相談内容:下垂体??わい症??
飼い主からの相談
始めまして。生後7ヶ月になるパピヨンの男の子を、正月辺りに飼い始めました。もう一匹、2才近くのパピヨンの男の子を飼っているのですが、その子に比べると全く元気がありません。
ごはんはとてもガツガツ食べるのですが体もとても小さく、7ヶ月なのに体重は1.15キロしかありません。ペットショップのかたは、{とてもよい親犬から生まれたので、これ以上大きくならない。親犬から1匹しか生まれなかった、とても良い犬です。}と説明お受けました。
しかし、ずっと下痢が続き、元気もなく仕事から帰るとぐったりして首もすわらず全身から力が抜けたみたいになって、よだれみたいな透明の嘔吐を繰り返し、たまに右足など痙攣を繰り返しました。目も焦点が合っていない感じでした。
しかし、こちらの地方には夜間・救急病院もなく、とにかく県外のやっている病院に電話をし、説明をうけながら、ポカリに砂糖を加えスポイトでのませました。30分くらいすると、目の焦点が合い次第に落ち着きました。翌朝病院に連れて行き入院となりましたが、熱がありました。しかしあまりに痩せていて血管も細く、血液検査ができず、詳しくは分からないが、わい症?ではないかということでした。
なんだか、下垂体が少ない?とかで、ホルモンの分泌も少なくそのせいでどんなに食べても大きくなれず痩せているとかで、このような犬は平均寿命3年と言われました。血液検査ができないために、言い切れないがそうではないかということでした。今でも、違う病気であって欲しい。私にできることで病気が完治し元気に生きていくことができるのであれば。という気持ちでいっぱいです。もし他に考えられる病気はあるのでしょうか?何らかの治療で、元気に長く生きさせてあげられる治療法はないのでしょうか??
伊東 彰仁先生(イトウペットクリニック)からの回答

生後7ヶ月で1kgあれば、充分血液検査は出来ます。
確かに前足や後ろ足の血管から採血するのは、充分な採血量を確保するのは大変です。しかし、検査のための採血ならば、頚静脈から簡単に採血できるはずです。この半分の大きさでも出来ますよ。
下垂体前葉から出るGH(成長ホルモン)が少なくて、俗に人で言う小人症と同じもののことだろうと思います。この場合、歯の生え変わりが著しく遅延するか、生え変わらないこともあります。
下垂体前葉ホルモンは、GHのみではなく、他の数種のホルモンの一部またはすべてが低下していることもあります。
なんと言っても検査をして確定診断をつけるのが先決です。
はっきり分かっていない病気をどうしたらいいか悩むより、良いにつけ悪しきにつけ、はっきりと診断がでてからどうしたらいいか悩むべきではないでしょうか?
今回の場合、推測の上に推測を重ねているので、他の病気だったらという選択肢がなくなってしまっています。
夜の対応を見ると、低血糖のような気がしますがいかがですか?
松倉 源太郎先生(洋光台ペットクリニック)からの回答

こんにちは。
7ヶ月で1キロちょっとは確かに成長が悪そうです。それだけでなく、嘔吐、痙攣などを考えますと、少なくとも先天的異常があることには間違いないと思います。ペットショップの説明はおかしいと思います。
また病気の内容につきましては、成長ホルモンの異常が疑われていますが、その他にも水頭症や、門脈シャントなども含め様々な病気も考えられます。血液検査をきちんとして、診断をつけたほうがよいと思います。もちろん治せる病気と治せない病気があると思いますが、今のままではそれすらわからない状況だからです。
我々は通常から数百グラムの動物でも採血を行います。1キロ以上ある動物の血管が細くて採血できないと言うことはないと思います。検査を行ってくれる病院を探した方がよいと思います。
ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?
ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。
ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。
実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。