フランスの宝といわれる「微笑み猫」シャルトリューの性格や特徴について

起源は、18世紀以前のフランスとされているシャルトリュー。「シャルトリューズ」という有名なリキュールを作り出した「カルトゥジオ会」の修道士に由来があるという説があります。

しかし上記の説以外にも諸説があり、シャルトリューの出自についてはっきりとした証拠は未だ見つかっていません。どの説もフランスが関わっていることから、フランス原産であるという部分だけは可能性が高いようです。

シャルトリューは、とても落ち着きのある性格をしています。控えめで、鳴き声も静か。頭が良く飼い主に従順なので、「犬のような猫」と言われるほどです。

人懐こく愛情深い性格で穏やかなため、シャルトリューは、子供の相手にも多頭飼いにも向いています。また、鳴き声が穏やかで控えめなので、マンションなどでも飼育しやすいといえます。

シャルトリューの特徴は、なんと言っても美しいブルーの毛並み。毛先にティッピングがあるため光沢があり、水をはじく毛質です。

「ブルー御三家」と呼ばれるロシアンブルーやコラットと比較すると、シャルトリューは短毛で量が多く、滑らかで柔らかな極上の触り心地。

その手触りの良さから、20世紀前半にはシャルトリューの毛皮が高額で取引されたといいます。乱獲により一時は絶滅の危機にさらされたほどです。

シャルトリューは成猫になると、オスで4～6kgほど、メスで3～4kgになり、一般的な猫種に比べてやや大きめ。骨も太く、がっしりした体格です。足は身体に対して細く短めながら、丈夫なつくりをしています。

フランスの大統領や数々の著名人に愛されてきたシャルトリュー。その魅力は毛並みだけでなく「微笑み猫」と呼ばれる穏やかな表情にもあるのでしょう。

鼻が小さく顔の真ん中がキュッとしているシャルトリューは、サイドの口元が大きく見え、絵に描いた猫のように口角が上がっています。そのため、いつも上品に微笑んでいるように見えるのです。

シャルトリューは「微笑み猫」の他にも、「フランスの宝」「フランスの生きた記念碑」という異名を持ちます。シャルトリューがどれほどフランス人に大切にされてきたのか伺い知れますね。

シャルトリューとよく似ているといわれるブリティッシュショートヘアは、あらゆる毛色、目の色が認められていますが、シャルトリューは毛色がブルー、目の色はゴールド・オレンジ・カッパーのみが認められています。

ブリティッシュショートヘアの方が、少し顔が大きい傾向があります。ですが、サイズは一律ではないため、シャルトリューと同じ毛色・目色をしたブリティッシュショートヘアだと場合は見分けがかもしれません。

シャルトリューは穏やかな性格をしていますが、遊びは大好きです。もともと家庭でネズミを捕っていた猫のため、追いかけることが特に好き。

猫じゃらしなどはもちろん喜びますが、コロコロと転がして遊ぶタイプのおもちゃを置いておくと、飼い主さんの留守中も喜んで遊ぶでしょう。

シャルトリューにとって、遊びは運動不足解消やストレス発散だけでなく、飼い主さんとの大事なコミュニケーションです。一緒に遊ぶことによって、飼い主さんとの信頼も深まります。「犬のような猫」といわれているので、投げたものをとってくるなどのトレーニングをしてみてもいいかもしれません。

シャルトリューは特に肥満に気を付けたい種類です。活発で自分から遊ぶことも多いですが、身体の大きさを考えた量のごはんをあげるとなると、それに見合った運動量が必要。できるだけ一緒に遊んで運動量を増やしてあげましょう。たくさん運動させるために、キャットタワーなどを設置するとさらに良いかもしれませんね。

きれいなブルーの毛並みと、微笑んでいるように見える顔立ちを持つシャルトリュー。ただよわせる凛々しさの中にも親近感がありますよね。「フランスの宝」とまでいわれるシャルトリューは、知れば知るほど好きになってしまう魅力があります。