犬用ベッドの必要性

そもそも、どうして犬用のベッドを用意する必要があるのでしょうか。

一つ目に、犬にリラックスできる場所を提供することが挙げられます。
室内飼いの割合が増え、野生のときと比べて外敵に襲われる心配もなくなった現代の犬たちですが、人間と一緒に暮らす環境においても、安心してリラックスできる場所は必要です。

二つ目に、ベッドで犬の睡眠の質を高められることが挙げられます。
犬は睡眠時間が長く、平均して一日に12~14時間も眠る動物です。犬は眠っている間に脳と体を休め、次の活動に備えます。この睡眠の質を高めることは、犬の健康を守るうえでも大きな意味を持っています。

三つ目に、ベッドをしつけに利用できることがあります。例えば留守番させるときや、じっとさせる必要があるときに、ベッドで静かにできるようなしつけが大いに役立ちます。
このように、ベッドにはただ単に眠る場所という以上の意味があるのです。

犬用ベッドの種類

市販されているものは、「カドラータイプ」、「ドームタイプ」、「マットタイプ」の大きく3種類に分類されます。それぞれ異なる特徴があるので、犬の種類や設置場所に合わせて適切なものを選びましょう。

カドラータイプ

カドラーは、「抱きかかえる」という意味の言葉です。多くはごく浅い箱型のようになっており、中に犬がすっぽりと収まる形になっています。カドラーには、四角や円形のタイプもあります。
四方が囲まれているので、犬がベッドのふちを枕替わりにして眠ることもできます。真ん中のクッションが取り外せるものは、洗濯するときに便利です。

ドームタイプ

その名前の通り、犬が出入りできる穴が繰り抜かれた円形状のベッドです。犬の体がすっぽり覆われるものや、半円のものなど、形もさまざまです。
寒い室内でも保温性に優れるため、冬の時期におすすめします。

マットタイプ

ふちや屋根がないフラットなマットタイプのベッドです。ふわふわと暖かい生地で作られた冬用から、クール素材でできた夏用まで、さまざまなバリエーションがあります。
シニア犬の介護用ベッドとして、体圧が分散される反発タイプのマットベッドも販売されています。

犬用ベッドの選び方

実にさまざまな種類がある犬のベッド。見た目がかわいいものもたくさんあって迷ってしまいますが、どんな基準で選べばいいのでしょうか。快適な睡眠を提供するためのベッドの選び方を説明します。

犬のサイズのあったものを選ぶ

ベッドには、それぞれ小型犬、中型犬、大型犬……と、犬のサイズに合ったものがあります。ベッドは犬の体より大きすぎても落ち着かず、小さすぎると窮屈です。
犬がすっぽり収まるサイズか、やや余裕があるサイズのものを選びましょう。

丈夫で壊れにくいものを選ぶ

穴を掘って寝床を作っていた野生時代の名残で、犬には眠る前に床を掘る習性があります。結構な勢いでベッドを掘り起こそうとするため、デリケートな素材では簡単に壊されてしまいます。また、壊れたところから糸や綿が飛び出すと、誤飲の恐れも。
犬用のベッドは、掘られても、かじられても壊れない丈夫なものを選びましょう。

掃除や洗濯ができるものを選ぶ

犬の抜け毛やほこり汚れが溜まっては、寝心地の良い寝床にはなりません。犬のベッドはコロコロや掃除機を使ってこまめに掃除できるものを選びましょう。
また、カドラーやマットタイプは、クッション部分を取り外して洗えるものや、丸洗いできるものが便利です。

夏冬などの季節に合わせたものを選ぶ

人間用の布団にも夏用と冬用があるのと同様に、犬用のベッドにもシーズンがあります。夏は暑い日でも涼しく眠れるクールタイプや通気性のよいメッシュ素材のものを、冬はふわふわと暖かく保温性に優れた起毛タイプや、ドームタイプのベッドの用意をおすすめします。

おすすめの犬用ベッド

近年はおしゃれで見た目がかわいいものもたくさん販売されていますが、他の飼い主さんたちはどんなベッドを使っているのでしょうか。ネットで購入できる人気の犬用ベッドを紹介します。

