犬のシャンプー選び

犬のシャンプーには、皮脂や毛の汚れを落とし、病気や疾患を防止するといった役割があります。

「人間用のシャンプーで犬を洗うのはダメなの?」と考える人もいるのではないでしょうか。
人間用に作られたものは犬にとって洗浄力が強く、かえって毛や皮膚を傷める原因になってしまいます。犬を洗うときには、必ず犬専用のシャンプーを選びましょう。
■パピー用
子犬のシャンプーは、生後3カ月を過ぎたあたりからはじめます。まだ被毛や皮膚ができあがっていないパピー用のシャンプーは、成犬用と比べて低刺激でマイルドな洗い上がりです。

■薬用
フケや皮膚疾患のある犬やアトピーなどのアレルギーを持つ犬には、薬用処方のシャンプーがおすすめです。抗菌性や抗真菌性があるもの、抗脂漏性があるものなど、さまざまなバリエーションがあり、犬の体質に合わせたものを選べます。

■被毛別(短毛種、長毛種)
短毛種用はハリやコシが出るタイプのもの、長毛種用はふんわり柔らかに洗い上がるタイプのものがおすすめ。被毛によって洗い上がりを変えることで、より効果的に日々のお手入れをすることができます。

■毛色別
毛に着いた汚れを落とし、本来の色をよみがえらせる全毛色対応のシャンプーのほか、白系、ブラウン系、ブラック系と、毛色に分かれたシャンプーもあります。カラーシャンプーは、天然素材の色素が使われているものがおすすめです。

■犬種別
犬種の特徴に合わせて販売されている犬種別のシャンプーもあります。
しっとり滑らかな「チワワ用」、ふんわりの「トイプードル用」、体臭をカットする「ミニチュアダックスフンド用」など、犬種に合わせたものを選ぶといいでしょう。

おすすめの犬用シャンプー

犬用のシャンプーといっても、市販品のバリエーションは“人間顔負け”なほど。シャンプー選びに迷われている方に向けて、おすすめの商品を紹介します。

ペットエステ マッドシャンプー 低刺激子犬用(パピー)

サトウキビやタピオカといった植物から抽出した天然のアミノ酸成分を使用した低刺激シャンプー。天然素材を使用しているため、犬にも環境にも優しい商品です。
パピー用に開発された低刺激タイプのシャンプーは、ゼニアオイエキス・キューカンバーエキス・パリエタリアエキスなど植物由来の保湿成分を配合。子犬のデリケートな皮膚や被毛をいたわりながら、優しく洗い上げます。
みんなのペット健康専門店 ペットエステ マッドシャンプー 低刺激子犬用(パピー)

パピーや皮膚が敏感な犬におすすめの低刺激シャンプー。100%分解される成分なので、環境汚染への配慮もされています。香りがいい、ふわふわに仕上がると高評価です。

A.P.D.C. ティーツリーシャンプー

消臭消炎効果のあるティーツリーを配合し、ナチュラルな香りとふんわり柔らかな洗い上がりが特徴のシャンプー。ネットの口コミでも、「洗い上がりがいい匂いで、ふわふわになる」と大評判です。
ティーツリーのほかに、新成分紅藻エキスやヒアルロン酸、天然アロエベラ植物由来のうるおい成分を配合し、ふんわりやわらかで美しいツヤのある毛並みに洗い上げてくれます。
乾燥したあともナチュラルな香りが続き、体臭カットにも効果を発揮します。
みんなのペット健康専門店 A.P.D.C. ティーツリーシャンプー

プロが愛用していることも多い人気のシャンプーです。香りや成分はもちろん、泡切れ、水切れがよいものポイントで、エッセンシャルオイルのさわやかな香りが大人気。

ノルバサンシャンプー

動物病院でおすすめされる定番の薬用抗菌シャンプー。皮膚の健康を維持する成分が配合されており、かゆみやべたつき、ニオイに効果を発揮します。市販商品でフケが出てしまったという犬にも、ノルバサンシャンプーはおすすめです。
低刺激タイプなので、パピーやシニア犬にも安心して使えます。
みんなのペット健康専門店 ノルバサンシャンプー

動物病院でもすすめられることがある商品。軽い皮膚トラブルがある犬のほかに、敏感肌の犬にも使用できます。

ゾイック スーパークレンジング

ヘアサロン専用商品のメーカーとして有名な中野製薬で開発、製造されたシャンプー。ゾイックシリーズは、犬の被毛タイプに合わせたさまざまなバリエーションの商品を販売しています。
「スーパークレンジング」は、通常のシャンプーでは落としきれない皮脂汚れやニオイをすっきり落としてくれるシャンプーです。プレシャンプーとして、特に汚れが気になる部分へのスポット使いがおすすめです。
みんなのペット健康専門店 ゾイック(ZOIC) ポゼス スーパークレンジング

