相談内容:指間炎それとも悪性腫瘍
飼い主からの相談
左前足に肉腫みたいな物が出来ていますが、動物病院で受診した方が良いでしょうか。悪性のものか心配です。
最近、下記の様な症状があります。
・前足を噛んだり、舐めたりする
・顔周りを後ろ足で掻く
・壁に身体を擦りつける
・ヘソ天の状態になり悶える
本日、トリミングの際に(アトピー性皮膚炎の心配があったので…)メディカルトリマーに肌の状態を確認してもらい気付きました。その際にこれを塗布したら良いとのアドバイスを貰った軟膏がリンデロンVGですが正しい処方ですか?また、舐めても害はありませんか?
御回答を宜しくお願い致します。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
組織球腫はほとんどの場合に良性です。
ただ、今の段階では病理専門獣医師の判断を待たねばならないでしょう。
手術で摘出・ステロイド・インターフェロンγ(ガンマ)の注射・抗がん剤・・・などの治療方法があります。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
慢性炎症の結果としてこの様に腫脹してくることもありますが、形質細胞腫や肥満細胞腫でこの様な状態になることもございます。良性の腫瘍で組織球腫であればリンデロンで治ることもありましょうが拝見しないと何とも言えません。
獣医師の判断無く先行してステロイドを使った治療をしない方が良いと思います。診断前にステロイドを用いると診断がつきづらくなります。真菌症などの感染症の場合には悪化してしまうこともございます。
お大事にして下さい。
相談内容:心臓肥大、腰椎椎間症、大腿骨骨折
飼い主からの相談
一昨日から元気がなく、抱っこをするとキャンと言い震えも時々あったため病院へ連れて行きました。
CTを撮ってもらったところ、大腿骨骨折をしていて、背骨が凹んでいる(腰椎椎間症)、また心臓肥大もみられるとのことでした。(心臓肥大はCTのメモリ?が通常は2.5が3.5になっているとのことでした。)
大腿骨については、すぐにくっつくので安静にと言われ、注射を打ってもらいました。背骨については、治療をしてだんだんね、と言われ、こちらも注射を打ってもらいました。心臓肥大については、小型犬にはよくみられることだからとのことで特に重要視している感じはなく、薬も何も出ていません。家に帰ってから調べていると、怖いことばかり書いてあり……夜も眠れなくなってしまいました。心臓肥大の症状として、咳や疲れやすさがあると思うのですが、咳は時々、興奮時や水を飲んだ後に少しするくらいで、お散歩や家の中では常に走り回っているくらい元気です。
大腿骨骨折は安静にしていれば治ると思いますが、腰椎椎間症と心臓肥大は大丈夫なのでしょうか、、、?まだ2歳という若さなのに……と涙が出てしまいます。どうかお力添えください。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
やはり肋骨1本分という表現はあまり意味のない評価といわざるを得ません。何本分が正常なのかも規定はありません。肋骨というのは常に動くので、測定対象とはならないのです。意味のないものを考えても仕方ありません。
VHSでいえば9.0~10.5程度であれば問題はないと思います。低くなる分にはよほどのことが無い限り影響はありません。
肋骨縦横1本分というは、、、おそらくVHSでは0.5程度の変化と想定されますが、どう考えても意味のない表現です。
例えるなら人の身長を「頭一つ大きいね」と言われてるようなものです。具体的に何cmかがわからないので、意味がありません。獣医師(専門家)としては失格といえる表現です。
本当に気になさらない方が良いと思います。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
レントゲンであれば心肥大の評価は可能だと思います。
ただ、あまりメモリという表現はしません。一般的にはVHSというサイズの測定方法がありますが、9.0~13.0程度の数値になることが多いかと思います。
肋骨一本分という表現もわからなくはないのですが、正確な評価とはいえなさそうです。
あまり心配しなくてもよいのかもしれません。
心臓に関しては大きさも重要ですが、超音波検査などで内腔のサイズ構造を把握する必要があります。当たり前に、心臓の音の評価は必須です。
レントゲンにて心肥大と言われるだけでは正しい診断とは言えないので、聞き流す程度でよいのかもしれません。確かにレントゲンで心肥大みたいにみえてしまう個体はいます。そのためにちゃんと測定方法や別の検査があります。
どうぞよろしくお願いいたします。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
獣医師の栗尾と申します。
背骨が凹んでいるというのは、骨の形状の問題(生まれつき?)であるように思えますので、経過をみるしかないような気がします。
一昨日から元気がなく、痛がったりしている原因なのかははっきりしません。
心臓肥大については、、、CT検査で評価をされたのでしょうか?CT検査の際に麻酔をかけることがありますが、麻酔をかけると心臓の大きさは変化することがあるので、CT検査で心肥大を評価するのはいかがなものかとは思います。通常は覚醒状態でのレントゲン撮影による評価が一般的です。また、心肥大によって元気がなくなったり、痛みが出るということもあまり考えにくいものです。
状況的には大腿骨の骨折が一番、症状には合ってくるような気がしますが、、、「すぐにくっつく」というのがよく分かりません。骨折というのはどんな些細なものでも通常1カ月以上の治療期間は必要となりますが、本当に骨折しているのでしょうか。ひび割れ程度なのかもしれませんが。
個人的な感想ではありますが、症状に対して、大げさな検査で、たくさん病気を指摘しすぎな感じです。怖いおもいをさせてしまうのも仕方ないような気がします。本当は大した問題ではないのかもしれません。なんとなくですが。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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相談内容:70日前に購入したヨークシヤテリア生後6ヶ月オスの相談です。
飼い主からの相談
購入して70日が経過し、元気にワンコは過ごしてます。ただ後足右側を地面につくと少し痛そうにしてちょっと浮かせる様にします。散歩の帰りに後ろ足を拭こうとすると痛そうにします。不思議なのは散歩では元気に駆け回るのです。私としてはこんなに元気に駆け回るのだから、何故かな?一時的な問題なのかなと楽観してましたが、どうしても後ろ足右側をつこうとはしません。だけど元気に走り回るので、何故と思います。
骨を骨折しているハズは無いし、先天的に股関節あたりに障害が有るのか?
