猫の尿の異常に関する獣医師さんへの相談内容

猫の尿の異常に関する獣医師さんへの相談内容をご紹介します。
※グループサイト『だいじょうぶ?マイペット』からの提供記事になります。

相談内容:尿量の減少

飼い主からの相談

相談者:愛知県 にゃんことねこたさん
もうすぐ11歳のオス猫です。
最近尿量が少ないです。元々水はあまり飲まなくて、水分補給の為にスープをたくさんの水で飲ませています。ですから飲水量はあまり変わらないと思います。
この子は若い時から尿を出す回数が少なく、1〜2日に1回だけで、出た時はたくさんの尿を出します。
毎回固まるトイレ砂が10cmくらいの固まりになるのですが、最近は6〜7cmくらいの固まりで尿量が減ってます。
定期的に尿検査はしていて、前回1月末にしました。
昔からpHは高めですが、尿検査の結果毎回特に異常はありません。
尿量の減少はどの様な原因が考えられますか?加齢により尿量が減ったりしますか?

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
尿量が減ることに関しては、あまり深刻な病気であることは多くありません。
が、ご心配であれば、一般的な血液検査を行ってみてもよいと思います。
年齢もそうですが、食生活や季節により生理的な範囲で尿量は変化すると考えられます。
尿量以外に、体重減少や食欲不振、嘔吐など、そのほかの症状がないかも併せてチェックしていきましょう。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:多飲頻尿について

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 ミケさん
14歳の猫、普段よりよく食べる状態で、太らなく現在2キロです。
半年前に強烈な脱水症状になり、1週間餌を食べなくなったのですが
点滴と回復ケア餌で完治し現在は元気な状況ではあります。
その時甲状腺の検査だけはしませんでした。
現在トイレを1時間~2時間に1回している状態で、非常に心配で通院しました。腎臓のエコーをとり問題はなさそうでした。
状況から甲状腺の病気の可能性があるようです。  
血液検査の為、食事を抜くが大変な状況で検査はまだしていません。
また甲状腺の病気が判明しても、薬の副作用で元気がなくなる、
腎臓が悪くなる可能性があると先生から聞いています。
検査が大変でも検査をして、治療をするべきかアドバイスを頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
確かにお伺いする限りは甲状腺機能亢進症の症状と合致しますね。
一点目としては、甲状腺ホルモン測定のみの血液検査なら、絶食しなくても行えると思います。
二点目としては、治療のデメリットはよくご理解されているようですが、治療しないデメリットはご存知でしょうか?
甲状腺機能亢進症の場合、体重減少や嘔吐・下痢、肥大型心筋症や高血圧などによる各種臓器へのダメージが起こる可能性があります。
また、実際に治療する側として、顕著に元気がなくなる事象はあまり遭遇しません。
腎臓に関しても、超音波検査にて形態の異常がなければ、甲状腺の治療を行っても必ず腎臓の数値が上昇するとも限りません。
治療を行うかどうかはさておき、まずはホルモン測定だけ行い、現状把握を行うことを推奨します。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:残尿感について

