大型犬を飼うときの条件、心構え

広い飼育スペースが必要になるため、大型犬といえば外飼いというイメージが強いかもしれません。
しかし、近年は、室内で大型犬を飼う人も増えています。犬は群れで生活する動物のため、いつも家族の側にいられる室内飼いはよい選択といえるでしょう。また、気温差や天候による体への負担をかけずに済むというメリットもあります。

ただし、大型犬を飼育するには、大きな体格ならではの苦労があるのも事実です。ましてや、室内で飼うとなれば、その苦労もなおのこと。
以下では、大型犬を飼うために知っておかなければならない条件や、必要な心構えを紹介します。

広い飼育スペースが必要

大型犬を飼うにはそれなりのスペースが必要です。
一軒家でないと飼えない、というわけではありませんが、体が大きいため、リラックスする場所やトイレ、食事のスペースも広くとることになります。犬のために、一部屋分程度の広さを確保しておくことになると考えたほうがいいでしょう。

運動量が多い

大型犬のほとんどが猟犬や牧羊犬で活躍している犬種であるため、運動量は多くなります。犬種や個体にもよりますが、毎日朝晩30分~1時間程度の散歩は必要です。

また、時には自由に運動する機会も与えてあげることも大切です。運動不足はストレスの原因となり、問題行動につながるからです。

室内や小さな公園でも運動量を確保しやすい小型犬とは違い、大型犬の場合はドッグランの利用を考えなければならないケースもあるでしょう。その場合、ほかの犬や飼い主に迷惑をかけないため、ドッグランでのマナーをしっかりとしつける必要もあります。

お金がかかる

サイズが大きい分、ベッド、首輪、エサ皿やトイレシーツなど基本的なグッズの価格も高くなります。
当然ですが、食事量も小型犬よりずっと多いため、エサ代もふくらむでしょう。病院やトリミングサロンもサイズが大きい犬種ほど、高い価格を設定する傾向にあります。

一般的に、小型犬と比べて年間で数万~十数万、生涯費用では数十万円から100万円以上の差が生じるといわれています。

老後ケアの負担が大きい

加齢とともに、足腰が弱って寝たきりになったとき、床ずれを起こさないよう、こまめに体を動かしてあげるなどのケアが必要になります。
また、病院に行く機会も増えるため、そのたびに体を持ち上げて移動させるなど、力を要する場面もでてくるでしょう。
大型犬は体が大きく、体重も重いため、介護による飼い主への負担は小型犬とは比較になりません。

以上のように、大型犬は費用面、体力面などで飼い主の負担が大きくなる傾向にあります。

そして最も念頭に置かなければならないのは、大型犬は比較的寿命が短いこと。
体の大きさに対して心臓や肺の働きが弱いため、細胞の老化が早く進むのが要因と考えられています。
小型犬や中型犬を飼うよりも、お別れのときが早くおとずれる可能性が高いと考えておきましょう。

飼いやすい大型犬

大型犬と一言でいっても、さまざまな種類がいるので、どの犬種を選んだらいいかわからない人もいるでしょう。
そこで、はじめて犬をお迎えする人でも安心して飼える、初心者向けの犬種についてご紹介します。

飼いやすい大型犬 ①ゴールデンレトリバー

・体高:55cm前後
・体重:30kg前後
・原産国:イギリス
・寿命:10~13歳

ゴールデンレトリバーはウェーブがかった長い毛が特徴の犬種です。
性格は温厚かつ陽気で人なつっこく、飼い主に従順なので家庭犬として最適です。ただし、社交的なので番犬には向きません。

猟犬として活躍してきたことから、非常に活動的です。
朝晩に30分~1時間程度の散歩を欠かさず行い、それとは別に運動の時間を必ず確保してください。なにかを探して持ってくる遊びを好むため、ボールなどを使って遊んであげるとよいでしょう。

暑さには弱いので、部屋の温度管理が大切です。室内は常に25℃前後になるよう調節しましょう。
特に夏場の散歩などは、ぐったりしていないか、息切れをしていないかなど、体調に気を配る必要があります。

ゴールデンレトリバーは抜け毛の多いダブルコートの犬種のため、こまめなブラッシングが欠かせません。毎日1回は行いましょう。
春から夏にかけてと、秋から冬にかけての換毛期には抜け毛がひどくなるので、朝晩1日2回のブラッシングを心がけてください。

飼いやすい大型犬 ②ラブラドールレトリバー

・体高:55cm前後
・体重:30kg前後
・原産国:イギリス
・寿命:10~14歳

ラブラドールレトリバーは、短い毛と垂れ下がった耳が特徴の大型犬です。
盲導犬に採用されることが多い犬種として有名です。性格は血統や毛色によって若干異なりますが、基本的には温厚で人なつっこいため、初心者が飼うのに適しています。
盲導犬として活躍していることからも分かるように、高い知能を持っており、しつけもしやすいです。

