ラブラドールレトリバーの手・足の異常に関する獣医師さんへの相談内容

ラブラドールレトリバーの手・足の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:高齢犬の手術は大丈夫?

飼い主からの相談

相談者:千葉県 バジリコさん
以前投稿しておりますが、このたびやっと整形外科専門院で「前十字靭帯断裂」と判明しました。まだ跛行があります。
TPLO手術を薦められていますが、もうすぐ12才高齢なので心配でふみきれないでいます。
知っておくべき手術麻酔によるリスクなどもよく説明していただきました。
血液検査は全項目クリアしています。
あとは決断するだけですが、やはり高齢なので体に不調が出ないか心配です。この子の性格を考えてみてもメンタル面も心配です。
もちろん、痛みを取ってやりたい、普通に歩けるようにしたいのが願いです。
12才大型犬の手術はよくあることで、心配するほどではないですか?
靭帯断裂したら手術するのが多くのケースですか?
手術しない場合はどんなやり方がありますか?

小野寺史也先生(小野寺動物病院)からの回答

よろしくお願いいたします。
僕が診察したわけではないので回答が担当の先生と重複したり、一般論に終止してしまう場合があります。
ご不明な点があれば質問を重ねていただければお答えいたします。
僕は投稿者さんの文章をコピペして、⇒にて回答を記す方法をとっています。
読みにくいかもしれませんが文章の見逃しを減らす個人的な工夫ですのでご理解ください。
以前投稿しておりますが、このたびやっと整形外科専門院で「前十字靭帯断裂」と判明しました。まだ跛行があります。
TPLO手術を薦められていますが、もうすぐ12才高齢なので心配でふみきれないでいます。
知っておくべき手術麻酔によるリスクなどもよく説明していただきました。
血液検査は全項目クリアしています。
あとは決断するだけですが、やはり高齢なので体に不調が出ないか心配です。この子の性格を考えてみてもメンタル面も心配です。
⇒血液検査のみでは断言はできかねますが、全身麻酔に関しては危険性は高くないと思われます。
もちろん、痛みを取ってやりたい、普通に歩けるようにしたいのが願いです。
12才大型犬の手術はよくあることで、心配するほどではないですか?
⇒全身状態によりますがさほどリスクは高くありません。
靭帯断裂したら手術するのが多くのケースですか?
⇒前十字靭帯断裂の場合、関節すべき大腿骨膝関節部と脛骨膝関節部の接触不良が疼痛の原因ですので手術以外の根治療法はありません。
手術しない場合はどんなやり方がありますか?
TPLOでない場合、脛骨と大腿骨種子骨を非吸収性太糸で縫合することでズレを起こさないようにする手術があります。術後の経過期間は糸の耐久性に依存するためTPLOほど長期間の改善維持は期待できませんが数年間は持ちます。
手術をしない場合には三本足絵の生活になりますが、もともと活動性が低くあまり動きたがらなかった動物の場合にはさほど不自由を感じないかと思います。ただ、多くの場合逆の後肢でも同様の病態変化が進んでいる場合がありますので一概には言えません。

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相談内容:前十字靱帯断裂手術後の創部感染

飼い主からの相談

相談者:香川県 のんぷちさん
久しぶりにご相談します。何かよりどころがあればと思い質問させていただきました。ラブラドールレトリバーの8歳、メスについてです。今年の7月中旬に左前十字靱帯断裂(完全断裂)を起こし、7月末に人工靱帯を入れる手術をしました。その手術の5日後に今度は右前十字靱帯断裂を起こし、今度は左が落ち着いてからの8月下旬に人工靱帯を入れる手術をしました。右は左に比べて靱帯が完全断裂な上に、靱帯が丸まっており、半月板も軽度ですが炎症を起こしていたとのことでした。2回目の術後、抗生剤内服で血便が出て、抗生剤を予定の2週間内服できませんでした(5日程度までの内服でやめています)。術後経過は、左は順調に動かしていましたが、右はいつまでもびっこを引いた状態でした。半月板に炎症があったからと思っていましたが、術後2ヶ月になる数日前(10月下旬)に、右の術後創部からゼリー状の排液があり、皮膚がぶよぶよになっており、触ってもさほどいたがりませんが、液がとても多いので獣医さんに連れて行きました(定期受診日でもありました)。そこで排液を調べてもらった結果、少数ではあるが好中球がいるので、感染を起こしており、その日のうちにデブリ・洗浄をしてもらい、抗生剤+NSAIDsを処方してもらって、1週間まず抗生剤を試してみましょうと言われました。現在抗生剤とNSAIDsを飲ませながら、毎日生食で洗浄を繰り返しています。
手術していただいた獣医さんのお話では、抗生剤で軽快しない場合、再手術で糸を取るか、もしくは内科的にステロイドを飲んでみるかの選択になるとのことでした。
以前こちらにも相談しましたが、6歳の時に肥満細胞腫になり、手術治癒したため現在は経過観察ですが、そのときに術前ステロイド内服して動悸がはげしく辛そうだったこと、ステロイド内服で皮膚に真菌がついて、その後皮膚が開腹するまでに大変であったことを考えると、なるべくステロイドは使用したくありません。
犬は、なかなか創部感染しないと認識していたのですが、抗生剤をきちんと飲ませられなかったのがいけなかったのでしょうか。
このまま洗浄を続けて治るのか、他に早く治してやる方法がないか、ご経験のある先生方から何かご助言いただければ非常に助かります。何卒よろしくお願い申し上げます。