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 ねこさん
雄猫 去勢済み 2012生まれ
2021.10 特発性膀胱炎 結石なし 腎臓問題なし
2023.2 膀胱炎 消炎剤、抗生物質 注射
ここまでは少量のおしっこはでていた
2023.3 薬(アモキクリアだと思う)を飲ませたがよくならず、他の病院に連れて行ったところ入院。酷い膀胱炎。
結石ではないが、結晶がつまっていた。ストルバイト結晶の可能性が高い。
ここからロイヤルカナンユリナリー、他尿路結石用の餌に変えた。腎臓問題なし。
2024.1.2
尿が少ししか出ない。何度もトイレに入っている。
セフゾンを飲ませたが効いている感じがしないので、
アモキクリアとプレドニンを飲ませた。
4日に病院に行く途中で大量のおしっこが出た。そのあと普通になった。
全部で6日間くらいアモキクリアを飲ませた。
1.19
また少ししかでない。
病院で薬(セフゾン)だけもらい5日間飲ませた。
一日目だけプレドニンとセフゾン。
2.13夜 おしっこは出ているが何度もトイレに入っている。ビクタスを飲ませた。少しうんちがゆるい。
14 おしっこは出ているかだ、トイレの回数が多い。
ビクタスとステロイド。少しうんちがゆるい。
15 今日 おしっこはでているが、何度もトイレに入っている。
今年に入ってから3回目のおしっこ出ない問題を抱えて悩んでいます。
去年の入院した時は排尿時に泣いていたので、痛くて出ない、という感じでした。
今年の1月頭のはわからないのですが、19日の時と今回は痛がっていません。
獣医さんにも相談して膀胱炎と思っていましたが、
人間の泌尿器科の先生に前立腺炎とか前立腺炎肥大症の可能性も言われました。
去勢しているのを伝え忘れたので疑問ですが。
排尿時の痛みはなさそうですが、残尿感がすごくあるのだと思います。
トイレ出たあとに文句言っています。
薬だけ処方してもらって、病院それぞれで違う抗生物質を出されるので、いろいろな抗生物質を飲ませましたが、
その時々は1日目、2日目が違う事もありますが、2日目以降は同じ抗生物質を飲ませています。
素人目に抗生物質は効いているのかよくわからないけど、
ステロイドは効いている感じがしました。
食欲もあり、遊び、寝て、トイレ以外は元気にしています。
ポタポタと出る時もありますが、トイレに何度も入っているので、そんなに出るもんないでしょ、、、とも思います。
膀胱炎なのか、その他の病気の可能性もあるのか、
あと一つ気になり始めたのは、精神的なものなのかです。
去年の入院前からは引越しの準備をしている時で、留守がち、1月4日も前の日から出かける準備をしていた、
一昨日も昨日の出かける準備を始めてからでした、、、
考えてみるとあてはまるだけなので、気にし過ぎかもしれませんが、、 
一応おしっこも出ているので、
他の先生のご意見も承りたく質問させていただきました。
よろしくお願い申し上げます

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
これは中々難しい質問で、仰る通り、尿道閉塞となり尿が長時間でないと危険な状態です。
しかし、頻回にトイレに行き、ポタポタと出ている状態が、単なる膀胱炎での頻回尿なのか、尿道閉塞で尿が出しにくいのか、ぱっと見では区別がつきません。
わたくしであれば触診またはエコーで、閉塞しているかは即座に判断がつきますが、飼い主様では難しいでしょう。
行けるようなら待たずに受診するのがベストです。
しいていえば、単なる膀胱炎での頻回尿なら元気食欲は問題なく、尿道閉塞になっている場合は食欲廃絶や嘔吐が認められることが多いです。
ご参考になれば幸いです。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
猫の膀胱炎は本当に悩ましいですよね。
まず、猫の膀胱炎の一般論からお話しすると、ご存知の通り「特発性膀胱炎」の発生が多く、細菌性膀胱炎の発生は少ないとされています。
猫において、前立腺炎や前立腺肥大、前立腺癌などの前立腺疾患の発生はそこまで多くありません。
ご相談のケースだと、やはり特発性膀胱炎のような経過だなと思いました。
さて、まずは特発性膀胱炎と診断した経過に関しては、実施した検査は尿検査のみでしょうか?
超音波検査は実施されていますでしょうか?
超音波検査まで実施されていれば、前立腺疾患や腫瘍疾患は除外できると思います。
また、尿検査で細菌が確認されなければ、特発性膀胱炎の可能性が高くなります。
次に、特発性膀胱炎の原因は、その名の通り特発性=原因不明です。
ただ、よく言われる発生要因としては「飲水」と「ストレス」です。
今回の経過をお伺いすると、「ストレス」は大きく関与している可能性があります。
では、何がストレスなのか?というところですが、仰る通り環境の変化(引っ越し、家族の出入り、他の猫との関係性)とトイレの環境が好ましいかどうか、といったところがメジャーです。
長くなりますので割愛しますが、そのあたりのフォローも再発予防にとても重要です。
次に治療ですが、細菌感染が無い場合、抗生剤の投与は基本不要です。
どちらかというと、ステロイド剤で強く膀胱の炎症を止めてあげるのが基本的な治療です。
尿検査において、細菌感染があったかどうか、過去の検査結果を見直してみてはいかがでしょうか?
長くなりましたが、わたくしからのアドバイスとしては、
①治療はステロイド剤をベースにしましょう
②再発予防の為、環境要因を見直しましょう
③尿に配慮したフードにしましょう(おすすめはヒルズc/dマルチケアコンフォート)
④しっかり飲水しましょう。
追加のご質問があればお願い致します。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:【様子をみる】際の危険ライン・観察ラインがわかりません

