護衛犬として交配された犬種

ドーベルマンは、ドイツ原産の犬種です。1800年代末頃にフリードリヒ・ルイス・ドーベルマンが護衛用に作出した犬がルーツとされています。

どんな犬種の掛け合わせで作出されたかはっきりしていない部分がありますが、ロットワイラーの原型となった牧畜犬を基として、ワイマラナーシェパードの特徴を取り入れていったと言われています。当時のドーベルマンは今と違い、気性が荒く攻撃性が高い個体でした。

その後、1900年代初頭にイギリスではグレーハウンドやマンチェスター・テリアを交配して改良され、現在のスマートな体型や家庭犬として適応できる性格を持つタイプへと変化しました。

ドーベルマンの体の特徴

警備犬としても勇敢に働けるその容姿は、体高が約66~71cm、体重が約29~41kgと大型犬に属し、寿命はおよそ10〜12歳といわれています。
メスの場合は、体高や体重がやや小さくなりますが、その凛とした姿は数々の愛好家を魅了してきたと言えます。

また、ドーベルマンといえば、とがった耳や短い尻尾をイメージすると思います。
そのスタイルは、子犬の頃に断耳することで確立されるものです。これは外見的な理由で行われているもので、本来の姿は、垂れ下がった耳と細い尻尾が特徴となっています。

ドーベルマンの毛色

毛足は短く、それほど頻繁にお手入れを行わなくても清潔に過ごすことができるドーベルマン。毛色はブラックが比較的多いですが、レッド・ブルー・白みがかったフォーンの毛色となることもあります。

ブラックやレッドなら特に問題はないとされていますが、ブルーやフォーンの個体は色素欠乏によって、皮膚疾患になりやすい傾向があるといわれています。

ドーベルマンがかかりやすい病気

大型犬がかかりやすい病気が該当します。例えば、「胃捻転・胃拡張」「拡張型心筋症」です。
ドーベルマンは一気にエサを食べる部分があったり、運動が好きな犬種なので食事後すぐに運動したりしてしまうと、胃捻転・胃拡張にかかるリスクが増えます。

予防には、食事の回数を増やして一回の食事量を少なくすることや、食事後すぐに運動させずに休息を取らせることがポイントです。

拡張型心筋症にかかる原因は、いまだに解明されておりません。ドーベルマンやダルメシアンなど大型犬に好発する病とされており、年を重ねるにつれ発症しやすくなります。

初期段階では特に目立った症状は無く、病が進むと肺水腫を起こして咳や呼吸困難にかかります。症状に合わせた薬の投与や、栄養分の補給など内科的な対処が必要となりますので、獣医に相談しながら治療を進めていくようにしましょう。

番犬としてもっとも適した犬種

ドーベルマンは、長い間作業犬として活躍してきました。仕事が好きで、訓練から学習する能力も高いという賢い特徴は現在でも変わらず、改良のなかでもこの特徴を残すように配慮され今に至ります。

飼い方のポイントは

知的さを試される運動と、体を目いっぱい動かす運動をバランスよく行うことが大切です。どちらも不足すると、ストレスが溜まり攻撃的になったり、破壊行動を取ってしまったりということもあります。

ドーベルマンが持つ番犬気質を、上手に発揮させてあげることが飼い方のひとつのポイントとなっています。

社会化の訓練をしっかり行おう

護衛犬としての長い歴史を持つことから分かるとおり、警戒心が強く防衛本能が高い傾向にあります。

また、何かを追いかける「狩猟本能」も非常に強いので、主従関係をしっかりとつくり、「スワレ」「フセ」「マテ」のコマンドを小さな頃からしつけておくことはとても重要です。

まとめ:あらゆる場面で活躍しているドーベルマン

今でも軍用犬や警察犬を中心として、麻薬探知犬、番犬、盲導犬などとして訓練され各分野で幅広く活躍しているドーベルマン。護衛犬としてのルーツから、仕事好きで学習能力が高い犬種です。多くの運動量が必要なことや、番犬の気質を上手に発揮させるよう、運動を頻繁に行うことが上手に飼育するポイントと言えますね。
 執筆者プロフィール
税理士・社労士補助や衛生管理者を経てフリーライターに。ビジネス、ガジェット、ヘルスケア、ペットなどのWEBメディアを中心に『読むサプリ』をモットーに執筆中。@y_nakan0

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