相談内容:角膜の傷について
飼い主からの相談
はじめまして。
1歳のロットワイラー(オス)と暮らしています。
目をショボショボさせ擦ったりするので受診したところ角膜に傷が付いていると診断されました。
抗生物質を含む目薬を3本処方されたのですが、すごく嫌がって数回に一回しか点眼できません。
ネットで見つけたマイクロコリン(そんな感じの名前)という眼軟膏を使用し始めましたがあまり効果が見れません。
質問ですが角膜に付いた傷はほっておいたらどうなるのですか?
時間はかかって自然と治癒したりしませんか?
自然治癒するのならゆっくり目薬と軟膏を併用させようと思っています。
よろしくお願いします。
山下 拡(かく)先生(かく動物病院)からの回答

はじめまして。京都のかく動物病院、山下かくです。
点眼がなかなかできないということですが、確かに嫌がるワンちゃんの点眼は大変ですよね。
ほっておいたらどうなるかということですが、ひどくなるとデスメ膜瘤といって眼球の一部が飛び出してきて、手術が必要になってしまったり、ひどい感染を起こしたりすることもあります。どの程度の傷があったのか実際に診ていないのでなんとも言えませんが、しょぼしょぼしていたのであれば、比較的あまり状態はよくないのかもしれません。
自分でこすることによってさらに悪化しますので、もしカラーなどをしていないのであれば、カラーはつけたほうがいいですね。
どちらにせよ、点眼できないことをかかりつけの先生に相談したほうがいいでしょう。
点眼できない子の場合、点眼だけのために一日2回通院してもらうなど必要なこともありますので。
お大事にしてください。
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、かやたろーさん
眼球の角膜は再生力が比較的強い組織ですが、やはり皮膚と同じく外気に触れているため、こすったりすることにより傷が深くなってしまいデスメ膜瘤という状態になってしまったり、白くなったり、色素が沈着して黒くなったりする瘢痕化という現象がおきたりします。
デスメ膜瘤の段階まで進んでしまうと、手術が必要になります。
点眼については、角膜の再生を促す点眼薬や、二次感染を防ぐ抗生剤が含まれる点眼薬を使っていく治療が中心になると思いますが、それらも治療の段階に応じた薬の選択が必要です。
また、自分でこすったりしないようにエリザベスカラーの装着も必要になる場合も多くあります。
今後も実際に診察しながらの薬のチョイスが大切ですが、点眼が難しい場合には、処方された薬を持って病院に行かれると、病院で点眼してくれるとも思いますので、相談してみてはいかがでしょうか?(当院などでも点眼薬を持参いただければ、無料で処置しています)
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
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