【気品漂う大型犬】スタンダードプードルの性格と飼い方のポイント3つ

フランスを代表する犬種、プードル。知力・運動能力に優れており、その昔は荷車を引く使役犬や鴨狩りの水猟犬として活躍していました。プードルは、トイプードル・ミディアムプードル・ミニチュアプードル・スタンダードプードルの4サイズで、今回ご紹介するスタンダードプードルは一番大きなサイズです。

・スタンダードプードル　体高45～60cm、体重16～25kg
・ミディアムプードル　体高35～45cm、体重8～15kg
・ミニチュアプードル　体高28～35cm、体重5～8kg
・トイプードル　体高24～28cm、体重3kg程度
※犬籍登録団体により、サイズ分けが異なります。

国内最大の犬籍登録団体・ジャパンケネルクラブが毎年発表している「犬種別犬籍登録頭数」
では2018年1～12月の最新データによると、新たに74,215頭のプードルが登録されており、うち73,046頭がトイプードル。2位のチワワが49,689頭ですから、大きな人気を獲得していると言えます。

ちなみに、スタンダードはトイに次いで829頭の登録です。

プードルの中で一番大きいスタンダードプードルは、小さな頭部、短い背、深い胸部、幅広く筋肉質な腰を持ち正方形に近い均整の取れたスタイルをしています。スタンダードプードルはその名の通りすべてのプードルの基礎で、トイやミニチュアサイズは交配を重ね小型化されていったものです。

体を覆うコートはざらざらしていて、密生していることが特徴です。また、プードルと言えば「クリップ」と呼ばれるカットスタイルの印象が強い方も多いのではないでしょうか。毛色もブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、レッドなど多彩なカラーがあることも特徴と言えます。

スタンダードプードルの性格は、一言で言えば明るくおおらか。トイサイズやミニチュアサイズに比べると、勇敢で大胆さがあるとされています。賢くおおらかと聞くと飼いやすそうですね。

頭が良く忠実さを見せるプードルは、人間と親しくなりやすい犬種と言えます。ここからは、スタンダードプードルを飼うときのポイントを3つ挙げていきましょう。

トイプードルに比べると体高が10～20cmほど異なるスタンダードプードル。体の大きさから室内飼いには不向きなイメージがあるかもしれません。しかし、室内飼いの方が適していると言えるのです。

まずは、寒がりという部分。プードル種はシングルコートで、被毛が二重構造のダブルコートに比べて寒さに弱いと言えます。また、スタンダードプードルは、人間に従順で親しい関係を作りやすい分、やや寂しがりの一面を見せるところがあります。

体が大きいのである程度の部屋の広さは必要ですが、しっかりとしつければ無駄吠えはあまりしないほうなので、室内飼いを検討してもよさそうです。

プードルは抜け毛や体臭が少ないと言われていますが、密生した被毛は絡みやすく、毛玉ができやすいため、放っておけばどこまでも伸びていきます。必要に応じて1週間ごとに2～5時間ほどかけて、シャンプーやブラッシングなどのお手入れをする必要があります。

また、プードルの被毛は伸びやすいため、3～6週間おきにプロのトリミングやシェービング、クリッピングが必要です。※一例として、トリマーさんにお願いする場合、かかる費用は大体2～3万円と言われています。

クルクルの被毛とオシャレなカットスタイルが魅力的なスタンダードプードル。被毛のケアはしっかりと行いましょう。

元々は、水鳥用の猟犬として活躍したスタンダードプードル。優れた運動神経を持ち体力もあるため、活発で運動が大好きです。

散歩は、無理のない範囲で朝晩それぞれ1時間程度連れて行くと良いでしょう。運動不足が続くとストレスを抱え、いたずらや無駄吠えといった問題行動が多くなりがちです。ドッグランや犬用のプールなどにも週末などを利用して連れて行くと、目いっぱい体を使えるためにストレス解消にもなります。

スタンダードプードルは知力・運動能力ともにトップクラスで、アジリティーに向いています。近くに練習できる環境があれば、遊びの一環としてぜひチャレンジしてみましょう。

4種あるサイズのなかで、一番大きなスタンダードプードルはスタイル抜群、賢くておおらか性格を持つ魅力たっぷりの犬種です。室内飼いにも適応できる犬種ですので、「被毛のお手入れ」や「十分な運動量の確保」をポイントとして飼育していきましょう。