個性的な顔が魅力！ ミニチュアブルテリアの歴史や性格、飼い方は？

体高：25～35cm
体重：11～15kg
サイズ：中型犬
原産国：イギリス
平均寿命：11～14歳

ピンと立った耳と短い首、短い被毛につぶらな瞳と、なんだかコミカルな見た目が印象的。
毛色は、ホワイト、 レッド、 トライカラー、 フォーン、 ブラック、ブリンドルなどがあります。

活発で遊ぶことが大好きな犬種です。闘犬時代の勇敢な面は残っているものの、基本的に優しい性格で、自分からケンカを売りに行くことはあまりありません。愛情深く飼い主に忠実ですが、しつけの際は頑固なところに注意が必要です。毅然とした態度でしつけましょう。

ミニチュアブルテリアは、その名のとおりブルテリアを小型化した犬種です。闘犬のブルテリアの小型化は、愛玩犬化のためではなく、あくまでも闘犬のまま、動きを素早くし、より戦いを有利にすることが目的でした。

1835年にイギリスで闘犬が廃止され、家庭犬への改良がスタート。極端な小型化によって虚弱化し、評判が落ちて絶滅寸前まで追い込まれたこともありました。しかし愛好家の努力の結果、1939年に英国ケネルクラブに正式に犬種登録されました。

日本ではまだ珍しい犬種ですが、近年人気が高まってきています。

ミニチュアブルテリアは活発で体力もあるので、毎日運動が必要です。1日2回それぞれ30分以上、できれば1時間散歩に行きましょう。特別散歩以外に必要な運動はありません。
短毛なので、ブラッシングは週に1度でも十分です。寒い時期は服を着せてあげましょう。皮膚が薄くて敏感なので、皮膚病に注意してください。

ミニチュアブルテリアは水晶体脱臼という遺伝病を発症しやすい犬種です。失明の恐れがある病気で、完全な治癒は難しいですが、投薬で進行を遅らせることができる場合があります。定期的に眼病検査に行きましょう。

先天的な聴覚障害が多いことも知られるミニチュアブルテリア。音が聞こえないため、急に目の前で激しい動作をすると、不安から咬んでしまうかもしれません。子犬のころから視符（目で見て合図をする）やタッチングによる訓練などの工夫が必要です。

コミカルな顔と筋肉質な身体が魅力的なミニチュアブルテリア。最近は日本でも人気上昇中です。もとは闘犬でしたが、愛好家の努力によって優しい家庭犬へと変化しました。忠実で愛情深いですが、頑固な部分に頭を抱えることも。愛情を持って、毅然とした態度でしつけましょう。