相談内容:耳血腫
飼い主からの相談
はじめまして。意見を頂きたく質問させていただきました。6歳のラブラドール男の子です。7/30耳たぶが膨れていたのでかかりつけの病院に行ったところ「耳血腫」と診断されました。2回程注射器で血を抜けば大丈夫でしょう、との事でしたが2回抜いてもダメでした。このままでは長引くので手術をすることになり8/11に手術をしました。ですが8/18手術したすぐ上にまた血腫が出来ていました。すぐ病院に連れて行ったのですが、まだ糸のついている穴から血を絞り出しガーゼをあて耳を振らないように頭に耳をテーピングでグルグル巻きに固定して、プレトニロゾンという薬を出されました。(術後、抗生剤を出されているのでそちらも服用中です。)また3日後に来てくださいと言われました。かれこれ20日近くエリザベスカラーをつけていて、やっと治ると思っていたら又血腫が出来ていたのでどうしたらいいのか、本当にかわいそうです。本人もストレスのようですし、元気がありません。先生はとても親切で今までも良くしていただきましたが、他になにか本人に負担が少ない治療法はないでしょうか。ご意見、よろしくお願いします。
橋本 祥男先生(シンシア・ペットクリニック)からの回答

耳血腫は再発しやすい病気です。
吸引だけでよくなるケースも有りますが、
手術が必要であったり、ビッツちゃんのように、
手術後にも再発するようなケースも有ります。
耳血腫の原因は
頻繁に耳を刺激する事ですから、
耳の炎症などが在ると、
繰り返しになりますので、
それらの治療をあわせて行いますが、
原因がよく判らないケースも有ります。
文面からは適切な治療を受けているように思います。
相談内容:耳の傷について
飼い主からの相談
お世話になっています。アドバイスを宜しくお願いします。3歳のラブラドール・レトリーバーですが、以前から何度も耳を掻いては傷をつくりいつも病院にかかっています。いつもは耳の裏側に傷ができ、病院でビクタスSMTクリームを処方してもらい、しばらくすると自然に治ってしまうのですが、今回は耳の外側に傷をつくってしまい、同じ薬をもらって塗って、一ヶ月ほど経ちますが全然よくならず、傷の大きさも小指の爪程度から親指の爪程の大きさになってしまいました。(毛がはげたようになって血がでています)耳の中はそれほど汚れてないと言われるのですが、うちの犬が少し神経質な様で掻いてしまうとの事です。掻かないようにと、手袋をしたり、耳にガーゼを貼ったりしているのですが、あっという間に外してしまいます。ブランディ自体もとても気になるようで、いつも、耳を振っています。見ているととても痛々しく、なんとかしてあげたいのですが、いい方法が思いつきません。あまり、耳を振っていると今度は、耳に血が溜まってしまうと聞き、それも心配です。何かいい方法はありますか?宜しくお願いします。
杉浦 広先生(三和動物病院)からの回答

しばらくエリザベスカラーを装着することが、一番簡単で効果のありそうな方法だと思います。
橋本 祥男先生(シンシア・ペットクリニック)からの回答

別の獣医師に診察を受けてみてはいかがでしょう
新たな見解が得られるかもしれませんよ。
少なくとも、メールだけでは解決にはつながりそうにありません。
セカンドオピニオンを得られる事は何も悪い事ではないので、
別の獣医師の見解を得る事はとても有用だと思います。
相談内容:アレルギーだといわれました。
飼い主からの相談
はじめまして、アドバイスをいただきたいと思いまして質問させていただきました。ラブラドール10歳と7歳メスです。かゆみとフケ、痒くて掻いてしまって体が赤くなっています。体臭もあります。特にひどくなったのは、3,4年ぐらい前からだったと思います。病院にいきクスリを貰い、注射をしてもらうと2,3日 は、おちつきます。しかし、これの繰り返しなので、2件の病院にいきましたが、同じようなクスリ、注射で改善が見られませんでした。1年ぐらい前に3軒目の病院で、ステロイドの投与をはじめ、3月には、アレルギーの検査をしました。今、えさをアレルギー用のをあげています。8月ぐらいからステロイドの投与をやめてしまいました。出来ればステロイド以外のクスリでと思っています。今現在、市販のシャンプーを使い4,5日に1回洗ってます。
今道 昭一先生(きたのさと動物病院)からの回答

