ミニチュアピンシャーの手・足の異常に関する獣医師さんへの相談内容

ミニチュアピンシャーの手・足の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:元気がない・足を痛がる?

飼い主からの相談

相談者:東京都 チョビ太さん
はじめまして。
チョビ太について質問させていただきます。
ミニチュアピンシャー、オス、8ヶ月です。
8月後半ぐらいから、異常が見られるようになりました。
それまでは、ご飯の時に、用意していると、
すごいジャンプ力で、ピョンピョン跳んでいました。
そして、8月後半のお昼、日向ぼっこをしながら寝ている時、
物音に反応し、起き上がろうとした瞬間、「キャーン」と鳴いたのです。
その直後は、足を軽くビッコひいていたような気がします。
そして、その後ぐらいからご飯の時、ジャンプしなくなったのです。
おかしいなと思いながら、様子を見ていたら、
お座りをするのにも躊躇していたので、
病院に連れて行ったら、「膝のお皿の亜脱臼かもしれない」
といわれ、消炎剤を頂き飲ませたら、2日後位にだいぶ良くなったようで、
また、ジャンプしました。
その着地の瞬間。
ものすごい声で、「キャイーン」と鳴いてから、
立ったまま動かなくなりました。
たまに歩くんですけど、痛そうに鳴きます。
座ったり、寝たりしようとすると痛いらしく、鳴いていました。
なので、夜寝ることも出来ず、立ちっぱなしでした。
次の日、同じ病院に連れて行くと、「ヘルニア」もしくは、
「水頭症」の疑い、と言われ、
痛み止めの注射を打ってもらいました。
不思議な事に、一晩全然横にすらなれなかったのに
病院に行く時にキャリーバッグに入れたときは横になってました。
そして、病院でも普通に歩いてました。
この日、処方された薬は、脳圧を下げる薬と、
坑てんかん薬と利尿剤でした。
次の日また、病院に行きました。
そのとき、血液検査と、レントゲン検査をしました。
その時の結果は、
血液検査→白血球数:19700WBC
     血糖値:144BS
     IP:7.2
     この3つは、薬の影響だろうといわれましたが、
CPK:227
ということで、脳の炎症があるといわれました。
こういった結果からも、水頭症の疑いがあると、再度言われ、
引き続き薬を飲ませるように言われました。
※レントゲン結果は、背骨の一つ一つに、ギザギザがある。
これは見たことがない。といわれました。
それ以外は異常なしです。
そして、立つのが精一杯の大きさのケージに入れ、10日間ほど、
様子をみました。
10日後、最高潮に痛がっていた時よりは、だいぶ良くなりましたが、
それでも、劇的に薬の効用がないとの理由から、
薬を中止して、関節組織にいいサプリメントを摂りながら、
骨の発育を待ってみることにしました。
(MRI、CTなど、成長が止まってからやるとの、
獣医さんからのコメント)
その後は、前のようにジャンプしたりはなくなりましたが、
痛がることもほとんどなくなりました。
そして、おもちゃをひっぱっりっこしたり、
比較的元気になったような感じでしたが、11月初旬ぐらいから、
ご飯と、排泄の時以外はほとんど寝てるようになりました。
以前は大好きだったおやつも、前のようにがっついて食べなくなりました。
食欲だけは、いつでも(痛いときも)旺盛だったのですが、
それも、心なしか減ったように見えます。
右足をかばうように動く時が多々あります。
心配になり、また病院に行ったら、以前と同じような感じです。
消炎剤をもらいましたが、イマイチ効いてないようです。
そして、参考までにですが、
チョビ太の元々の性格が、凶暴で噛み癖があります。
最近それがひどいです。
犬慣れ、人慣れ、全く出来ません。
これも、水頭症が原因かもといわれましたが・・・。
人が帰ってきたときは、普通に尻尾を振って喜んだりするのですが、
寝ている時に帰ってくると、そのまま、寝ていたりします。
色々な事に敏感で、怖がりです。
悲しそうな、困ったような顔をしている時が多くて、
どうしていいかわからないときがあります。
尻尾もほとんど下がっています。
痛いのか、辛いのか・・・
実際は何が原因でしょうか?
セカンドオピニオンを求めるため、
別の病院にも行きたいですが、
怖がりのため、新しい人に会わせるのも躊躇してしまいまし、
今行っているのが、近所で評判のいいお医者なので、
別の病院の選択にも、困ります。
なにか、ご意見、アドバイスをお願いいたします。
長文失礼いたしました。