今後獣医さんに診てもらったほうが良いのかのご相談です。よろしくお願いします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
念のため股関節や膝関節に異常が無いかどうか、診てもらった方が良いでしょう。
股関節の形成不全や膝蓋骨の亜脱臼や脱臼が無いかどうか確認して頂きましょう。
あくまでも念のためです。心配しすぎないようにして下さい。
相談内容:膝蓋骨脱臼への対応について
飼い主からの相談
相談タイトル
膝蓋骨脱臼への対応について(その2)
相談の本文
以前「膝蓋骨脱臼への対応について」の表題にてご相談させて頂きました。今回はその後の状況に関し、以下について皆様の知見をご教示頂ければと思い相談させて頂きました。
■現在の状況
右脚のパテラについてはアンチノールを服用したおかげか状態は改善してる様に見られます。
しかし元々患っていた左脚の状態が芳しくありません。そのせいか左右の筋肉バランスが良くありません。(左脚を庇っているせいか右脚の筋肉の方が発達しています)
■確認事項
1.左右の筋肉バランスをとる為のトレーニング方法
2.重複しますが外科的な施術を施さずに状態を改善させる方法(環境、躾、内服治療等)
以上、お忙しい所を恐縮ですがご教示頂けましたら幸いです。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
1,
関節の曲げ伸ばしやマッサージである程度トレーニングできる可能性はございますが、懐疑的な意見も多いです。ネットで方法を説明するのは難しいですが、効果的ではないのであまりお奨めできません。
使いやすい方の足を使ってバランスをとりますので患肢の筋肉量が減るのはやむを得ないことです。
2,
アンチノールはサプリメントですので、薬事法上コメントは出来ませんが非常に期待の出来る製品というのが率直な感想です。
さらに併用できる内科療法としてはカルトロフェンベットの週一回の注射療法がございます。
これは単なる痛み止めでは無く関節軟骨の修復やヒアルロン酸の合成促進や血流の改善を行い関節の炎症性の疾患を修復いたします。
膝蓋骨脱臼でも症状緩和が認められますので週一回で数回注射を受ける価値があると思います。
患肢を使わせて筋肉量を戻す方法としては鎮痛剤やステロイドを使い発症している足を使わせる方法もございます。主治医の先生と相談して慎重にご検討下さい。
環境としては階段を使わせない・ジャンプをさせない・ボール遊びをしない・フローリングを避ける等でしょう。
足の裏毛をカットして滑らないように気を付けることも大事です。
お大事にして下さい。
相談内容:膝蓋骨脱臼への対応について
飼い主からの相談
元々左脚にはパテラ(グレード2〜3)の症状があったのですが、先週右脚を庇っているので動物病院に連れて行きました。
診断は左脚と同じパテラ(グレード2〜3)でした。今までパテラの軽い症状はあったものの何かの拍子に外れてしまったのではとの事でした。このまま様子を見ていた時に更に症状が悪化しないか心配でなりません。
昨年、先生に確認した際には左脚の状態から年末までに手術しても良い時期かもしれないと仰っていました。とは言え、去勢手術を終えたばかりで1年に2回も手術する事と全身麻酔の影響を考えると踏み切れずにいました。今回の診断を受けて、将来症状が悪化する事を考えた場合に手術に踏み切るべきでしょうか。
・外科手術に踏み切るタイミング
・手術を選択せずに現状を維持出来ますか
・ご経験談
以上についてご教示頂ければ幸いです、どうぞ宜しくお願い致します。
補足)
1枚目の写真
2021.1.16時点
2枚目の写真
2020.8.23時点
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
見た目には判断ができません。
触診でないとわかりにくいかと思います。
飼い主様自身で判断は難しいはずです。
われわれ獣医師は触ったときに、すぐに外れるか、戻りにくいか、そういった感触で判断します。
カクカクするということでグレード2~3という判断かもしれません。
グレードが3になるとカクカクしにくくなります。それは外れっぱなしの状態となるためです。
あくまで症状があまりなければ、手術のメリットは少ないかもしれません。
症状を改善させるための手術なので。
急速に悪化するものでもなく、命にかかわるものでもありません。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
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栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
獣医師の栗尾と申します。
小型犬には膝蓋骨脱臼がよく見受けられます。
外科手術に踏み切るタイミングですが、グレード3の状態(脱臼している時間が大半を占める状態)となっているとき、または、注射や痛み止めなどの内科的治療に反応しないときとなります。
昨年の時点で年末までに手術してもよい時期と案内されているのであれば、手術したほうが良いと思います。
もちろん手術をしなくても現状を維持できる可能性はありますが、多くの場合は悪化していくことが多いです。
ただ、悪化したとしても、命が奪われるわけではありません。
なので、緊急性の高い手術というわけでは決してありませんが、若いうちに、早期に実施したほうが成功率は高いと思います。
私であれば、まずは内科的な治療を行いますが、1カ月程度しても症状が改善しない場合は手術を提案しています。
特に目立った症状がなければ手術はしない方がよいかもしれません。
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