リッチェル ペットベッド オーバル

ちょっと変わった形のカドラータイプのベッドは、プラスチック製の土台と布製のクッションがセパレートになっています。土台はプラスチック製なので汚れても洗いやすいうえに、かじっても中身が飛び出る心配がないため、ベッドを噛む癖がある犬にもおすすめです。
クッションは洗濯機で丸洗いOK。いつでも清潔な寝床を保てます。
軽量かつコンパクトなので、旅行先などにも持ち運びしやすいのもメリットですね。
カラーはグリーン、ピンク、ブラウンの3色展開で、サイズはS・Mの2種類から選べます。
みんなのペット健康専門店 リッチェル ペットベッド オーバル

高さがないので、小さな子犬や足腰の弱った犬も問題なく乗ることができるデザイン。やわらかいプラスチック製のため、ケガの心配もありません。

Amazonベーシック 八角形ペットベッド

まるで切り株のようなナチュラルな風合いがインテリアにもなじみやすい、カドラータイプベッド。内側は起毛したフランネル素材で暖かく、外側と底はポリエステルキャンバス地で強度に優れています。
小型犬が体を丸めて眠るのにちょうどよいサイズ感です。ふちに顎のせしやすい構造で、そのような姿勢で寝るのが好きな犬にも最適です。
お値段は2,000円ほどとリーズナブル。土台とクッションは別々のパーツに分かれていますが、どちらもそのまま洗濯機で丸洗いOKです。
Amazon ペットベッド 八角形

ふわふわの切株のようなベッド。土台とクッションが分かれていることで、洗濯も手入れも楽々です。インテリアの邪魔をしない色合いがポイントで、小型犬や子犬におすすめ。

JoicyCo ペット マット

介護用としてもおすすめのマットタイプのベッドです。クッション性に優れたウレタンフォームが使われており、足腰の関節や筋肉に負担がかかりにくい構造になっています。
また、床に設置する面には滑り止めが付いているため、やんちゃなワンちゃんがベッドにダイブしても滑りにくく、安全です。
カバーと中材に分けることが可能で、カバーは洗濯機で丸洗いができます。
カラーはカーキ、グレー、ブルー、レッド、ブラウンの5種類。犬種に合わせたサイズバリエーションもあります。
Amazon JoicyCo ペットマット

子犬~介護が必要になった犬まで幅広い年齢の犬が使えるマット型ベッド。カラーバリエーション豊富なカバーは、洗濯機で洗うことができるため、手入れも簡単です。

ペット ソファー モコモコ クッション スクエア

平らなマットレスを囲むようにへりが付いたカドラーとマットの中間タイプのベッドです。噛みつかれても壊れにくい丈夫な素材で、さらにカバー付きで洗濯も楽ちんです。
底面には滑り止めが付けられており、愛犬の足腰を守ってくれます。
マットにほどよい高さのへりがあり、顎を乗せやすい形になっています。
同タイプの色違いで、カーキ、グレー、ピンク、ブラウン、ブルーストライプ、レッドなどのカラーがあります。自宅のインテリアに合わせたカラーを選んでもおしゃれですね。
Amazon ペット ソファー モコモコ クッション スクエア

変わった形のペット用ベッドです。顎を載せるもよし、背もたれにするように寄りかかってもよしと犬の好みの体勢で寝ることができます。かわいいクッションと夏用のゴザがセットになっているのがポイントです。

Dopet ペットハウス ペットソファ

ベージュとブラウンのカラーがインテリアにもなじみみやすいドームタイプのベッドです。
ふかふかの高品質フリース素材と、型崩れしにくい丈夫な中綿が使われています。中にクッションを入れてドームタイプとして使っても、上から屋根をつぶしてカドラータイプのように使ってもOK。暑い季節には涼しく、寒い季節には暖かく使えます。
500gと軽量で、水洗いできるのもうれしいポイントです。
Dopet ペットハウス ペットソファ

コロンとした形がかわいいペット用ベッドです。ドーム型は冬にお勧めですが、中のマットを夏用マットに変更すれば、夏も問題なく使用できます。

まとめ

以上が犬のベッドの選び方のポイントに関する解説でした。ベッドは消耗品なので、適度に買い替える必要がありますが、身近な素材で手作りすることもできます。
強度にこだわらなければ、ダンボールなどを使ったベッドも簡単に作れるのでおすすめです。
愛犬の快眠のためにも、ぜひ素敵なベッドを用意してあげてくださいね。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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