伊東 彰仁先生(イトウペットクリニック)からの回答

診察していないので、一概にはいえませんが、脳に炎症があるとはこの検査結果では言えないのではないでしょうか。
もし水頭症であれば、やはり確定診断はMRI、CTなどで行いますが、この症状からすると、脊髄~股関節に病変が有るような気がします。
食欲が落ちたのはステロイドを切ったせいだと思いますが、成長が止まったためかもしれません。
ミニピンの8ヶ月ならもう成長は止まっていますし、MRI、CTなどで、水頭症か否かはっきりして、その上で確定診断に臨まれてはいかがでしょうか。

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相談内容:手術について

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 ビッキー&モカさん
はじめまして
生後8ヶ月のミニチュアピンシャーについてですが
2ヶ月くらい前より左後ろ足を地面につかず、足を浮かしていたので、近くの獣医にいきました。
レントゲンを見て骨の病気の可能性があるということでしたが、生後8ヶ月(生まれは2005年7月)過ぎまで様子を見るということになりました。
先日、4月になり再診してレントゲンを撮った結果、以下のような診断でした。
股関節の骨がザラザラに変形してくる先天性の病気(病名は聞いてない)だという説明でした。レントゲンから股関節につながる(はまる)左後ろ足の付け根(こぶみたいなところ)が変形してきているということでした。
その病気を説明する模型もあり、進行すると股関節にも広がる可能性があるということでした。
治療の方法としては、股関節のうち足の付け根(こぶ)の部分を切除する手術をするということでした。説明では切除した後は、特に骨の代用品を入れる必要はなく、骨を切除したままでも大丈夫ということでした。
素人考えでは、常に関節が外れている状態でだいじょうぶなのか心配です。医師の説明では犬は体重の8割を前足で支えているので、通常の生活には支障はないということでしたが、ピンシャーはジャンプするように走るので、この先の犬生に影響しないか心配です。
教えていほしいことは
切除手術以外の治療法はないか?
骨の代用品を入れなくとも良いのか?
子供を作った場合、遺伝する可能性は?
よろしくお願いします。

林 雅彦 先生(コトブキ獣医科医院)からの回答

 林と申します、宜しくお願いします。
レッグペルテス病と思われます。
* 運動制限と痛み止めで痛みは緩和されますが、ほとんどの子で手術(大腿骨頭の切除)が必要です。
手術をしないより、手術をしたほうがずっと楽になります。
ピンシャーでも同様です。
* 入れる、必要は有りません。
* 遺伝する可能性があります。

遠藤 薫先生(遠藤犬猫病院)からの回答

こんにちは。
レッグペルテスと言われる、大腿骨の頭の血流が途絶えて壊死してしまう病気だと思われます。
この治療法は、大腿骨の頭の部分を切除する手術となります。この病気は大変痛みが激しく、進行性のものですので、切除することで痛みから解放されます。
小型犬の場合人工の骨頭を入れる必要はありません。経過とともに普通に歩けるようになります。
遺伝する可能性はあります。
主治医の先生の指示に従ってください。

今本 成樹先生(新庄動物病院)からの回答

今本です。
どのような病気かによって股関節の手術方法は異なりますけど、股関節の部分をいじるのではないのなら、大腿骨という太ももの骨の股関節の繋がっている部分を、いじるようになります。
股関節形成不全という診断でしたら、保存療法などもありますし、場合によっては人工関節という方法もあります。
また、レッグペルテスという病気では、切除してしまうことが多いです。
それ以外の何らかの感染症や、免疫が作用している病気などでは、また治療法も異なります。
基本的に、どの手術にも100%完璧に良くなるということはなく、手術して開けてみて、そしてリハビリの状況により回復度合いが異なります。
そして、関節の形成不全を引き起こす子の場合には、子供を作ることはやめてあげてください。
もし病名がわかれば、もう少し詳しくお答えできると思います。
おだいじに・・・。

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 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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