飼い主からの相談

相談者:長野県 ちびまるさん
お忙しいなかお目通しいただきありがとうございます。
当方、猫が以下のような症状です。
・尿検査による初期結石疑い(血尿、キラキラした結晶、尿蛋白)
主に朝、
・家中を大泣きしながら壁に沿ってうろうろする
・トイレ以外の床をカイカイして粗相をする
・トイレへ行っても出ない、出ても数滴のときが多々
主に夕方、
・急に隠れたがる→しばらくすると平気
獣医さんへ行きましたが、お薬の注射だけであとは【様子を見てください】と言われています。
調べると尿トラブルは命に関わると出てくるので、どこからが危険ラインで、どこまでが観察していていいラインなのか、悩んでいます。
今朝は全く尿が出ず、トイレの中で低く唸っており、不安で緊急医に行きましたが、今できることはないのでやはり様子を見るようにと…
自分が過保護すぎた結果、緊急医へ連れ出したことでかえってストレスを与えてしまったかもしれないと反省しています。
食欲はあり、水も飲みます。より水分を多めに摂れるようぬるめのスープ等与えています。
何卒よろしくお願いいたします。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんにちは。
かなり症状が強く出ており、心配ですね。
また、今のかかりつけの先生とのコミュニケーションも上手く行っていないようですね。
診断名や治療薬の内容について、伝えられていることがありましたらまたご返答下さいませ。
お伺いする内容としては、「膀胱炎」の症状で苦しんでいて、「対症療法の注射」で治療をし、良くなったり再発したりを「繰り返している」、という理解で宜しかったでしょうか?
的はずれな回答でしたら申し訳ありません。
まず、猫の膀胱炎というのは、その原因の多くが「特発性膀胱炎」のことが多いです。
今回は結晶が確認されているので、膀胱結石を伴う膀胱炎である可能性もあります。
他、少ないですが細菌感染、腫瘍が挙げられます。
どの膀胱炎でも、危険な状態は「尿道(または尿管)閉塞」です。
そうなると、尿が出ないのはもちろんのこと、概ね元気がない、食欲がない、嘔吐するなどの付随した症状が見られます。
ご質問にお答えしますと、
様子を見ていい→症状が改善傾向、本人の状態も良好
様子を見ていけない→閉塞した症状がでている、治らない、または良くなってきたが再発した
となると思います。
お伺いする状況としては、注射一発で完治するものには思えませんので、継続的な治療が必要となると考えられます。
具体的に言うと、食事療法やサプリメント、投薬や必要に応じ結石の手術などです。
上手くコミュニケーションがとれる病院でセカンドオピニオンをするのも良いと思います。
治療経過でご不明点があればまたご相談下さい。
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る

相談内容:症状のない膀胱炎?

