古くから愛されてきた犬種、パグ

パグは、2400年ほど前から愛玩犬としてかわいがられてきた、歴史が長い犬です。起源ははっきりとはしていませんが、チベット僧がペットとして飼っていた犬が祖先であるという説が有力で、中国が発祥の地と言われています。

17世紀頃、オランダの東インド会社がパグを持ち帰ったことにより、オランダの王侯貴族の間でパグの飼育が流行しました。さらに、ナポレオンの妻もパグを愛したことから、フランスでも人気を博します。

その後、パグはイギリスの富裕層やアメリカにも渡りました。1885年にアメリカで犬種として正式認定されて以来、パグは世界中で愛されています。

素直な性格で飼いやすいのがパグの魅力

パグは素直な性格をしているため、飼いやすい犬だと言われています。基本的にとても落ち着いていて、攻撃的になることはほとんどありません。

しかし、甘やかしてしまうと、頑固な性格が優位に立ってしまい、自分勝手で言うことを聞かない犬になってしまうので気を付けましょう。

愛情深く、飼い主と一緒に遊ぶことが大好きです。たくさん遊んであげてください。また、適度に運動をさせる必要があるので、散歩は毎日行いましょう。

パグの大きさ、体重、寿命、気をつけるべき病気

パグは小型犬で、体高はおよそ25~28cm、体重は7kg前後です。寿命は、12~15歳とされています。

気を付けるべき病気としては「パグ脳炎」があります。同じところをぐるぐる回る、突然倒れる、激しいけいれんを起こすなどの明らかな異変を生じ、放って置くと命を落としてしまいます。

パグ脳炎は、正式名称を「壊死性髄膜脳炎」といい、実際には、パグだけがかかる病気ではなく、チワワペキニーズなどの小型犬がかかりやすい病気です。パグの発症率が高いため、この病名がつきました。

現在のところ有効な予防法はなく、完治させる治療法もありません。発症したら症状を緩和させる対処療法か、病気が重い場合は安楽死せざるを得ないこともあります。

3歳くらいまでの若い犬に多いので、パグもその年齢を過ぎるまでは、少しでも異変があれば動物病院を受診してください。

パグを飼うときの注意点とは?

パグの大きな特徴である顔のしわ。チャームポイントの1つですが、食べかすが詰まったり、汗やほこりが溜ったりしてしまいます。
放置すると皮膚病や悪臭の原因となるので、定期的に掃除をする必要があります。できれば毎食後、ペット用ウェットシートや濡らしたガーゼなどで、しわの間を拭いてあげましょう。

加えて、パグは目が大きく、少し飛び出ているのが特徴。走り回っているときにどこかにぶつけてしまったり、枝葉に当たったりしてけがをしてしまうことがあります。もし、目の様子に異変を感じたら速やかに獣医の診察を受けましょう。

また、パグは太りやすい犬種なので、健康管理に注意が必要です。油断をするとすぐに肥満になってしまいますから、気を付けてください。運動は毎日20分程度が理想ですが、食欲旺盛のため運動だけでウェイトコントロールをするのは難しいでしょう。

おやつの量を減らす、低カロリーのフードに変えるなど、食事に工夫をすることも大切です。

まとめ

パグは古い歴史を持つ犬で、中国が発祥の地と言われています。素直な性格で飼いやすいですが、甘やかすとわがままになるので注意が必要です。

飼う場合は毎日のしわのお手入れを忘れずに。食欲旺盛で太りやすい性質があるので、運動や食事で上手にウェイトコントロールをしましょう。
 執筆者プロフィール
食と温泉をこよなく愛する九州男児、40歳独身ライターです。SEやカウンセラーの経験もあり、あらゆる業界と人々の生き方を見てきました。

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