川上犬の体や顔の特徴を知ろう

川上犬は「信州柴」とも言われ、柴犬の一種とされることがあります。しかし、川上犬の体はオスが体高38~45cm、メス35~42cmと柴犬よりひとまわり大きめ。毛の長さも柴犬より長めです。JKCに非公認の犬種のため、川上犬保存会が犬種の「規格基準書」を定めています

川上犬はオスとメスの体の違いがはっきりしていて、オスは体長と体高がだいたい同じのスクエアな体が特徴。メスは体長のほうが長く、オスより華奢な体つきをしています。川上犬はオオカミのような鋭い眼光が特徴ですが、メスの場合は多少優し気な顔立ちです。

目は三角形に近く、犬の目は基本的にたれ下がるか平行で、つり目の犬はあまりいません。そこも川上犬がファンを魅了するポイントです。

毛色は赤胡麻・黒胡麻・赤・白があり、寒冷地で発展した犬のためアンダーコートが豊富です。精悍な顔つきに、モフモフとした毛皮のアンバランスさもの人気の理由でしょう。毛並みが豊富ということは、換毛期には大量の抜け毛を覚悟しなければならないということ。川上犬はスキンシップが不足すると飼い主との信頼関係が揺らぐ犬なので、コミュニケーションをかねて定期的にブラッシングしましょう。

祖先はニホンオオカミ!? 川上犬の歴史

川上犬は、長野県の天然記念物に指定されている日本犬です。周囲を2000m級の山々に囲まれた長野県南佐久郡川上村が原産で、村の名前が犬種名になった犬で、現存するのは川上犬のみです。

ニホンオオカミを祖先に持つヤマイヌが、猟師に飼いならされたのが川上犬の始まりだと言われていて、今でもその外見や性格には野性的な特徴が残っています。
川上村は農業に適さない気候に属していたため、その昔、年貢は米でなく付近の山々で捕ったカモシカの毛皮を納めていました。厳しい寒さに耐えられる被毛切り立った岩場でカモシカを追える足腰を持った川上犬は、カモシカ猟に欠かせない猟犬でした。

時代が進んで交通が開け、林業が盛んになると猟の従事者は減少し、川上犬もまた減少します。さらに、戦時下での食糧難や毛皮の供出などで、川上犬は絶滅寸前までになってしまいました。
戦後に村人が保護育成に努め、なんとか川上犬は絶滅の危機を脱し、今では村全体で川上犬の保存活動を行っています。マンホールのふたや看板など、川上村ではさまざまなところで川上犬がモチーフになっています。

川上犬の性格と飼い方は

川上犬は賢く忠実な犬ですが、誰にでも懐くようなフレンドリーさはありません
警戒心や攻撃性が強く、番犬としてはとても心強い存在です。飼い主を一途に信頼し、素直に従う犬ですが、信頼関係を築くまでは簡単ではないでしょう。常に毅然とした態度で、一貫性のあるしつけを行わなければ、川上犬は飼い主を侮って攻撃的になったり反抗的になったりしてしまいます。

力でねじ伏せるのも、褒めておだてるのも川上犬のしつけ方として正しくないと言わています。日本犬の訓練方法に詳しい人にアドバイスをもらいながら、飼い主自身が川上犬と向き合いましょう。

頑固な性格なので苦労はするでしょうが、川上犬に尊敬できる飼い主と認められたときには固い絆を実感できるに違いありません。素直に甘える川上犬が見られるのは、飼い主だけの特権ですよ。

運動量はかなり多く、毎日歩くだけの散歩では到底まかなえません。散歩の際に運動をさせるほか、できれば自宅にドッグランを作れるような、広大な地域での飼育が適しています。オスなら助走なしで2m程度ジャンプすることもあるため、フェンスや柵はしっかりしたものを設置してください。
帰巣本能が強いので脱走しても家には帰ってきますが、交通事故や他人に危害を加える危険性があるので、きちんと対策を取りましょう。

川上犬を飼うためには、どうしたらいいの?

天然記念物である川上犬は、長野県の文化財保護条例が適応されるため、気軽に飼うことはできません。もちろんペットショップなどで購入することもできず、川上犬を飼いたい場合は川上犬保存会に連絡し、譲渡してもらうことになります。

飼育環境などを審査され、保存会に飼えると判断されれば川上犬を譲ってもらえます。しかし、温暖な地域や都市部の場合は断られることもあるなど、本当に川上犬が飼えるかどうか、審査は厳しいようです。根強い人気のある犬種のため、実際に分譲されるまでには1~2年以上待つことがあります。

魅力あふれる川上犬ですが、飼いたいと思ったときは「川上犬の存続と発展」という視点を忘れず、本当に飼えるか十分に検討しましょう。

まとめ

長野県の天然記念物に指定されている川上犬。猟師がニホンオオカミを飼いならしたという言い伝えが残る犬で、オオカミを彷彿とさせる野性的な魅力があります。

飼いたいと思ったときは、飼育環境や関係性が作れるかなどをよく考えてから、川上犬保存会に連絡するようにしましょう。

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執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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