ラブラドールレトリバーも猟犬にルーツがあるので、非常に活発。ストレスをためないよう、朝晩30分~1時間の散歩を忘れずに行ってください。
また、ゴールデンレトリバーと同様、なにかを探して持ってくる遊びを好みます。室内ではボール遊び、屋外ではフリスビーなどで一緒に遊んであげましょう。

毛は短いですが、こちらもゴールデンレトリバーと同じくダブルコートのため、暑さに弱いです。室内は常に25℃前後になるよう調節しましょう。
抜け毛が多いため、少なくとも2日に1回はブラッシングをしてあげてください。

飼いやすい大型犬 ③スタンダードプードル

・体高:55cm以上
・体重:20kg前後
・原産国:フランス
・寿命:12~15歳

プードルといえば、日本ではトイプードルがお馴染みですが、それよりもひとまわり体の大きいのがスタンダードプードルです。性格はおおらかで賢く、運動能力がとても優れています。きちんとしつければ覚えられない芸はないともいわれています。

スタンダードプードルも猟犬をルーツに持つため、非常に活動的です。アジリティ競技でも活躍するように体を動かすのが好きな個体が多く、運動が不足するとストレスが溜まりやすい犬種です。散歩は毎日欠かさずに行い、遊ぶ時間もたっぷりとってあげましょう。

抜け毛は比較的少なめですが、密生して絡みやすい毛質なので、定期的なケアが不可欠です。
もこもことした特徴的なスタイルを維持するためには自宅でのブラッシングに加えて、月に一度はプロにトリミングしてもらうといいでしょう。ちなみにスタンダードプードルのトリミング費用は1~3万円程度と高額なため、その点では特別にお金のかかる犬種といえます。

飼いやすい大型犬 ④バーニーズ・マウンテン・ドッグ

・体高:60cm前後
・体重:45kg前後
・原産国:スイス
・寿命:7~8歳

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、光沢のある黒・白・茶の毛並みが特徴の大型犬です。
性格は温厚で飼い主に献身的。一方で、番犬・護衛犬として活躍していたため、タフで力持ちの面もあります。学習能力が高いので、しつけは比較的簡単です。

全体的な傾向として股関節が弱い個体が多いので、居住スペースにはマットを敷くなど、足に負担がかからないようにする必要があります。さらに、食欲旺盛で太りやすいため、意識的に食事量を調整してあげましょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは体力があるため、運動時間は多めにとる必要があります。日々の散歩や遊びで、エネルギーを発散させてあげられるようにしてください。

長くて豊かな毛からも分かるように、非常に暑さに弱いです。20℃でも暑がる個体もいるので、室温調節には気をつかってあげてください。また、寿命の短い大型犬のなかでも、特に短命です。長生きさせてあげるためには、健康には特別気をつかってあげましょう

飼いやすい大型犬 ⑤ジャーマン・シェパード・ドッグ

・体高:60cm前後
・体重:30kg前後
・原産国:ドイツ
・寿命:10~12歳

精悍な顔立ちをしているジャーマン・シェパード・ドッグは、警察犬として有名です。性格は勇敢かつ聡明で、従順さと強い警戒心を併せ持ちます。幼少期にしっかりとしつけられれば、飼い主に強い忠誠心を示します。知的能力も高いので、しつけさえしっかりと行えば頼もしいパートナーとなってくれるでしょう。

ただ、一度飼い主を格下と判断すると、攻撃性の高さもあいまって手がつけられなくなります。成犬になってからの再教育は困難なので、幼犬時にしっかりと主従関係を覚えさせることが重要です。自信がなければプロのドッグトレーナーへの依頼を検討してもいいかもしれません。

短毛ですがダブルコートのため、抜け毛は多いです。週3回程度はブラッシングをしてあげましょう。

シェパードは大型犬のなかでも、特に運動時間を長くとってあげなければなりません。最低でも1日2回、それぞれ1時間程度の散歩に連れていきましょう。また、頭を使うことを好むので、ボールやフリスビーを使って遊んであげるのもおすすめです。

まとめ

大型犬を飼うにあたっての心構えと、初心者でも飼いやすい犬種についてご説明しました。
多くの大型犬は従順で頭がよく、なにより人が大好きです。その大きさから迎え入れるための準備と心構えは必要ですが、しっかりとしつけて世話をしてあげればあなたにとって唯一無二の存在になってくれるでしょう。

執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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