相談内容:尿検査のケトン体について
飼い主からの相談
こんにちは。いつもお世話になり、ありがとうございます。アメリカンコッカースパニエルの女の子、10歳です。元気、食欲は全く大丈夫です。
今日は尿検査のケトン体について、お伺いしたいと思います。
尿検査は定期的に月に1~2回していますが、時々(3〜4ヶ月に1回くらい)ケトン体が1+(15)出ます。先日の尿検査で久しぶりに(1+)出て仕舞いました。
ケトン体が出ていても、いつも蛋白/クレアチニン比はマイナス(0.20以下)、ブドウ糖もマイナス、蛋白は比重が高い為か大体プラス・マイナス(15)、pHは6.0~6.5です。
3ヶ月に1回受けている血液検査でも、GLUは基準値内(83~96)であり、糖尿病の症状、体重減少 食欲低下 、元気がなくなる 、嘔吐 、毛並みの悪化 、下痢等もないため、ケトン体(1+)は心配しなくて良いと主治医の先生から言われています。
調べてみるとケトン体が出る時はいつも尿比重が高く1.050前後です。うちの子は、比重がいつも高めで1.040より高い時は大体ケトン体(±)です。比重1.030~1.040の時はケトン体はマイナスです。
沈渣では時々上皮細胞(±)が出るくらいです。
ケトン体(1+)でも、タンパク/クレアチニン比、ブドウ糖、尿蛋白に異常が無ければ、さほど気にしなくても大丈夫でしょうか?
また、尿比重が高いとケトン体が出やすいのでしょうか?
お忙しいところすみませんが、アドバイス頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
検査誤差に関しては、尿試験紙の製造会社様のほうが詳しいかもしれません。
個人的な推測としては、
①劣化した試験紙だと、ケトン体への反応が陽性のように見えてしまう
②濃い尿だと、生理的にわずかに含まれる(含まれるかも不明ですが)ケトン体すらも陽性と判定してしまう
などが考えられるのではと推測しています。
当てずっぽうな意見かもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
こちらは獣医師としても悩ましいご質問です。
尿中に病的にケトン体が出現するのは、糖尿病か飢餓状態のときのみと聞いたことがあります。
ですので、それらに該当しないようであれば検査誤差の可能性が高くなると思われます。
比重が高く濃い尿だからというのもあり得るでしょうし、試験紙が吸湿・劣化していても誤差が出うると思います。
わたくし自身も、少量のケトン体陽性で異常がない子は、検査誤差ととらえ問題ないと説明することが多いです。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:クッシング症候群について
飼い主からの相談
こんにちは。
今年夏頃から多飲多尿の症状があり、先月末にクッシング症候群の診断が付きました。
アドレスタン5mgを一日一回服用中なのですが、先日の検査で、コレチゾールが5.6に下がったので、このままの薬の量を継続する事になったのですが、皮膚の状態もどんどん悪くなるし、膵炎も併発してしまい、なんだか進行してしまっている様に感じます。
治療開始前と後では、飲水料は700→600、ALTは112→150、ALPは352→283、リパーゼ309→531、コレチゾール21.5→5.6と正常値に戻ったのがコレチゾールだけで、他は高いままです。
あまり薬の量を増やすのも怖いのですが、今のままの薬の量を飲ませていて、進行を遅らせる事ができているのか、悩んでいます。
適正量を飲んでいたら、ALTやALPは正常値に戻るのでしょうか?
また、皮膚の状態なども良くなるのでしょうか?
長文になってしまい、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
平片 修先生(アイラ動物病院)からの回答

>リパーゼ
院内で測定するvLipであれば、CRPも低い事ですしそれほど思慮を引っ張られる事はないかと思います。
超音波で膵臓を確認はしますが。
リパーゼの数値だけで『膵炎』という診断は、わたしはしてません。
もちろん>1000なら、膵臓になんらかの病変があるのだろうとは考えますが。
当院の症例(ポメラニアン)でも、無症状・CRP上昇なしのvLipa >1000が居ますが、現在の所無処置です。
>皮膚に効く薬で震えと強張り
抗生物質ですか? それとも毛包虫症でのイベルメクチンでしょうか?
毛包虫であれば、他のノミ・ダニ用の薬品で効果があると思いますし、皮膚表面の免疫が戻れば改善は見込めると思います。
ACTH刺激試験Post値 21.5μg/dL は、師事している専門獣医師によってはグレーゾーンです。
内分泌で著名な獣医師も 一名は 20μg/dLで 一名は 25μg/dLでカットオフしています。
そのため、アドレスタンの増量については慎重にした方が良いと考えられます。
平片 修先生(アイラ動物病院)からの回答

