犬の散歩中のマナーで気をつけること

運動不足の解消やストレス発散、飼い主とのコミュニケーションなど、犬の散歩は犬を飼ううえで重要な役割を担っています。
雨天が続いて散歩をお休みした結果、いたずらが増えてしまったなんてこともあるので、適度にリフレッシュできる散歩は犬にとって欠かせないものなのです。

このように、犬にとって必要不可欠な散歩だからこそ、マナーを守って行うことが大切です。マナー違反の飼い主が増え、犬の散歩に対する世間の反感が強くなれば、愛犬を散歩に連れて行くことが難しくなりかねません。
また、犬の散歩マナーに関する、法律や条例、地域のローカルルールなども存在し、違反すると罰則を受ける可能性もあるので、しっかりとマナーを理解し、人に迷惑をかけないように散歩を行いましょう。

散歩のマナーとして、気をつけたい具体的なポイントは3つあります。

①トイレのマナー
②リードのマナー
③人やほかの犬に会ったときのマナー

それぞれの項目別に、具体的なマナーを確認していきましょう。

犬の散歩マナー~トイレ編~

まずは、トイレに関するマナーです。
マーキングのためにおしっこをする犬もいれば、外でしか排泄できない犬もいます。いずれの場合も、飼い主がきちんと後始末しなければなりません。
トイレに関しては重要性の高い部分でもありますので、最低限のマナーは必ず守るようにしましょう。

最低限のマナー

最低限のトイレマナーとして、他人の家の敷地付近や商店街の店先など、周りに迷惑がかかる場所でのトイレは絶対に避けてください。
それ以外の場所で排泄した場合でも、ウンチは必ず持ち帰り、おしっこは水で流して周りが不快に感じないように、しっかりと後始末しましょう。

最近変化しているマナー

おしっこを水で流すだけでは臭いが残ってしまうため、最近は流したあとにトイレシーツで拭き取るなど、よりきれいに後始末する飼い主が増えつつあります。
犬を飼っている人たちの間で、マナー意識が高くなっているようです。マナーは時代とともに変わるものですので、変化に合わせて柔軟に対応しましょう。

散歩に必要なもの

散歩中にトイレの処理を必要なものをまとめました。

●マナー袋
●ティッシュ、またはトイレットペーパー
●ペットボトルなどに入れたマナー水
●トイレシーツ

散歩用のバッグを用意し、これらのアイテムをひとまとめにしておくとよいでしょう。毎回準備する手間も省けますし、忘れ物の心配もないので安心ですよ。

犬の散歩マナー~リード編~

続いて、リードに関するマナーを見ていきましょう。

ノーリードは絶対NG

犬の散歩するときには、必ずリードを使うことがマナーです。
飼い主によっては、「うちの犬は大丈夫」といってリードを使わずに散歩していることもありますが、それは身勝手な言い分。たとえ十分にしつけられていたとしても、何があるかわかりません。
また、大丈夫だというのは飼い主の考えです。ノーリードで散歩している犬に対して、周囲の人が不安を抱えている可能性があることを認識しておきましょう。

さらにリードは周りに迷惑をかけないためのものだけでなく、愛犬の身を守るという意味でも必要なものです。
ノーリードで散歩していると、何らかの緊急事態が起きてもとっさに助けてあげられないことがあります。交通事故やほかの犬とのトラブルなども考えて、散歩の際には必ずリードをつけるようにしましょう。

ロングリードは使わない

散歩用のスタンダードリードは1~1.5m程度の長さが一般的ですが、ロングリードと呼ばれる、長さ3m以上のタイプも存在します。
これらは広いスペースでの運動や競技の訓練時に使用するもので、散歩中の犬の動きをコントロールには適していません。通常の道路を散歩するときは、使用しないようにしましょう。

リール式のリードも注意が必要

リール式のリードは、場所によって長さの使い分けができるので便利ですが、きちんと調整して使わなければノーリードやロングリードと同じ状況になってしまいます。
散歩中は、愛犬が足元付近にいられる程度の長さにロックし、行動範囲を広げても問題ない場所に到着してからロックを解除してあげましょう。

適切なリードの長さ

散歩中に使用するリードは、愛犬の急な動きにもすぐに対応できるよう、1~1.5m程度の長さが適切です。交通量が多い場所や狭い道では、リードを短く持つとよいでしょう。

犬の散歩マナー~人や犬に会ったとき編~

最後に、人や犬に会ったときのマナーを確認していきましょう。

人に会ったとき

まずは人に会ったときのマナーですが、散歩中に出会う人すべてが犬好きとは限りません。適度な距離を保つように意識しましょう。

リードを短く持つ
人が大好きな性格の犬は、悪気なく飛びつくことがあります。
決して襲うことが目的ではありませんが、突然犬が飛びかかってきたら大抵の人は驚いてしまうでしょう。
驚いたはずみで転倒しケガをしてしまうかもしれませんし、相手の服を汚してしまうことも考えられます。それを防ぐためには、リードを短く持ってコントロールできる状態にしておくことです。

また、日頃から愛犬は道の端側を歩かせ、人とすれ違うときには、相手と愛犬の間に自分が入るなどを意識するのもおすすめです。
もし、すれ違う相手が犬を怖がっているようであれば、一度立ち止まって犬を座らせたり、フセをさせたりなど、安心感を与える行動がとれれば完璧!小型犬であれば抱き上げるのもいいですね。

人が苦手な性格の場合、むやみに触られないように注意する
人が好きな犬もいれば、人が苦手な犬もいます。人が苦手な性格の犬の場合、体を触られることを嫌います。
特に小さな子どもの場合、「ワンちゃんがいた!」とばかりに、前触れもなく近付いたり触ってきたりすることがあります。愛犬が驚いて反射的にかみつくことを避けるためにも、注意深く見てあげてください。

犬に会ったとき

散歩中にほかの犬と会ったときにも、マナーがあります。

飛びかからないよう注意
散歩中にほかの犬にあった場合、まずは愛犬がいきなり飛びかからないように注意しましょう。そのためにもリードは短く持ち、適度な距離を保ってください。

そして、犬にも個性や相性があります。様子を注意深くうかがってから、問題なければ距離を縮めましょう。
その際には、相手の飼い主への配慮も忘れてはいけません。自分の犬を近付ける前には、必ず「ご挨拶させてもいいですか?」などの確認も大切です。
別れ際の「ありがとうございました」などのお礼も忘れずに。お互い気持ちよく交流を楽しんでくださいね!

興奮しているなら落ち着かせる
犬が興奮しているなら、まずは落ち着かせることが大切です。日頃から「お座り」などのコマンドをしっかり実行できるように、繰り返し練習してください。

ほかの犬の前でおやつを与えない
おやつにはそれぞれのタイミングがありますし、すべての犬に同じものを与えてよいとは限りません。散歩中におやつを食べさせるときには、周りにほかの犬がいないタイミングを見計らってからにしましょう。

まとめ

今回は、犬の散歩にまつわるマナーについてお伝えしました。
飼い主にとっても愛犬にとっても楽しい日課である散歩ですが、マナーを守らなければ周りに迷惑をかけてしまいます。トイレの処理、リードの装着など、人や犬へのマナーをしっかり認識したうえで、快適で楽しい散歩をしましょう!
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

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