山下 拡(かく)先生(かく動物病院)からの回答

はじめまして。
京都の山下 拡です。
創部の感染が疑われるということですが、通常の手術と比較して
関節の手術ですので、やはりしっかり抗生剤は飲ませるべき
だったと思います。
血便がでてしまったので心配でやめてしまわれた気持ちは
わかりますが、中止する前にかかりつけの先生に相談した
ほうがよかったでしょう。
今後についてですが、感染を起こしているのであれば、感受性
を調べて、しっかり効果のある抗生剤を使用することが大切ですね。
かかりつけの先生がおっしゃるように糸にも感染が起きている可能性もありますので、その場合は再手術が必要でしょう。
治療には時間がかかるでしょうが、頑張って治療してあげてください。

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相談内容:歩けるようになる可能性

飼い主からの相談

相談者:神奈川県 mitsubachi-satchiさん
先生方のアドバイスを賜りたくご連絡させていただきました。
昨年末からジステンパーを患っていた我が家の愛犬ベートーベン(ラブラドールとジャーマンシェパードのミックス 1歳)は、長い闘病生活の末、何とか一命を取り止め、元気になっていました。後遺症で動かなくなっていた足もリハビリの甲斐あって自力で立ち上がりふら付きながらも自足歩行可能になっていました。
しかし不運なことにリハビリを兼ねた散歩の最中、ブレーキを踏み外した車に跳ねられてしまったのです。こちらの獣医の診断では骨に異常は見られなく、恐らく打ち身であろうと言われました。しかし、診断から1週間たった今も再び立ち上がろうとはしません。前足はしっかりしているので体を引きずりながら一生懸命遊ぼうとします。痛みは引いているようなのに、後ろ足に全く力が入らない様子です。ジステンパーの後遺症から立ち直りかけていた矢先の事故で、家族皆が悲しみで一杯です。
背骨も足の骨にも異常が無いのになぜこのように立てないのか、ジステンパーの後遺症とも関係あるのか、また立って歩けるようになる可能性はあるのかなど、ご意見をお聞かせください。
母は車椅子の購入も検討しているようですが、まだ様子を見たほうがよいでしょうか。あわせてご意見を伺わせてください。

是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

こんにちは、mitsubachi-satchiさん
ベートーベン君、大変ですね。
ジステンパーの経過が落ち着いていた矢先の出来事だけに、驚かれていることと思います。
ジステンパーの後遺症で神経が傷ついていたところに、さらに事故のために神経などを痛めたのだと思います。
骨格だけでなく、神経などのブロックが無いかの検査をすべきだと思いますが、お住まいの地域の診察事情なども含めると、無理な転院をすすめるわけにもいきません。
事故後まださほど時間は経っていませんが、犬用の車いす(下半身を動きやすくするための補助輪)も今回のような症例では使ってみる価値は多いにあると思います。
よく多いのが、車いすを使うようになると、それに頼って余計に歩けなくなるのではというご質問ですが、上半身を使って歩く感覚を身に付けたほうが、リハビリなどでも有効に働きますので、おすすめします。
何故歩けないのか、これに関しては実際に診察や検査などの段階をふまないとはっきりしたことが言えないのが申し訳ありませんが、「犬用車いす」などで検索をかけていただくといろいろなサイトが見つかることと思いますので、検討してあげてくださいね
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