アレルギー検査で陽性反応が出たということからアトピー性皮膚炎と診断されていると思います。アトピー性皮膚炎の治療は個々のワンちゃんやオーナー様の都合に応じて様々な治療を組み合わせていきます。
ただ、アトピー性皮膚炎では頻繁に合併症を起こします。合併症には様々なものがありますが、中でもノミ寄生、細菌感染およびマラセチア感染はよく遭遇します。これらの感染症は必ずノミの駆虫、抗生剤や抗真菌剤などで完治させてください。ここは、どのような都合や事情があっても欠かせない重要ポイントです。
次に合併症がないと判断されたのにかゆみが残っているときの対処です。
ここからの対処法は先にお話したように様々な方法があります。そして、常に考慮したい点はアトピーは何年間も治療を続ける必要があるということで、そのためにかゆみや皮膚炎を効果的に抑えつつも、副作用がない治療を選択しなければいけないということです。さらに大型犬2頭となると、治療費や手間なども必ずよくよく考えておきましょう。
最後に実際の治療法を簡単ですが説明しておきます。
まず、副作用がないということを考えると、食事療法を取り入れることはお勧めしたいところです。もちろん、食事とアトピーは無関係なこともありますので、治療費を考えると誰でも食事療法を取り入れることはできません。ここは除去食試験でしっかりと食物とかゆみの関連を調べておきましょう。
そして、外耳炎や指間の皮膚炎は軽く見てはいけません。耳や指のかゆみはワンちゃんにとって非常にイライラするものです。耳や指のかゆみは全身のかゆみを増強しますので、きっちりと治療してあげましょう。
次にシャンプーです。シャンプーは様々な種類があります。今の皮膚の状態をよく判断してシャンプーを選択してあげましょう。感染症対策、脂漏対策、フケ対策、保湿効果など今必要とされるシャンプーを選択してください。詳しくは当院のホームページに書いていますので参考までに。
また、シャンプーは非常に効果的な治療ですが、そのやり方が間違っていることが多々あります。
回数や時間についての質問はよくされますが、次のような点によく気をつけてください。
自然乾燥はいけません、ドライヤーは10分以内、よくあわ立てる、かさぶたや雑菌をしっかり落とす、スリッカーは使わない。
場合によっては、余分な皮脂も落とすほうが治療効果は高いというのが私の印象です。
実際に小型犬はこの治療を徹底することだけでかなりの効果が得られ、継続される方も多いように思います。そこには、効果ももちろんですが、食事代やシャンプーの手間などが許容範囲に収まることも関係しています。ただ、お薬は併用しています。シャンプーや食事療法を治療の中心にするのは軽症のワンちゃんに限られるようです。
では大型犬はというと...食事代はかかる、シャンプーを効果的にしようとすると、これも大変。
など、様々な事情からステロイドや抗ヒスタミン剤などを併用する方が多いようです。もちろん、定期的に検診して副作用が出ていないかどうかをしっかり見なければいけません。
その他にも治療法がありますが、非常に高価なものばかりです。
私は継続性、手間、費用対効果を考えて、大型犬に対して主に減感作療法を実施します。もちろん、費用は安いものではありませんが様々な点から有用性は高いと思っています。ただ、この治療をしている病院は少ないのが現状です。
お住まいが東京でしたら、近郊には皮膚疾患をしっかりと見てくれる病院がいくつもあります。
私の意見よりも参考になるお話が聞けるはずです。一度相談を受けてみるとよいでしょう。
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