相談内容:急に老化の諸症状が・・・
飼い主からの相談
こんにちわ。アドバイスを頂きたいと思いまして質問させていただきました。愛犬はシベリアンハスキー15歳です。ここ数ヶ月は後ろ足がもつれるように歩くことはありましたが、しっかりしていました。先週くらいから一人での歩行や起き上がることが困難となり、食事も口に入れてあげると食べますが、自分で食べようとしません。(食べる量は大体ごはん80g、ささみ50gほど)昨日・今日は体を起こすことも出来ない状況です。(寝ながら足をばたつかせるような行動が多くなりました。)また水を飲ませるようにしていますが、おしっこの回数が少ないように思います。夜中も鼻を鳴らすことが多くなり、昼夜逆転した感じです。
2年前に急性膵炎で入院した際、長い時間ゲージに入って、また家から離れたこともあってか筋力が衰えてしまった時期もあり、病院につれていくことを躊躇しています。
現在は肝臓の数値が高いため薬を常用しておりますが、2ヶ月前の血液検査では、肝臓の数値以外の問題点は特になく、獣医さんからはこの年でこの結果は合格でしょうという言葉を頂いてました。
もともと夏は苦手で食欲が減退したりすることもありましたが、15歳なので、老化現象なのかどうか心配しています。
どう対応するべきが教えてください。よろしくお願いいたします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答

今晩は。15年から20年前にシベリアンハスキーのブームがありましたよね。そういう私も17年前の動物病院開業当初にシベリアンハスキーを飼い始めました。うちの子はもうおりませんが、質問を見て懐かしく思い出されて、今、回答をしております。
あの頃のシベリアンハスキーは今ではほとんど見られなくなりました。15歳を迎えられたと言う事は本当に愛情を持って上手に飼っておられたのでしょう。有難く思います。
動物は人間と異なり成長がとっても早く一気に大人になります。次に人間で言う20代から30代が非常に長く続きます。個体差がございますが、ある年齢に達するとまた急速に老化が進みます。相互扶助の少ない動物社会の場合にはやむを得ない年のとり方なのでしょう。
老化現象と言ってしまえばそれまでですが、その中には医療の手を貸す事により完治できるもの・改善できるもの・進行を遅くできるもの・何も出来ないものがございます。そのうちのどれなのかは検査により診断・推察していくしかございません。
しかし治療がかえって死への通過点の苦しみを長くしてしまう事もございます。何をすべきか・何をしてあげたいのか・何をすれば後悔が無いのか・本人が何を望んでいると思われるのか・・・・ご家族でよく話し合ってください。
これを決める事が出来るのは15年間一緒に暮らしてきた飼い主だけです。決めてあげるのは飼い主の愛犬に対する最後の大事なプレゼントだと思います。飼い主が決めてあげた事であればエルちゃんは喜んで受け入れる事でしょう。
獣医師は、飼い主の方とその御家族が望んでいる範囲内でできる事を勤めていきます。どうぞお大事にしてください。
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