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相談内容:爪の扁平上皮癌

飼い主からの相談

相談者:広島県 クロラブさん
はじめまして。先生方のご意見を聞かせてください。
ラブラドールレトリバー 8歳 オスです。
半月前に前足親指の爪付近に出来た腫瘍を切除しました。
傷は骨まで達していて、親指ごと骨も切除となりました。
検査の結果、扁平上皮癌とわかりました。
質問したいのは、最近足を浮かせ痛がるそぶりをすることです。
手術直後から全く痛がるそぶりを見せず、普通に走って足に均等に体重をかけていたのが、ここ2,3日足を浮かせて引きずるような歩き方をします。
手術跡は抜糸も済んで綺麗に直っていますが、手術前からあった腫瘍の辺りはまだ赤ムケの傷口が開いていて膿も出ています。
これは癌が取りきれていないためまた痛みが出てきたのでしょうか?
それとも癌に伴う傷は治りにくいのでしょうか?
今の状態で何か病院でしてもらったほうが良い事(レントゲン等)あればアドバイスを宜しくお願いいたします。

今瀬 覚先生(アン ペット クリニック)からの回答

こんにちは
早めに、レントゲン検査は受けた方が良いと思います。
扁平上皮癌は、遠隔転移は少ないですが、かなり浸潤〜拡大は早い為、慎重な経過観察が必要になります。
痛みがあるとすると、癌の再発も考えなければいけないと思います。

杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答

こんにちは。
扁平上皮癌は浸潤の強いがんのため、通常は腫瘍から一定の距離(マージン)をとって切除します。爪付近にできた場合は指や場合によっては脚を犠牲にしなければならない場合もあるかもしれません。
手術の際には骨も含めて切除したとありますが、「手術前からあった腫瘍の周りのキズが開いている」というのは、腫瘍自体はすべて取り切っていないという意味でしょうか。この腫瘍の周りの病変は場合によっては腫瘍の一部ということも考えられますから、その場合は「取り切れていない」ということになります。
手術の際、おそらく「病理組織検査」というものを行っているはずで、その検査により腫瘍を全部取り切っているか、残っている可能性が高いかどうかがある程度わかるはずですので、一度その検査結果を見せてもらってはどうでしょう。病院によってはコピーなど渡されているかもしれません。
いずれにせよ、足の痛みがそれと関係しているのかどうか、その部分が扁平上皮癌なのかどうかは実際に診察をしてみないとわかりません。かかりつけの病院でもう一度診てもらってはいかがでしょうか。

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相談内容:下肢の麻痺又声が出ないことについて

飼い主からの相談

相談者:京都府 makebehappyさん
初めまして、愛犬12歳ラブラドール(♀)の症状又介護に関して、アドバイスを是非とも頂きたく、質問させていただきました。
2ヶ月前に突然両下肢が立たなくなり、すぐにかかりつけ医を受診しました。
XP・血液検査は全く異常なく、脊髄の炎症だろうと、排泄以外は絶対安静にし、ステロイドの内服を10日ほど行いました。
しかし症状の改善がなかったため、造影剤を使いCT検査をTRYしましたが腰から管がうまく入らず検査ができませんでした。
その後徐々に症状が進行し、今は尻尾も全く動かす事ができず排泄もすべて介助し、オムツ上でお腹を押し出しています。
この病状が進むと同時に、麻痺のなかった前足もツッパリ、踏ん張れなくなってきており、声まで出なくなっています。
又鼻が乾き、荒く早い呼吸をしています。
かかりつけの先生も、はっきり分からない事が多く困られています
今現在何か私たち飼い主はどういった事ができるのでしょうか?
長文・乱文で申し訳ありませんが是非アドバイスをお願いします。

是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答

はじめまして、makebehappyさん
CT検査機器のある病院での診察を受けられていらっしゃるようですが、単純CT撮影はされたのでしょうか?
症状からは脊髄炎や髄膜炎、ヘルニア、また年齢などを考えると変性性脊髄症なども考えられますが、前肢への異常の進行や声が出なくなっているなどから小脳変性の可能性もあります。
小脳変性の可能性を考慮しても単純CTを撮ってみるのもスクリーニングとしていいのではないかと思われます。
また、眼底検査などの単純そうに見える検査でも多くのことが分かることもあります。
原因がわからず、症状が進行していることで飼い主さんとしてはとてもおつらいと思いますが、出来る検査から少しずつやってみてもらってくださいね
考えられる病気もお話を聞いているだけの現時点では多々あるため、なかなか的確なアドバイスが出来ていないことと思いますが、参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください

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