自宅でボーダーコリーのトリミングに挑戦しよう！お手入れのポイントについて

ボーダーコリーの被毛のタイプはロング、ショート、ミディアム、スムースとさまざまで、いずれもダブルコートです。
よく見かける毛色はブラック＆ホワイトですが、他にもブルー＆ホワイトやチョコ＆ホワイトなどがあります。

ボーダーコリーの口先から両目の間を通る白い線をブレーズといい、このブレーズの模様別にそれぞれ愛称があります。

面ズレ・・・ブレーズがまっすぐに伸びておらず、左右非対称の状態
ガングロ・・・口の部分だけ白かったり、顔全体が真っ黒だったりと、ブレーズがない状態
パンダ・・・ブレーズが太く、耳と目の部分だけ色がついているように見える状態
ハーフホワイトフェイス・・・顔の左右どちらか半分だけ白い状態
ホワイトフェイス・・・顔のほとんどが白い状態

ラフもスムースも週に2～3回ブラッシングが必要です。ボーダーコリーの血行促進や飼い主とのコミュニケーションになるので、ブラッシングは積極的におこなってください。
長毛ならスリッカーブラシやピンブラシ、短毛ならラバーブラシを使うか、蒸しタオルなどで体を拭いてあげてもいいですね。

ダブルコートのため春と秋の換毛期は大量に抜け毛があるので、その時期は毎日ブラッシングしましょう。

シャンプーは月1回程度で十分です。
お湯は35～38℃のぬるま湯がちょうどいいでしょう。シャワーヘッドは犬の体に密着させ、シャワーの音や刺激が最小限になるようにします。

生乾きで放置すると皮膚病の原因になるので、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。

ボーダーコリーはダブルコートなので、長毛でも基本的にトリミングは必要ありません。そうはいっても最低限のカットは必要ですが、ペットサロンに連れて行った場合、シャンプーだけでも5000円以上かかってしまいます。

できるだけ費用を押さえたいという飼い主さんのために、ボーダーコリーを自宅でトリミングする方法の基本をご紹介しましょう。

準備するもの
・スリッカーブラシ
・はさみ（先が丸くなっているもの）
・コーム
・バリカン

犬を押さえる人とトリミングする人の二人一組で行うと安全ですよ。

おなか・内股・おしり周り・・・はさみよりもバリカンが簡単です。バンザイの格好か、横に寝かせて片足を上げながら行うとやりやすいです。
顔・首回り・脇の下・耳の下・・・コームで梳かし、カットする部分のみ指で挟んでカットします。犬が急に動いてもけがをしないよう、刃先の向きに注意しましょう。
足先・肉球・・・足先は爪の先までかかるような毛ははさみで短くトリミングし、肉球部分の毛はバリカンで伸びすぎている毛を刈ります。

おしり周りや内股は排泄物などが付いて不潔になりやすい部分です。また、足先や肉球の間の毛は、伸びていると滑って転倒する原因になります。その他の部分は伸びていてもあまり問題ありませんが、おしり周りや足先だけは伸びすぎていないか定期的にチェックして、飼い主が切ってあげるといいですね。

自宅でトリミングする場合は、当然プロに任せるよりも愛犬にけがをさせる可能性が高いです。トリミングは、静かな場所で慎重に行いましょう。念のため、止血剤も用意しておくといいですね。

ボーダーコリーは全犬種の中でもっとも賢いと言われる犬種ですが、トリミングができる犬にしつけておくことも大切です。どこを触られても嫌がらないように、子犬のころから積極的にスキンシップをとりましょう。

トリミング中にボーダーコリーが暴れたときは、無理に続けず落ち着くまで待ってください。
ボーダーコリーに限らず、犬が集中できる時間はあまり長くありません。一度にすべて終わらせようとせず、少しずつカットしましょう。

基本的にボーダーコリーにトリミングは必要ありませんが、清潔と安全のために最低限やっておいたほうがいいカットは自宅でも可能です。愛犬がけがをしないように、細心の注意を払いましょう。