犬種最古!? アフガンハウンドの歴史

アフガンハウンドは、名前の通りアフガニスタンが原産の犬種。先祖犬は山岳地帯に住む「ガズニ」、砂漠地帯に住む「ベル=マレイ」と呼ばれる犬種で、アフガニスタンの山岳地帯に今でも生息しています。しかし、どちらも個体の減少が著しく、絶滅の危機に瀕しているようです。

現存する最古の犬種とされていて、紀元前4000年ころのアフガニスタンの壁画には、アフガンハウンドらしき犬の姿が描かれています。かの「モーゼ」が十戒を授かったシナイ半島にも生息していたことから、「ノアの方舟に乗った犬」という言い伝えも残されています。
アフガンハウンドはエジプトやアフガニスタンの王家で猟犬として大切に飼育されていて、その後、山岳地帯でヒョウやオオカミ、シカなどを狩る猟犬や、家畜を守る番犬として遊牧民に飼育されるようになりました。

長い間遊牧民の間で純血種を保って飼育されていたアフガンハウンドですが、18世紀にイギリスへ持ち込まれ、他犬種との交配が始まりました。20世紀の初めころにドッグショーに出展されると、その優美な姿が高く評価され、貴族の間で爆発的に人気を博します

アフガンハウンドは実はさみしがり屋

体重:23~27kg
体高:64~74cm
サイズ:大型犬
平均寿命:12~14歳


背中の一部と顔を除き、柔らかい直毛に被われています。大型犬には珍しく、被毛は引きずるほど長く伸び、その姿は優美そのもの。毛色はバリエーションに富み、ブラック、ブラックにシルバーやタンが入ったもの、ブルー、クリーム、ブリンドル、レッドなどさまざまなカラーが認められています。

視覚で狩りをする「サイトハウンド」に属するため、目がとてもよく視野角は270°とも。人間が200°程度なので、かなり広いですね。1km先で動いた獲物もはっきり見えるそうです。

アフガンハウンドは、「猫のような性格」といわれるほどマイペースな犬。頑固で独立心が強く、なんでも自分で判断して行動します。そのため、過去にはアフガンハウンドは「世界で最もバカな犬」と勘違いされていたこともありました。実際はとても知的な犬種ですが、自分の意に沿わないことには絶対に従わないため、そのようなレッテルを貼られてしまったようです。

優しく温和な性格ですが、感情をあまり表に出さず、基本的になにに対してもそっけない態度。飼い主にも簡単には服従しませんが、臆病で人見知りの面もあります。無関心なふりを装って実はさみしがり屋でもあるので、室内飼いをおすすめします。

アフガンハウンドを飼うときのポイント

アフガンハウンドの長く細い被毛は絡まりやすく、丁寧なお手入れが必要です。かと言って、あまり頻繁にブラッシングするとかえって毛が傷んでしまうので注意しなければなりません。ブラッシングスプレーなどを活用し、美しい被毛を保ってください。
美しい毛並みを保つためには、2週間~1カ月に1度はシャンプーするといいでしょう。乾燥した土地で生まれた犬種のため、洗った後のドライヤーは徹底してください。濡れたまま長時間放っておくと、皮膚病の原因になります。

かなりの運動量が必要で、朝晩1~2時間の散歩は必須。加えて、全力疾走するような激しい運動が30分程度できればベストです。日常的にドッグランに連れて行きましょう。自転車などでの引き運動も有効です。アフガンハウンドは夢中になりやすく、呼び戻しが難しい犬種と言われています。ノーリードにするのはできるだけ避けてください。

アフガンハウンドは自分のペースを崩されるのを嫌うため、しつけには時間がかかるでしょう。飼い主の言うことでも簡単には聞き入れませんが、感受性が豊かな犬なので叱りすぎは厳禁。短時間の訓練を根気よく繰り返してください。ドッグトレーナーに相談するのも手段ですよ。

アフガンハウンドがかかりやすい病気とは

古くから人間の手であまり改良が加えられていない犬のため、アフガンハウンドは丈夫な犬種です。あまり注意すべき病気はありませんが、若年性の白内障は起こりやすいこと言われています。
早ければ2歳くらいで症状が現れることもあるので、まだ若いからと油断せず日ごろからよく目の状態を確認しましょう。

アフガンハウンドは垂れ耳のため、外耳炎を含む耳の病気にも注意が必要です。においや汚れなど耳のチェックを欠かさず、1~2週間に1回程度は耳掃除をしてあげてくださいね。
麻酔に反応しやすい犬種なので、手術などで麻酔を使用する場合は獣医とよく相談しましょう。

大型犬に多い胃ねん転や腸ねん転は起こりやすいので、食事の後はゆっくり休ませてください。

まとめ

最古の犬種とも言われるアフガンハウンドは、高貴さを感じさせる優美な犬種。しつけや運動、手入れに時間や費用がかかる犬種でもあります。
それでもなお、アフガンハウンドの美しい毛並みや優雅な動き、気位の高さは人々を魅了してやみません。飼う場合はアフガンハウンドにどれだけ手がかけられるか、自我の強さに付き合えるかをよく考えたうえで迎えるようにしてください。

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