飼い主からの相談

相談者:埼玉県 ちーずさん
2歳の時に里親になった推定8歳の避妊済メス、3.7キロのアメショーです。
毎年定期検診(血液、尿、検便、レントゲン、エコーのフル)を受けていて、今まではオールクリア。
特に持病や病気になったこともありません。
今年10/18の尿検査にて、潜血+++、尿沈渣赤血球2+との結果でした。
他項目は今まで通りオールクリアです。
結果を聞いた際に、膀胱炎の症状はないか?と先生の方から聞かれ、特に症状としては何も無かったので、針で採尿していることもあり、血が混じったのかな?ということで様子見になりました。
個人的に毎日、尿の回数、量、色のチェックをしてますが、全ていつも通りです。
回数...3回(飼い始めた頃からずっとこの回数)
量...1日50ml〜60ml
肉眼で見た色...正常
排泄中に鳴いたり、トイレに何回も行って排尿なしや、トイレ外での排尿なども全くありません。
食欲、飲水量、排便、元気なども変化なしです。
様子見になりましたが、私個人が気になったので再検査を依頼して12/23に尿のみ再検査をしました。
結果はやっぱり、潜血+++、尿沈渣で赤血球3+でした。
この間も何一つ実生活での異変はなしです。
結果はやはり膀胱炎っぽいねと言われたのですが、再度症状がないことを伝えると、先生も何でなのか分からない。という感じで、抗生物質などを無闇に使うのも良くない(耐性が出来てしまう)から、症状がない以上、やはり様子見とのことでした。
今後も尿のチェックはして、何かあればすぐ病院に行くつもりですが、症状のない膀胱炎?というケースは存在するのでしょうか?
また、もし先生方がこの様なケースを目にしたら、対処は何かされますか?
2回目も採尿は針でしたが、今までこの病院では5年検査をしていて全て針採取で今までは血が出たことなかったので、針採取が原因というのも違う気がします。
ネットで検索してもこのようなケースが全く見当たらなかったので、よろしくお願い致します。

浅川雅清先生(フリーランス獣医師(ペット家族動物病院成城店))からの回答

こんばんは。
なかなか難しいですね。
今回は、尿検査のみが異常で、膀胱のエコー検査は異常がなかったというとこで宜しかったでしょうか?
当院にも一人、持続的に潜血陽性で、症状のない子がいます。
恐らくはいわゆる「特発性膀胱炎」の持続して出血があるタイプなんだと思っています。
その他、持続的に潜血陽性になる場合は、膀胱腫瘍、膀胱結石が多いと思います。
そのあたりを再考にしてみてはいかがでしょうか?
ご参考になれば幸いです。

だいじょうぶ?マイペットで相談の回答の詳細を見る
だいじょうぶ?マイペットで
尿の異常に関する獣医師さんへの相談内容をもっと見る
 執筆者プロフィール
『みんなのペットライフ』編集部スタッフが、わんちゃん・ねこちゃんの飼い方、しつけのアドバイスなど、毎日のペットライフに役立つ知識や情報をお届けします。

ペット保険について

大切なペットの万が一に備えてペット保険を検討してみませんか?

ペットが病気やケガをしたとき、治療費の一部または全額を負担してくれるペット保険には提供しているペット保険会社によって様々なプランがあります。

ペット保険比較サイト「みんなのペット保険」なら、犬種・猫種、年齢から補償内容・保険料を比較し、そのまま資料請求やお申し込みも可能です。

実際にペット保険をご利用の方の口コミや各種ランキングも多数掲載しておりますのでペット保険にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

※みんなのペット保険に移動します

この記事に関連するキーワード

関連する記事

おすすめ特集

おすすめ特集をもっと見る

おすすめブリーダー特集

みんなのペットライフでは子犬・子猫に優しいブリーダー直販を推奨しています。

人気記事ランキング(猫)

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
もっと見る

ミテミテ 写真・動画特集

「ミテミテ」はペットの写真投稿や悩み相談ができるコミュニケーションサービスです。

里親募集情報特集

事情があり飼えなくなってしまったペットや飼い主がいないペットの里親募集情報を掲載しています。

てくてく ペット施設特集

「てくてく」はペット施設情報口コミサイトです。

グループサイトのご案内

健康で楽しいペットライフをお手伝い
犬・猫・小動物などのペット里親情報サイト
てくてく ペット施設情報検索・口コミサイト
みんなのどうぶつ病気大百科
猫との暮らし大百科