコートかダブルコートが一般的ですが、サイベリアンは「トリプルコート」と呼ばれる三重構造の被毛をまとっています。

分厚く豊かな被毛で寒さ、そして体温を下げる水分と皮膚の乾燥から身を守るため、脂分の高い「ガードヘア」と呼ばれる被毛が体の外側に生えており、シベリアの過酷な気候から身を守る役割を果たしています。

毎日のブラッシングが大切

数ある猫種のなかでも、群を抜いて多いとされるサイベリアンの被毛。美しく豊かな被毛をきれいに保つには、日々のブラッシングが欠かせません。

ブラッシングは毛のもつれや毛玉を防ぐと共に、毛づくろいの際に飲み込んだ毛が吐き出せなくなる「毛球症」を防ぐ大切な役割があります。とくに毛がごっそりと抜ける換毛期は、ムダな被毛を取り除くためにも朝・夕2回のブラッシングを行いましょう。

体は大きくても、運動神経は抜群のサイベリアン

サイベリアンの平均的な体重は4.5~9kgです。樽のような丸みを帯びた体は、筋肉質でがっしり。体が完全に成長するまでには5年もの時間を要し、ゆっくりと育っていきます。

大きな体ながら、非常に優れた運動神経をもつサイベリアン。高いジャンプ力で飛び跳ねたり、活発に動きまわったりと体を動かすことを好みます。サイベリアンを飼う際には、高さと強度のあるキャットタワーを用意しておくとよいでしょう。一緒におもちゃ遊びをするとコミュニケーションも取れて愛猫が喜びますよ。

食事の管理をしっかりと

サイベリアンは、大型猫らしく多くのごはんを食べます。体質的に太りやすいので、摂取カロリーに配慮した量の食事を与えることがポイントです。運動不足になると肥満状態に陥りがちなので、日ごろから運動させるよう心がけましょう。

犬のように賢く、優しいサイベリアンの性格

猫の性格と言えば、マイペースで気まぐれというイメージを抱きがちではないでしょうか?
サイベリアンは、従順で温厚・好奇心旺盛で人懐っこいというまるで犬のような性格です。初対面の相手や子どもにも、さしたる抵抗もなくコミュニケーションを取ろうとします。

また、サイベリアンは「オスワリ」ができたり、投げたボールを取ってこれたりする個体がいるなど、とても賢く高い知性を持っています。しつけやルールを覚えやすく、飼いやすい猫だということもサイベリアンの大きな魅力ではないでしょうか?

水に恐怖心を抱かないサイベリアン

厳しく苛烈な野生の環境で生きてきたサイベリアンは狩猟能力に長けており、小動物はもちろん川にも怖がらず飛び込んで魚を捕まえます。

水に恐怖心を抱く猫が多いなかでは頼もしさすら感じますが、室内飼いでは注意が必要です。
お風呂や洗濯機などに誤って転落しないよう、フタをしっかりとしめておきましょう。金魚や熱帯魚など観賞魚を飼っているご家庭も、水槽に猫が手を出さないよう気を付けておく必要があります。

まとめ

豊かな被毛をまとい、美しさを感じさせるサイベリアン。協調性豊かな愛らしい性格や、なんにでも気になり手を出したがる旺盛な好奇心はまるで犬のようです。猫のなかでもとりわけ頭がよく、「しつけ」ができると言われるほどに賢さをもつサイベリアンは飼いやすい猫のひとつに数えられるのではないでしょうか? 元気いっぱいに運動する姿や水も恐れない勇敢な一面など、ほかの猫にはあまり見られない魅力もいっぱいに詰まっています。サイベリアンはまだ希少な存在ではありますが、今後人気に火がつきそうな注目の猫種ですね。

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執筆者プロフィール
グルメ、ヘルスケア、ペット専門のWEBライター。秋田犬、紀州犬、うさぎ、カメ、セキセイインコなどのペットに囲まれながら青春時代を過ごし、現在はイエローのジャンガリアンハムスターと暮らす。尊敬しているのは松下幸之助さん。”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに執筆中。

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