相談内容:口が少し開いたまま、強く噛めない症状ですが・・・
飼い主からの相談
初めまして。
6歳7ヶ月のメスのアメリカンコッカースパニエルですが、今日は祝日だったので1日一緒に過ごしていたらいつもと違う様子に気づきました。
起きている間は口が終始、大人の指が一本入る程度開きっぱなしになっています。
気づいたのがお昼だったので、夜の食事を与える時に観察をしていたらどうやらいつもよりは噛みが甘いようで、また左側ばかりで噛んでいました。
そして口と連動しているか分かりませんが、おやつをエサにお座りをさせているといつもだったらピン!と待っているのに少しずつ視点が反れ、眠そうにウトウトしだしました。
そのせいもあってか、今日は寝ていることが多かったです。しかし朝とお昼のお散歩には普通に出かけました。
先ほど耳の掃除と歯磨きをしましたが、嫌がったりどこかを痛がる様子はありませんでした。
この様な症状ではどの様な原因が考えられるかアドバイスをお願いします。
今日はいつも診ていただいている病院も終わっていて、あいにく明日は休診日です。
よろしくお願いします。
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答
こんにちは、snootaさん。
ミューちゃんですが、可能性として、三叉神経麻痺か顔面神経麻痺の疑いがあると思います。顔を正面から見てみて、片側のまぶたが閉じ気味であったり、ほっぺたやアゴなどがたれさがった感じは無いでしょうか。その場合は、顔面神経麻痺が強く示唆されます。
またアゴが大きく開いて閉じることが出来ないということだと、三叉神経麻痺の可能性が大きくなります。先日も、顔面神経麻痺の疑いがあるご質問に答えさせていただきましたが、予後は様々な形態をとりますが、一度診察を受けていただくといいと思います。また、三叉神経麻痺は、予後は非常に良く、アゴを閉じやすいように少しテーピングをすれば、2,3週間程度で特に薬を使わなくても完治します。
アメリカンコッカースパニエルは犬種的にも顔面神経麻痺が多いようですので、今回もその可能性が大きいような気がしますが、獣医師によく見てもらい、治療を受けてあげてくださいね。
どうぞお大事になさってください。
相談内容:エプリス
飼い主からの相談
もうすぐ11歳になるアメリカンコッカースパニエル(女子)の下顎にあるエプリスについて質問致します。
昨年末トリマーさんから下顎の中央部分にしこりがあると指摘を受けたので掛かりつけの獣医さんに相談致しました。当初は骨の変形と言われましたが年明けには少し大きくなっているように思ったので再度伺いましたところ、詳しく検査を受けれる専門病院を紹介して頂きました。
ただ費用が思ったより高かったため決断に少し時間をかけてしまい、
結局専門病院に伺ったのは3月の中でした。そちらでCTと組織検査を受けた結果良性のエプリスという組織が下の歯茎から下顎にかけて浸潤しているという事が分かりました。正直良性と聞いてホッとしたしましたが、浸潤性が強くそのままほっておくと腫瘍がどんどん大きくなるという事でしたので、放射線治療か外科手術の2つの方法を提示されました。放射線治療は新幹線でも数時間かかるくらい遠い病院に1ヶ月の入院が必要といわれ、結果外科手術を受けることに決めました。4月に手術を受けて両下顎を半分切除しました。獣医さんは見た目あまり変わらないとおっしゃってましたが、飼い主としては常に口が開いている状態の我が子を見るのは忍びないと感じたのが正直な気持ちです。食事はそれまでのドライフードは×で、缶詰のフードをミキサーにかけて舐めやすくしてあげています。本人も頑張って新しい食事法に慣れようと頑張っていました。ところが1週間後の抜糸の通院時にどうやらエプリスの組織が
まだ残っていることが断面の組織検査の結果わかりました。正直いってとてもショックでしたが、そのままにしておくことも出来ず急遽再手術を行いました。今度こそ完全に取り除けていると良いのですが、先生によると、転移性は無いので最悪下顎を取ってしまえばそれよりさらに奥に浸潤することは無いとおっしゃっていました。骨を切る手術はとても痛いとお聞きしていてその痛みを2度も体験させているのでもうこれ以上は再手術させたくありません。お金の話をするのは本当は嫌ですが、費用も検査と手術とで70万円近くかかっていて、再手術のことは最初聞いていなかったので予定外でした。再手術の組織検査結果はこれから出ますが、また再々手術、もしくは今度は放射線治療と言われたらどうしたら良いのかわからずとても不安です。
今後、放射線治療を受けた場合のメリット、デメリットと外科手術を再度受ける場合に留意しておくことがあれば教えてください。
北森 隆士先生(北森ペット病院)からの回答
口腔内の腫瘍に関しては、ご質問の通り、良性でも、骨に浸潤するタイプのものがあり、一般の病院ではなかなか対処できないのが現状です。おそらく、組織検査、外科手術、放射線療法と一連の治療が可能な病院・獣医師は、国内ではかなり限られると思います。
そのような状況で、質問者が今回かかった病院は、非常に専門性の高い病院と推察します。
<今後、放射線治療を受けた場合のメリット、デメリットと
<外科手術を再度受ける場合に留意しておくことがあれば教
<えてください。
このような時こそ、かかりつけの先生の出番ではないでしょうか?
疾患名、手術、放射線療法・・・原因、治療法と全て分かっている現状ならば、ぜひもう一度、かかりつけの先生、無論二次病院の先生も含め、お話なさったら良いと思います。かかりつけの先生はおそらく治療費のことも含めてより飼い主の立場で、二次病院の先生は病気中心にお話なされると思います。決めるのは飼い主ですが、もう一度、不安な点を話されると良いと思います。
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