大学で大流行! ノーリッチテリアの歴史

ノーリッチテリアの起源はよくわかっておらず、イギリス南東部でネズミなどの害獣を狩る作業犬だったのではないかといわれています。

1800年代後半、イギリスのケンブリッジ大学の学生寮では、部屋のネズミ捕りのために小型犬を飼うことが流行していました。このとき人気だったのが、ケンブリッジ大があるエリアで一般的だった、ノーリッチテリアです。
当時はノーリッチテリアではなく、「カンタブテリア(ケンブリッジ大のテリア)」「トランピントン(大学近くの通りの名)テリア」と呼ばれていました。

1900年ごろ、「ラグズ」という名のノーリッチテリアが、ノーフォーク州ノーリッチに持ち込まれます。
イギリスの農業地域であるノーフォークでは畑を荒らすネズミは迷惑な存在。ラグズは優れたネズミ捕り能力を持った犬で、たちまち評判となり、ラグズを基礎としてたくさんの犬が繁殖されました。

その後、アメリカに渡ったノーリッチテリアは猟犬として活躍しますが、同時に人懐こさやかわいらしい姿でも人気を博します。1932年には原産国のイギリスで、1936年にはアメリカで、「ノーリッチテリア」の名で犬種登録されることになりました。

ノーリッチテリアは立ち耳ですが、後ほど垂れ耳の犬も存在することが判明し、1979年に垂れ耳のノーリッチテリアは「ノーフォークテリア」という別の犬種として登録されました。

作業犬最小のノーリッチテリアの特徴は

ノーリッチテリアは、作業犬のなかで最も小さな犬種と言われています。以前は断尾されることが多かったですが、最近は愛玩犬として飼われることが多く、行われなくなっています。

陽気で人懐こく、好奇心旺盛な性格ですが、テリア種特有の神経質さや頑固さも多少は見られます。あまりほかの犬とは仲よくならず、独占欲が強いタイプなので多頭飼いには向いていません。

ノーリッチテリアを横から見ると、胴体は正方形に近く骨格がしっかりとした、いわゆるずんぐりとした体形。成犬のサイズは、オスもメスも体高は約25~26cm、体重は約5~6kgです。

ノーリッチテリアの毛並みはダブルコートで、オーバーコートは小動物の巣穴や藪などでも傷がつかない硬いワイヤーコート。毛色はレッド、ウィートン、ブラック&タン、グリズルがあります。
ノーリッチテリアはヨークシャテリアと同じように、子犬のころは黒っぽい毛色ですが、大きくなるにつれて明るい色に変化します。

ノーリッチテリアってどんな性格なの?

ノーリッチテリアは活発な犬種で、体のわりに運動量は多めです。毎日朝晩2回、1回30分程度の散歩に連れて行ってください。
追いかけたり捕まえたりが好きなので、運動にボール遊びを取り入れるとノーリッチテリアが喜びます。しかし、小さなものを追いかけるという傾向から、小動物と一緒に飼う場合は注意してください。

賢く物覚えもいいですが、ノーリッチテリアは頑固な面があるのでしつけには苦労するかもしれません。

ノーリッチテリアは明るく陽気な性格のため、叱られてもめげずに同じイタズラをしてしまいがちです。
警戒心が強いので番犬にも向いていますが、住宅地や集合住宅で飼う場合は、無駄吠えしないようしつけておくことも重要です。

ノーリッチテリアの硬い毛は、放っておいたりカットしたりすると、細く柔らかくなり、色も薄くなります。毛並みを維持するには、プラッキング(ストリッピング)という、被毛を抜くお手入れが必要です。
ただし、プラッキングはおこなうペットサロンが少なく料金も高いです。家庭犬の場合は毛が細くなっても問題ないので、行わなくても大丈夫です。

ノーリッチテリアが気を付けたい病気

ノーリッチテリアは遺伝性の疾患も少なく、ノーリッチテリアは病気にかかりづらい犬種です。

しかしながら、膝の皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」はノーリッチテリアも注意したい病気です。フローリングで滑ったり、段差で着地したりすることで膝に負担がかかって発症しやすくなるので、飼育環境には気を配ってください。

被毛が厚いため湿気がこもりがちなので、比較的皮膚病にかかりやすいです。シャンプーのあとはドライヤーを使ってしっかり乾かし、定期的なブラッシングで抜け毛を除いてください。

ノーリッチテリアは食欲旺盛なので、肥満にも注意が必要です。カロリーコントロールはしっかり行いましょう。

まとめ

ノーリッチテリアは日本ではまだあまりなじみない犬種ですが、海外では広く愛されている犬種です。かわいらしく愛嬌があり、飼い主に忠実ですが、家族以外への警戒心の強さやテリア種特有の頑固さから、しつけには根気が必要です。

しかし、陽気で活発で、飼い主と遊ぶことが大好きなノーリッチテリアとの暮らしは、きっと楽しいものになりますよ。