はじめまして、アイラ動物病院 平片です。
投与開始後4週目で血中コルチゾル値を測定
ACTH刺激試験のPost(合成ACTH投与後1時間後)の値が5.6 μg/dL
ということでよろしいでしょうか?
多飲の基準が体重あたり100~110mlです。
いぬさんの体重がどのぐらいで、『多飲』に値する飲水量があり、現在の600ml/日が多飲の基準を下回る位の改善があるのでしょうか?
飲水量の改善が認められて、ACTH投与後の値が5.6 μg/dL であれば、投与量は維持で良いと思います。
(不可逆性の副腎の変化が起こりうる薬の為、私は薬の流通が正常であれば投与量の変更は慎重に行っています)
>適正量を飲んでいたら、ALTやALPは正常値に戻るのでしょうか?
内因性コルチゾルによるものであれば徐々に基準値に寄ってくると思います。
別の原因で酵素値が高いのであれば、原因となっている病態に対処しない限り難しいかと。
>皮膚の状態なども良くなるのでしょうか?
副腎皮質機能亢進症の皮膚病変は、コルチゾル直接的な関与のものは「皮膚の石灰沈着」です。
細菌・真菌の感染症・皮膚のバリア機能低下に伴う毛包虫症については、個々に対処が必要です。
コルチソル過多による偽甲状腺機能低下については、今が投与開始4週目とするとここから徐々に改善してくると思います。
甲状腺ホルモンが足りない事により起こりうる 脱毛・脂漏症等は、ここから改善してくる可能性はあります。
個人的には 近々に皮膚の評価をして 皮膚の病変に対する取れる対応・超音波で腹部臓器の確認 をした上で,あと2~3週同量で継続した後 再評価すると思います。
早く良くなると良いですね。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

ご連絡ありがとうございました。
少しでも参考になりましたでしょうか。
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栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
クッシングの治療で内服をしてもなかなか数値が改善しないことはよくあります。
コルチゾールを下げることはとても重要なので、今の状況は悪くはないと思います。
あとはコレステロール値や中性脂肪値は下げたいかなという感じです。例えば、コレステロール値が下がらないようなときは、高脂血症用の飲み薬を併用するとかなりの改善が見込めます。
ALTやALPは下がればよいのですが、あまりそこは目標値ではありません。高くなっていかなければよしと考えてください。
皮膚の状態は時間をかけて良くなることもありますが、年齢的に難しくなっている部分もあるのかもしれません。サプリメントなどを併用することも要検討かと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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相談内容:血尿
飼い主からの相談
こんにちは。
いつもお世話になります。
アメリカンコッカーの女の子6歳避妊済です。
心配なことがあり、先生のご意見を伺いたくお願いします。
1月19日に検尿をしたところ、ph6.5、比重1.042で、試験紙の検査では異常値は無かったのですが、沈渣で『赤血球僅か』と出て仕舞いました。細菌、結晶ともマイナスで、この赤血球も試験紙の潜血に出ておらず『1視野5個以内』なので、問題ないと説明を受けました。
しかし、気になるので翌日朝8時と9時30分に採尿して検査して貰いました。結果、8時の尿がph8.0、比重1.057、ストラバイトが2+出ていました。細菌、赤血球は無しです。
9時30分の尿はph6.5でストラバイトは検出されませんでした。細菌、赤血球も無しです。
今までずっと検出され無かったストラバイトが出た為、抗生剤を1週間分処方され、飲み切ったところで検尿することになりました。
本日(1/23)、肛門腺絞りの予定だったので、抗生剤3日飲んだところで検尿して貰いました。
12時採尿の尿は食事の後だったためかph8.0、比重1.035、ストラバイト極少量、『以前より少なくなっています』との事でひと安心。白血球、赤血球も出ていませんでした。
午後1時の尿は、ph6.0、ストラバイトも、血球も無し。唯一、上皮細胞が少しでした。
しかし念の為、エコーで膀胱、腎臓、副腎など見て貰い、結石、腫瘍などは無く、異常所見は無しでした。
本当に安心して帰宅しました。
帰って少し遊んでから、オシッコをしたのですがこれが、見たこともない鮮血の血尿で慌てて仕舞いました。画像1に添付の赤い尿です。(午後2時10分頃)
紙コップで採尿したので、すぐに病院へ引き返し検査して貰いました。
細菌は無く、固まらない?サラッとした血液言われた気がします。気が動転してました。
再度腹部のエコーを念入りに見て貰い、触診、レントゲン、血液検査もして貰いました。
全て異常無し。安心して良いのか、いや、安心なんて出来ない。あの血尿は何なのか?
主治医の先生は、『エコーを撮った時に、何度も角度を変えて強く押し当てたから、膀胱あるいは尿道の古いデブリ(カサブタみたいな物)が剥がれて出血を伴ったのかもしれない』と説明してくれました。
陰部も診てくれましたが、ダラダラ出血しておらず、止血剤を注射して頂き、止血剤の飲み薬3日分処方されました。
帰宅してまもなく、オシッコをしました。画像2に添付の黄色い尿です。(午後2時40分頃)
しばらくは血尿が出るかもと聞いていたので、今度はどんな赤い尿…とハラハラしていたら、見た目普通の黄色い尿でした。
病院が自宅近くなので『今、こんなオシッコでした』と見て貰いました。
やはり一時的な出血と思われるので、そんなに心配しなくて良いと言われました。
19時、夕食後に排尿。
血のかたまりというか、ゼリー状になった物が少し混じっていました。画像3に添付します。
20時10分 排尿。(頻尿ではなく、寝る前にオシッコしなさい!と言ってさせました)
今度は、見た目は、血のカタマリらしき物はありませんでした。画像の添付が出来ないのですが、画像2に添付したような見た目普通の尿でした。
抗生剤と出血剤を飲み終える26日に検尿して貰うことになっています。
私はまだ気が動転してパニック状態なのですが、本人(犬)は元気で食欲もあり、それだけが安心材料です。
しかし、今までに無かった事なので、心配で心配でなりません。
先生方は、今回の血尿についてどうお考えでしょうか?
お忙しいところすみませんが、よろしくお願いします。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答

