相談内容:繰り返す膀胱炎
飼い主からの相談
四月に入って、頻尿(尿の色も少しピンクより)
その日に受診。膀胱はからでしたので検査出来ず膀胱炎として抗生剤の注射と6日分の薬をもらう。
投薬から五日ほどで改善してその後一週から2週間ほどは調子よいのですが、また繰り返します。
今まで3回繰り返し、その都度受診。対応は同じです。
今朝また少し頻尿と血液の混じった尿をしています。
かかりつけ医は今日休診です。このまま明日までまってかかり続けても大丈夫でしょうか。
先生に少し長めに薬出してもらいたいと言ったら意味がないから。と言われました。
検査は何もしていません
若いから、膀胱がんは考えにくいとの事を聞いてより怖くなりました。
本人は元気で食欲もあります。
チャトラ、6月で2歳。Fipの既往歴あり(寛解しています)
先生は気温差のストレスかな?とおっしゃっていますが(確かに冷え込んだ後調子悪いです)
病院に行くと凄いストレスになって帰ってきたら
震えています。出来るだけ連れて行きたくないのですが頻繁に繰り返すので困っています。
良きアドバイスお願いします
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
繰り返す血尿で、心配ですね。
こちらはよくある「特発性膀胱炎」かなと思います。
特発性膀胱炎とはその名の通り、細菌感染や膀胱結石などの膀胱炎を起こす原因が見当たらない、主にストレスなどで起きる膀胱炎を指します。
まだ検査が十分に行われていないので、確定することはできませんが、その仮定の上、ご回答致します。
特発性膀胱炎の治療としては、
①食事の変更(おすすめはHills、c/dマルチケアコンフォート)
②サプリメント(ウロアクトなど)の使用
③飲水量の増加(ウエットフードやウォーターファウンテンの使用など)
④トレイ環境の整備(トイレの個数を増やす、猫砂を変える、トイレを大きくする、安心してトイレ出来る場所に移動するなど)
などがご自宅で可能な方法です。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:残尿感について
飼い主からの相談
雄猫 去勢済み 2012生まれ
2021.10 特発性膀胱炎 結石なし 腎臓問題なし
2023.2 膀胱炎 消炎剤、抗生物質 注射
ここまでは少量のおしっこはでていた
2023.3 薬(アモキクリアだと思う)を飲ませたがよくならず、他の病院に連れて行ったところ入院。酷い膀胱炎。
結石ではないが、結晶がつまっていた。ストルバイト結晶の可能性が高い。
ここからロイヤルカナンユリナリー、他尿路結石用の餌に変えた。腎臓問題なし。
2024.1.2
尿が少ししか出ない。何度もトイレに入っている。
セフゾンを飲ませたが効いている感じがしないので、
アモキクリアとプレドニンを飲ませた。
4日に病院に行く途中で大量のおしっこが出た。そのあと普通になった。
全部で6日間くらいアモキクリアを飲ませた。
1.19
また少ししかでない。
病院で薬(セフゾン)だけもらい5日間飲ませた。
一日目だけプレドニンとセフゾン。
2.13夜 おしっこは出ているが何度もトイレに入っている。ビクタスを飲ませた。少しうんちがゆるい。
14 おしっこは出ているかだ、トイレの回数が多い。
ビクタスとステロイド。少しうんちがゆるい。
15 今日 おしっこはでているが、何度もトイレに入っている。
今年に入ってから3回目のおしっこ出ない問題を抱えて悩んでいます。
去年の入院した時は排尿時に泣いていたので、痛くて出ない、という感じでした。
今年の1月頭のはわからないのですが、19日の時と今回は痛がっていません。
獣医さんにも相談して膀胱炎と思っていましたが、
人間の泌尿器科の先生に前立腺炎とか前立腺炎肥大症の可能性も言われました。
去勢しているのを伝え忘れたので疑問ですが。
排尿時の痛みはなさそうですが、残尿感がすごくあるのだと思います。
トイレ出たあとに文句言っています。
薬だけ処方してもらって、病院それぞれで違う抗生物質を出されるので、いろいろな抗生物質を飲ませましたが、
その時々は1日目、2日目が違う事もありますが、2日目以降は同じ抗生物質を飲ませています。
素人目に抗生物質は効いているのかよくわからないけど、
ステロイドは効いている感じがしました。
食欲もあり、遊び、寝て、トイレ以外は元気にしています。
ポタポタと出る時もありますが、トイレに何度も入っているので、そんなに出るもんないでしょ、、、とも思います。
膀胱炎なのか、その他の病気の可能性もあるのか、
あと一つ気になり始めたのは、精神的なものなのかです。
去年の入院前からは引越しの準備をしている時で、留守がち、1月4日も前の日から出かける準備をしていた、
一昨日も昨日の出かける準備を始めてからでした、、、
考えてみるとあてはまるだけなので、気にし過ぎかもしれませんが、、
一応おしっこも出ているので、
他の先生のご意見も承りたく質問させていただきました。
よろしくお願い申し上げます
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
これは中々難しい質問で、仰る通り、尿道閉塞となり尿が長時間でないと危険な状態です。
しかし、頻回にトイレに行き、ポタポタと出ている状態が、単なる膀胱炎での頻回尿なのか、尿道閉塞で尿が出しにくいのか、ぱっと見では区別がつきません。
わたくしであれば触診またはエコーで、閉塞しているかは即座に判断がつきますが、飼い主様では難しいでしょう。
行けるようなら待たずに受診するのがベストです。
しいていえば、単なる膀胱炎での頻回尿なら元気食欲は問題なく、尿道閉塞になっている場合は食欲廃絶や嘔吐が認められることが多いです。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
猫の膀胱炎は本当に悩ましいですよね。
まず、猫の膀胱炎の一般論からお話しすると、ご存知の通り「特発性膀胱炎」の発生が多く、細菌性膀胱炎の発生は少ないとされています。
猫において、前立腺炎や前立腺肥大、前立腺癌などの前立腺疾患の発生はそこまで多くありません。
ご相談のケースだと、やはり特発性膀胱炎のような経過だなと思いました。
さて、まずは特発性膀胱炎と診断した経過に関しては、実施した検査は尿検査のみでしょうか?