普通のシャンプーでは取れない汚れを落としてくれる、下洗い用のシャンプーです。シャンプーした後も、なんとなく油っぽい、なかなかシャンプーが泡立たないと感じている方は、試してみる価値あり。

ペットエステ ワンタッチクリーン 泡状シャンプー

いざというときに便利な、水のいらないシャンプー。汚れた部分に直接泡を付けて洗い、タオルなどで拭き取るだけですっきりきれいに洗い上げてくれます。
月に1~2度のシャンプー以外に犬が汚れてしまったとき、ニオイが気になるとき、部分的に使うのがベストです。
みんなのペット健康専門店 ペットエステ ワンタッチクリーン 泡状シャンプー 犬・猫用

泡状で出てくるシャンプーを汚れにつけ、ふき取るだけできれいになるお手軽シャンプー。出先での予期せぬ汚れや水が苦手な犬にぴったりの商品です。

犬のシャンプーのポイント

全身を洗い上げるシャンプーは、犬に多少なりとも負担をかけるものです。ポイントを押さえて上手にシャンプーすることで、効果的に愛犬をケアしましょう。

お湯の温度は“ぬるま湯”で

犬のシャンプーに適したお湯の温度は、約37~38度です。それより熱くても、冷たくてもよくありません。
人間のような体温調節機能が備わっていない犬にとって、急に熱いお湯や冷水をかけられることは大きな負担になります。水温は人間の感覚で「ちょっとぬるいかな?」と思う程度に調節しましょう。

シャンプー前の準備

はじめる前にあらかじめ必要な道具を揃えておきましょう。犬用のシャンプー、シャワー、タオル、ドライヤー(必要な場合はドライヤー台)があるとベストです。

お湯で犬の体を濡らす前に、ブラッシングで全身の毛のもつれを取っておきます。毛並みを整え、毛玉を除去しておくことで、効果的にシャンプーを行うことができます。
またお風呂から上がったときに犬が寒い思いをしないよう、冬場は部屋を暖めておきましょう。

顔を洗う方法

顔回りは犬が嫌がる部分ですが、汚れたままにしておくとニオイの原因になります。
上手に洗うコツは、直接シャワーのお湯をかけないこと(ヘッドを後頭部に密着させる)。さらに目の周りといったデリケートな部分は、濡らしたタオルやスポンジで拭き取り、直接お湯を当てないようにしましょう。
また耳の中に水が入ると中耳炎などのトラブルの原因になってしまいます。耳回りもシャワーの水をかけず、手やタオルで優しく洗うことにとどめましょう。

ドライヤーの仕方

シャンプーをすみずみまで洗い流したら、タオルで十分に拭き取ります。ドライヤーをかける際は、やや高さのある台の上に犬を乗せるとやりやすいです。
犬が嫌がりにくい背中の方からドライヤーの温風を当てて、手足やおなか、お尻、しっぽ、後頭部、顔回りを乾かしていきます。
長毛種やカーリーヘアで毛がもつれやすい犬は、優しくスリッカーブラシをかけながら乾かすことで、きれいな毛並みに仕上がります。

犬のシャンプーの注意点

最後に、犬をシャンプーするときの注意点について紹介します。

“洗いすぎ”に注意

犬の皮膚は人間のものよりも薄く、とてもデリケートです。人間のように毎日シャンプーすると皮膚を傷め、かえって病気や皮膚疾患の原因となる恐れがあります。
理想的なシャンプーの頻度は、月に1度~2度ほど。汚れやニオイや気になる場合は、毎日のブラッシングを念入りに、ニオイが気になる部分をこまめに拭くなどして、清潔を保ってあげましょう。

激しくシャンプーを嫌がる場合はトリマーへ

愛犬がシャンプーの際に激しく抵抗する場合、無理に続けると犬にケガさせてしまったり、シャンプーを極端に怖がる犬にさせてしまったりすることになりかねません。そんなときは、無理やりシャンプーを続けず、トリマーというプロにお任せするのが賢明です。

まとめ

以上が犬のシャンプーの選び方や注意点に関する説明でした。
愛犬を清潔に保ち、毛並みの美しさを維持してくれるシャンプー。ぜひ愛犬に合った種類のシャンプーを用意して、月に1度~2度のスペシャルケアとして取り入れてくださいね。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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