やんちゃでフレンドリーなビーグル！ 初めてビーグルを飼うときのポイント

ビーグルは活発で陽気な犬種です。体質としては屋外で飼うことも可能ですが、さみしがり屋なので家族と一緒に過ごせる室内飼いがお勧めです。

猟犬として改良されてきたビーグルは、筋肉質で骨格がしっかりしています。体はあまり大きくありませんが、運動量は多めで、毎日1時間程度は散歩に連れて行きましょう。歩くだけでなく、途中で走ったりボールで遊んだりすると、よりビーグルが満足できます。

吠えて獲物の場所を猟師に教えていた歴史から、鳴き声は大きめです。よく吠える傾向もあるので、ストレスをためさせないことはもちろん、集合住宅で飼う場合は無駄吠えさせないしつけや環境の整備が必要でしょう。

ビーグルは好奇心旺盛でやんちゃな性格です。子犬でもパワフルに動き回り、成犬になれば高さ1mくらいなら簡単に飛び越えるジャンプ力を持っています。
イタズラ防止とともに、ビーグルの事故防止のためにも、室内の整理整頓は徹底しましょう。

また、興奮しやすく夢中になりやすい性質もあります。特に、ビーグルはにおいで獲物を探すセントハウンドのため、散歩中に気になるにおいを見つけると、そこから動かなくなってしまうことも。
子犬のころから「マテ」や「オスワリ」など、制止させる合図を覚えさせてください。

垂れ耳のビーグルは、耳のトラブルが多くみられます。特に、夏は湿気がこもりやすく、寄生虫にも注意が必要です。こまめに耳掃除して清潔な状態を保ちましょう。

ビーグルは食欲旺盛で、運動不足になると肥満になりやすい犬種です。飼い主が食事の量や内容をしっかり管理し、運動の機会を積極的につくってください。

また、ビーグルは「クッシング症候群」という副腎の病気にかかりやすいともいわれています。
原因はさまざまで、特に予防の方法はありません。頭としっぽ以外の毛が抜けたり、おなかの皮膚が垂れさがったりなどといった症状が見られます。
肥満や老化と勘違いすることも多いですが、ビーグル場合はクッシング症候群のことも念頭に入れておいてください。

ビーグルの筋肉質な体を維持するためにも、良質のタンパク質がたくさん摂取でき、低脂肪のフードを選んでください。ただ、食べることが非常に好きな犬なので、飼い主がしっかり量を管理しないと肥満になります。

また、ビーグルは猟犬だった歴史から嗅覚が抜群に発達しています。食欲の旺盛さと相まって、棚にしまったフードを探し出したり人の食べ物をとったり、拾い食いをするといったイタズラをすることもあるので、フードの管理には注意してくださいね。

ビーグルは社交的で集団生活が得意な犬で、多頭飼いにも向いています。1匹目が2～3歳で性格が落ち着いた成犬になってから新しい犬を迎えるとよりうまくいきます。

先住犬のしつけを徹底し、無駄吠え・噛む・家を荒らすといった問題行動がない状況で新しい犬を迎えましょう。先住犬の好ましい行動も問題行動も後から来た犬にも伝染するので注意してくださいね。

ビーグルを多頭飼いする一番のポイントは、先住犬を優先することです。食事や散歩、ブラッシング、抱っこなど、すべてにおいて先住犬を優先してください。犬は序列を大事にする動物なので、あとから迎え入れた犬を最後にするとトラブルが少なくて済みます。

また、ワクチン接種も欠かせません。多頭飼いは犬同士の接触回数が多い分、病気が伝染しやすいので、混合ワクチンや寄生虫駆除といった予防対策を計画的に行うようにしましょう。

元気いっぱいで愛らしいビーグルですが、好奇心旺盛な性格をそのままにしておくと問題行動につながってしまうこともあります。フードの管理やかかりやすい病気について対策をとりながら、家族に迎えたビーグルと仲よく元気に暮らしていきましょう。