超音波検査は実施されていますでしょうか?
超音波検査まで実施されていれば、前立腺疾患や腫瘍疾患は除外できると思います。
また、尿検査で細菌が確認されなければ、特発性膀胱炎の可能性が高くなります。
次に、特発性膀胱炎の原因は、その名の通り特発性=原因不明です。
ただ、よく言われる発生要因としては「飲水」と「ストレス」です。
今回の経過をお伺いすると、「ストレス」は大きく関与している可能性があります。
では、何がストレスなのか?というところですが、仰る通り環境の変化(引っ越し、家族の出入り、他の猫との関係性)とトイレの環境が好ましいかどうか、といったところがメジャーです。
長くなりますので割愛しますが、そのあたりのフォローも再発予防にとても重要です。
次に治療ですが、細菌感染が無い場合、抗生剤の投与は基本不要です。
どちらかというと、ステロイド剤で強く膀胱の炎症を止めてあげるのが基本的な治療です。
尿検査において、細菌感染があったかどうか、過去の検査結果を見直してみてはいかがでしょうか?
長くなりましたが、わたくしからのアドバイスとしては、
①治療はステロイド剤をベースにしましょう
②再発予防の為、環境要因を見直しましょう
③尿に配慮したフードにしましょう(おすすめはヒルズc/dマルチケアコンフォート)
④しっかり飲水しましょう。
追加のご質問があればお願い致します。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:【様子をみる】際の危険ライン・観察ラインがわかりません
飼い主からの相談
お忙しいなかお目通しいただきありがとうございます。
当方、猫が以下のような症状です。
・尿検査による初期結石疑い(血尿、キラキラした結晶、尿蛋白)
主に朝、
・家中を大泣きしながら壁に沿ってうろうろする
・トイレ以外の床をカイカイして粗相をする
・トイレへ行っても出ない、出ても数滴のときが多々
主に夕方、
・急に隠れたがる→しばらくすると平気
獣医さんへ行きましたが、お薬の注射だけであとは【様子を見てください】と言われています。
調べると尿トラブルは命に関わると出てくるので、どこからが危険ラインで、どこまでが観察していていいラインなのか、悩んでいます。
今朝は全く尿が出ず、トイレの中で低く唸っており、不安で緊急医に行きましたが、今できることはないのでやはり様子を見るようにと…
自分が過保護すぎた結果、緊急医へ連れ出したことでかえってストレスを与えてしまったかもしれないと反省しています。
食欲はあり、水も飲みます。より水分を多めに摂れるようぬるめのスープ等与えています。
何卒よろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
かなり症状が強く出ており、心配ですね。
また、今のかかりつけの先生とのコミュニケーションも上手く行っていないようですね。
診断名や治療薬の内容について、伝えられていることがありましたらまたご返答下さいませ。
お伺いする内容としては、「膀胱炎」の症状で苦しんでいて、「対症療法の注射」で治療をし、良くなったり再発したりを「繰り返している」、という理解で宜しかったでしょうか?
的はずれな回答でしたら申し訳ありません。
まず、猫の膀胱炎というのは、その原因の多くが「特発性膀胱炎」のことが多いです。
今回は結晶が確認されているので、膀胱結石を伴う膀胱炎である可能性もあります。
他、少ないですが細菌感染、腫瘍が挙げられます。
どの膀胱炎でも、危険な状態は「尿道(または尿管)閉塞」です。
そうなると、尿が出ないのはもちろんのこと、概ね元気がない、食欲がない、嘔吐するなどの付随した症状が見られます。
ご質問にお答えしますと、
様子を見ていい→症状が改善傾向、本人の状態も良好
様子を見ていけない→閉塞した症状がでている、治らない、または良くなってきたが再発した
となると思います。
お伺いする状況としては、注射一発で完治するものには思えませんので、継続的な治療が必要となると考えられます。
具体的に言うと、食事療法やサプリメント、投薬や必要に応じ結石の手術などです。
上手くコミュニケーションがとれる病院でセカンドオピニオンをするのも良いと思います。
治療経過でご不明点があればまたご相談下さい。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:症状のない膀胱炎?