獣医師の栗尾と申します。
血尿の際には一般的に尿検査や超音波検査を行います。
そこであまり問題がなければ、正直、かすり傷程度の出血ということになります。
血尿というのは色が変わるので驚かれるかと思いますが、あくまで赤血球が少し混じった尿ということです。
気温が下がる冬の時期は膀胱炎も増え、血尿がみられることはしばしばあります。
元気で食欲があればなおさら焦る必要はありません。
そういうこともある程度にとらえていただく必要があるかもしれません。
抗菌薬等を続けて、定期的に尿検査などをしていくしかないかもしれません。
パニックになるような状態ではなさそうに感じます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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相談内容:尿と毛の色と吐き気
飼い主からの相談
最初、後ろ足の内側の毛の色が、赤毛が気になり、トリミングしに行った時、聞いたら、尿の色が濃いからと言われましたが、何かの病気でしょうか?又、毎日ではありませんが、胃液とか食べたものを、決まって朝に一度
だけ吐いたりします。 ちなみに、食欲は旺盛で元気もあります。
アメリカンコッカースパニエル 6ヶ月 雌 ブラック
原 節郎先生(はら動物病院)からの回答

こんにちわ。ご存知のことと思いますが尿には身体の中の老廃物が排出されます。特に水をあまり飲まないと色の濃い尿が出ます。それにより毛の色が尿やけしているものと思われますがそれは病気ではありません。早朝に嘔吐する場合よく見られるのが硬いおやつを食べる犬に診られます。もし硬いおやつを与えているようでしたらやめてみてください。食事の食べすぎでも起きます。参考になればよいのですが。
相談内容:おしっこがゼリー状?
飼い主からの相談
初めて質問させていただきます。
1歳になるアメリカンコッカーのメスを飼っているのですが、トイレでおしっこはするのですが、その後に黄色のゼリー状のものが出て床にポトポトおちているのです。臭いはおしっこの臭いがします。元気はあり、食欲もあります。8月に生理はありました。また、生理前の症状なのか、それとも何かの病気なのでしょうか?教えてください。よろしくお願い致します。
橋本 祥男先生(シンシア・ペットクリニック)からの回答

何らかの病気の兆しのようです。
かかりつけの先生に診てもらって、
出来るだけ早く、診断と治療をしてください。
伊東 彰仁先生(イトウペットクリニック)からの回答

診察してみないと分かりませんが、正常では出ないものではないかと思います。それが膿なのかどうか調べてみるべきです。生理前といってもまだ次の整理までの半分しか来ていません。尿の回数はどうでしょうか?
中川 俊樹先生(中川動物病院)からの回答

尾崎さんこんにちは。
ココちゃんのおしっこの回数は多くないでしょうか?
もし頻繁におしっこをするようなら膀胱炎の可能性があります。
おしっこの回数が多くなく、一回量が多くなければ膀胱炎の可能性はあまりありません。
2ヶ月前に生理があったので、子宮に炎症を起こしている可能性もあります。(発情期は普通半年毎くらいにありますので発情前の分泌物の可能性はまずありません)
外陰部の腫れはあるでしょうか?
外陰部を気にして舐めたりこすり付けたりしているようなら膣炎も考えられます。
正常では黄色いゼリー状の分泌物はでません。
以上の病気の可能性がありますので早めに病院で受診されることをお勧めします。
久山 昌之先生(久山獣医科病院)からの回答

発情の時期を考えると、子宮や膣の疾患、子宮内膜炎や蓄膿症、膣炎などを考えるべきではないでしょうか。原因不明のゼリー状の尿が出ることもまれにありますが、もちろん、尿検査は必須で、泌尿器疾患の有無を確かめておくべきでしょう。膀胱や尿道疾患の場合、頻回尿や血尿、排尿痛などの症状が多く認められますが、目立たないこともあります。
出来るだけ早めに、かかりつけの先生に相談された方が良いのではないでしょうか。
ペット保険について

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