子犬の首輪の必要性

「子犬に首輪を付けるのはかわいそう……」、「成犬サイズになってからではダメなの?」と考える人もいるかもしれません。しかし、子犬のお散歩デビュー前に首輪に慣れさせておく必要があるのです。

子犬のお散歩デビューは混合ワクチンをしてから3週間後、生後3カ月を過ぎたころが望ましいとされています。お散歩に行けない時期から少しずつ首輪の装着に慣れさせることで、子犬にかかるストレスを軽減させるねらいがあります。

首輪と同様にお散歩グッズとして用いられているのがハーネス(胴輪)です。リードを付けてお散歩するとき、首にかかる負担が軽減されるため、子犬や器官の弱い犬種にはおすすめです。

一方、首輪には犬の引っ張りを防止する役割もあるため、お散歩のしつけを完了するまでは、ハーネスではなく首輪を使った方がよいということも言われています。

子犬に首輪を付ける時期

子犬に首輪を付けるのは、お散歩デビューに向けた第一歩。いつ頃から付ければいいのか、また嫌がる場合の対処法も押さえておきましょう。

いつ頃から付け始めるのがいいの?

子犬をお迎えするのは、生後2~3カ月頃が多いかもしれませんね。家に来た直後は慣れない環境にストレスを感じやすいため、少なくとも1週間程度様子を見てからがよいでしょう。
ワクチンが終わったあたりから、お散歩デビューまでの間が望ましいと言えます。

首輪の付け方は?

子犬に首輪を近づけて体に触れさせたり、ニオイを嗅がせたりして、「首輪は嫌なものじゃないよ」と教えます。
子犬が首輪を嫌がらないようであれば、締めすぎに注意しながらそっと付けてください。
正しい位置に装着したら、装飾物が犬の首や顔回りに当たらないか、サイズは合っているか確認しましょう。サイズは子犬の首と首輪の間に、指1~2本分入るくらいがちょうどよいと言われています。

子犬を首輪に慣れさせる方法

慣れないうちは短時間で外し、子犬の様子を見ながら少しずつ装着する時間を伸ばしていきましょう。首輪をしたまま普通に過ごせるようであれば、そのまま室内でボールやおもちゃを使って遊んでみるのもよい練習になります。

また、「おとなしく首輪を付けられたらいいことがある」と教え込ませることも大切です。トイレや噛み癖のしつけと同様に、上手にできたら思いっきり褒めてください。ご褒美におやつを与えるのも効果的です。

子犬が首輪を嫌がる場合の対処法

子犬が首輪を嫌がるのは、首周りに何かが巻き付いていることに違和感を覚えている場合が多いです。
まずはリボンやひもといった軽くて柔らかい素材を首に巻く練習からはじめましょう。上手くできたら褒めることも忘れずに。

リボンやひもの存在に慣れてきたら、首輪に切り替えてみましょう。おとなしく首輪を付けられたら、首輪のトレーニングは完了です。このときも、思いっきり褒めてあげてくださいね。

子犬の首輪の選び方

ペットショップやWebサイトを眺めてみると、子犬の首輪にもたくさんのバリエーションがあります。
おしゃれな見た目ももちろん大切ですが、子犬にとっての快適さや、機能性を第一に考えなければいけません。子犬にとって初めての首輪の選び方を見ていきましょう。

サイズ

首輪のサイズは犬の大きさにぴったりと合うものが原則で、小さすぎても大きすぎてもいけません。
購入前に子犬の首周りをメジャーで測り、余裕を持って付けられるものを選んでください。長く付けられるものをと大きめを購入したくなるかもしれませんが、サイズはきちんと守りましょう。
また、重量のある首輪は、体ができあがっていない子犬には大きな負担になります。軽くて丈夫な素材でできたものがおすすめです。

やわらかい素材

慣れないうちはできるだけ抵抗感なく首輪を受け入れられるよう、子犬の首周りに優しくフィットするやわらかい素材のものがいいでしょう。
首輪にはさまざまな種類がありますが、なかにはしつけ用として販売されているチョークカラー(チェーンチョーク)、ハーフチョークといったものがあります。
しつけ用の首輪は、犬が引っ張るとチェーンで首が締まるようになっています。思わぬ事故やケガの原因になる場合もあるため、子犬向きではありません。

体の大きさにあった幅のもの

犬の首輪は、幅が細いものから太いものまでさまざま。幅広タイプは首に付けたときの存在感がありますが、子犬の大きさとのバランスを考えなければいけません。
幅が合わないものは、子犬の首周りに負担をかけたり、また顎や体に擦れて嫌がったりする場合があります。首輪はサイズ(長さ)だけではなく、幅も子犬に合わせたものを選びましょう。

過度な装飾がついていないシンプルなもの

大きなリボンや鈴、金属製のチャームがぶら下がる首輪はかわいいですよね。しかし、首輪に慣れない子犬にとっては負担が大きいのも事実です。
また、リボンや鈴といった装飾品が何かの拍子で外れると、誤飲にも繋がります。
子犬の首輪はシンプルかつ機能的なものを。アクセントを付けたいときは、首輪本体のカラーや模様で選んでくださいね。

子犬の首輪の注意点

首輪の付け方や選び方が分かったところで、最後に子犬を“首輪嫌い”にさせないための注意点を見ていきましょう。

かわいそうだからと緩めすぎないこと

先ほども説明した通り、首輪の付け方は「指1~2本分余裕を持って」が正解です。こんなに締めて大丈夫かと不安になる人もいるかもしれませんが、緩めすぎると小さな子犬の首がスポっと抜けてしまったり、首輪がずれて「猿ぐつわ」状態になってしまったりと脱走やケガの原因になります。
子犬が首輪を嫌がるようであれば、首輪の素材やサイズを見直し、少しずつ様子を見ながら慣らすようにしてください。

サイズを小まめに確認すること(特に大型犬)

まさに成長期真っ盛りである子犬の時期は、1カ月、2カ月とぐんぐん大きくなります。「気が付けば首輪のサイズが合わなくなっていた」というケースもあるため、子犬時期の首輪のサイズは小まめに確認しましょう。

ゴールデンレトリーバーやハスキー、秋田犬といった大型犬は、小型犬と比べると成長期が長く、子犬から成犬になるまでの成長も著しいです。買ったばかりの首輪がすぐに合わなくなる、なんてこともよくありますので、特に注意してくださいね。

買い替えが必要になることを念頭に選ぶ

犬にとって、毎日使う首輪は消耗品です。使っているうちにくたびれてしまう、サイズオーバーになる、飼い主の好みが変わる……ということを念頭に置き、買い替えることを前提に選びましょう。

首輪に慣れるまではリードを付けない

お散歩デビュー前の子犬が首輪を付けられるようになったら、次はリードを付けて室内でお散歩の練習をします。ただし、首輪に慣れないうちにリードを付けると、子犬には大きなストレスがかかってしまいます。
まずはしっかりと首輪に慣れさせてから、リードを付けてみる……と徐々に慣らしていくのがおすすめです。

まとめ

以上が子犬にとっての首輪の必要性や選び方、慣れさせるコツに関する説明でした。
飼い主として、はじめての首輪は愛犬にぴったり合うものを選びたいものですよね。
ぜひこの記事も参考に、子犬に負担をかけず、かつステキな首輪を選んでくださいね。
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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