飼い主からの相談
2歳の時に里親になった推定8歳の避妊済メス、3.7キロのアメショーです。
毎年定期検診(血液、尿、検便、レントゲン、エコーのフル)を受けていて、今まではオールクリア。
特に持病や病気になったこともありません。
今年10/18の尿検査にて、潜血+++、尿沈渣赤血球2+との結果でした。
他項目は今まで通りオールクリアです。
結果を聞いた際に、膀胱炎の症状はないか?と先生の方から聞かれ、特に症状としては何も無かったので、針で採尿していることもあり、血が混じったのかな?ということで様子見になりました。
個人的に毎日、尿の回数、量、色のチェックをしてますが、全ていつも通りです。
回数...3回(飼い始めた頃からずっとこの回数)
量...1日50ml〜60ml
肉眼で見た色...正常
排泄中に鳴いたり、トイレに何回も行って排尿なしや、トイレ外での排尿なども全くありません。
食欲、飲水量、排便、元気なども変化なしです。
様子見になりましたが、私個人が気になったので再検査を依頼して12/23に尿のみ再検査をしました。
結果はやっぱり、潜血+++、尿沈渣で赤血球3+でした。
この間も何一つ実生活での異変はなしです。
結果はやはり膀胱炎っぽいねと言われたのですが、再度症状がないことを伝えると、先生も何でなのか分からない。という感じで、抗生物質などを無闇に使うのも良くない(耐性が出来てしまう)から、症状がない以上、やはり様子見とのことでした。
今後も尿のチェックはして、何かあればすぐ病院に行くつもりですが、症状のない膀胱炎?というケースは存在するのでしょうか?
また、もし先生方がこの様なケースを目にしたら、対処は何かされますか?
2回目も採尿は針でしたが、今までこの病院では5年検査をしていて全て針採取で今までは血が出たことなかったので、針採取が原因というのも違う気がします。
ネットで検索してもこのようなケースが全く見当たらなかったので、よろしくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんばんは。
なかなか難しいですね。
今回は、尿検査のみが異常で、膀胱のエコー検査は異常がなかったというとこで宜しかったでしょうか?
当院にも一人、持続的に潜血陽性で、症状のない子がいます。
恐らくはいわゆる「特発性膀胱炎」の持続して出血があるタイプなんだと思っています。
その他、持続的に潜血陽性になる場合は、膀胱腫瘍、膀胱結石が多いと思います。
そのあたりを再考にしてみてはいかがでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
相談内容:注射の効く時間について
飼い主からの相談
初めまして。
おくら、猫、5歳です。
尿に結晶ができやすい体質らしく。
先月半ばにおトイレから離れなくなり、かかりつけの病院に行って、尿中に結晶がみられると言われて、お薬を飲めない子なので注射していただきました。
その2週間後に(この間の日曜日)またおトイレから離れなくなり、病院に行ったら 細菌性膀胱炎と診断され、注射をしていただきましたが症状が全然治らず、昨日、病院に行ったら、おそらく膀胱炎からから頻尿だと言われて、また注射していただきましたが、少しおトイレに行く回数は減ってるような気がしますが、また症状は治りません。
こんなに注射が効くのに時間がかかるものなのでしょうか?
注射は、2週間効くから。と言われました。
症状が治らないと不安で何か他に病気を疑った方がいいのかな?と思ってしまいます。
食欲はあります。
いつもより少し元気がないなとは思うけど、だからと言って、ぐったりしている感じはありません。
宜しくお願いします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
治りにくい膀胱炎でとても心配ですね。
さて、猫の膀胱炎でよく原因になるものは、一番は「特発性膀胱炎」、その他「尿石症」が多く、細菌感染は少ないとされています。
特発性膀胱炎は、簡単に言うとストレスで膀胱炎が起こる状態を指します。
治療方法は、トイレ環境の整備、飲水量の増加、炎症を止める薬、食事療法などです。
尿石症の治療は、食事療法や飲水量の増加、サプリメントなどです。
今回は、尿石症と細菌性膀胱炎のような状況と理解して宜しかったでしょうか?
まず、(おそらく)抗生剤の注射に関しては、ゆっくり効くものと思いますので、まだ4日ほどなので少しでも症状に改善があれば良い傾向かと思います。
ただし、もしかしたら特発性膀胱炎という原因を見過ごしているが為に、治療が難航している可能性はあると思います。
私が治療する場合は、膀胱の超音波検査、できたら尿検査も実施した後、おくすりの他上記のような治療法を組み合わせて治療にあたります。
まだ検査をしていない場合は行って、的確な診断をつけた後治療を行うのが、改善への近道でしょう。
ご参考になれば幸いです。
ペット保険について

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