相談内容:対処した方がいい事
飼い主からの相談
16歳の高齢猫のことですが、持病として甲状腺異常があり投薬(チロブロック2.5mg、先月から量を増やしています)しています。1月1日の朝、嘔吐を繰り返したあとグッタリとし、意識朦朧となり、かかりつけ医に行きました。点滴を打ち様子をみてとの事で家へ戻りました。食欲が出てき、容態も落ち着きましたが、トイレでは排便時に透明の粘液を出していました。本日、1月6日に帰宅したところトイレ内で意識朦朧として倒れていました。あたりには前回と同様に複数回の嘔吐をした形跡あり。急遽かかりつけ医へ行ったものの亡くなることを覚悟した方が良いと言われ、自宅での看取りを考え帰宅。人が居ないと部屋はかなり冷え込む家です。そんな中倒れていたため体をすごく震わせていました。とにかく声をかけならが体を暖めてあげ、少し震えがおさまった頃に少量のチュールを鼻へ近づけたところ食べることが出来ました。その後、さらにAD缶に水を混ぜ与えたところある程度食べました。しばらくすると自分の足で立ってフラフラ歩くことも水を飲みに行くことも出来ました。今は落ち着いていますが、また透明な粘液を排泄していました。長くなり申し訳ありません。現時刻はかかりつけ医が営業終了しているので、何か対処したほうがいいこと、また考えうる病気等アドバイスいただけたら幸いです。体力が戻ることがあれば血液検査等やってもらうことを考えています。よろしくお願いします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
数値が記述されておりませんので,全くの推測になります。
原疾患が進行していよいよの状態になっている場合・逆にチロブロックが効き過ぎて甲状腺ホルモン値が下がりすぎている場合・腎不全による尿毒症が発現している場合・多臓器不全など老衰が始まっている場合・全く別の疾患が発症している場合など、色々考えられます。
徹底的に病気に立ち向かって検査や治療を行っていくのか、そろそろ自宅でそっと看取っていくのかかかりつけの先生とよくご相談下さい。
お大事にして下さい。
相談内容:腎不全猫ステージ3
飼い主からの相談
3ヶ月前に飼い猫が口を気にしだした為、
口内炎が酷くなっているのかと思い病院へ
原因は腎不全から来る物だとわかりました。
9/11日の血液検査
クレアチニン3.8
BUN98.2
赤血球620
自宅点滴開始
その結果か?
9/21
クレアチニン2.77
BUN50.4
赤血球436
10/1ミルセラ注射
10/5
クレアチニン4.05
BUN66.1
赤血球339回復せず
11/29日から4日間静脈からの点滴を開始
朝10時に連れて行き夜19時にお迎えに行く。
29日の血液検査
クレアチニン4.13
BUN84.1
赤血球317
ミルセラ注射
次の一週間はお休み
12/14-18日迄再度静脈点滴をお願いしました。
14日の血液検査
クレアチニン4.47
BUN96.8
赤血球345
18日に病院へ連れて行った際
前日冷たい所に居たがる事、呼吸が荒い時が有る事を伝える。
朝食欲はまだあり、ホタテやカリカリは食べてくれる。
夜お迎えに行った際、口に嘔吐したものをつけたままで帰りに先生が拭いて下さってましたが、家に連れて帰ると、首をぐるぐる回し、全く立つことすら出来なくなってました。
1)こうなった際はもう手立ては無いのか?
利尿剤を打てばよかったのではないのか?(素人意見)
2)いつ嘔吐していたのか?気がついて頂いてた段階で点滴を止めていたら、この様な状態にならなかったのでは無いか?
私が迎えに行くまで、この状態になっても連絡が入らなかった事から見て
ほったらかしでずつと置かれていたのでは?とも思っています。
3)貧血が進んでいるのに、静脈点滴を続けた結果、余計血が薄まり、高血圧が進み愛猫が苦しんだのではないか?
朝元気で病院へ連れて行ったのに、帰った際身体に力が全く入らなくなり、次の日の朝亡くなりました。
5匹を腎不全で看取ってますが、皆クレアチニン10以上になっても頑張ってくれ、最期の1週間はご飯だ食べれなくなり亡くなる。これがいつものパターンだっただけに、突然の別れに驚き、病院へ連れていかなければ今もまだ生きてたのではないか?と後悔の念が襲って来ます。
病院を恨んでも猫は戻って来ませんが、家には、まだステージ2~3の間で頑張ってくれている腎不全の猫がいる為、腎不全の事を勉強し、この事を教訓にしなければ、死んだ猫が浮かばれないと思い、質問させて頂きました。
長文になり申し訳ありませんが先生の見解をお聞かせ頂きたいです。
宜しくお願いします。
栗尾雄三先生(konomi動物病院)からの回答
獣医師の栗尾と申します。
順に回答してまいります。
1)こうなった際はもう手立ては無いのか?+利尿剤を打てばよかったのではないのか?
→ 手立てがないというのはよくわかりません。腎臓病に対する静脈点滴というのは一般的な治療になります。静脈点滴以外に何かないかということであれば飲み薬や食事管理ですが、そのあたりも、もう対策されていたのではないでしょうか。利尿剤については点滴量に対して尿の出具合が悪ければ投与をすることがあります。しかし、尿がしっかり出ていれば、必須のものではありません。
2)いつ嘔吐していたのか?気がついて頂いてた段階で点滴を止めていたら、この様な状態にならなかったのでは無いか?
→ いつ嘔吐していたのかはもちろん私には分かりませんが、点滴をしている間であることは間違いないでしょう。嘔吐をしていた時に点滴を止めていればということですが、それは真逆かと思います。通常、嘔吐があれば脱水やミネラル異常、低血圧となるため、点滴をもっとするべきという話になります。嘔吐があったので点滴を止めるということは通常行いません。ただ、呼吸が荒かったというのが少し気にはなります。息苦しくて嘔吐するケースもあるので、それであればその原因を考える必要があります。
3)貧血が進んでいるのに、静脈点滴を続けた結果、余計血が薄まり、高血圧が進み愛猫が苦しんだのではないか?
→ 赤血球が345ということで貧血の程度としては静脈点滴を行っても問題ないレベルかと思います。血は多少薄まりますが、ほとんどは尿として排泄されます。腎臓病による貧血を理由に静脈点滴を躊躇すると、それこそ手立てがないという話になります。腎臓病に貧血はつきものです。しかし、貧血が悪化しすぎて命にかかわることはあまりありません。他の5匹の猫ちゃんたちも今回と同じくらいの貧血はあったのではないでしょうか。それでも静脈点滴などされていたのではないでしょうか。
いつものパターンでなかったことに納得されていないように思えますが、治らない腎臓病であるということ、初回の静脈点滴ではなかったこと、治療開始から3カ月は頑張ってくれたことなどを考えると、そこまで違和感のある話ではありません。
私自身も同じような経験がありますが、正直、どうしようもありません。獣医師でも危険性を予測しづらいことというのはあります。みなクレアチニンが10まで生きてくれる訳では決してありません。もしかしたら腎臓病以外にも病気があったのかもしれませんが、腎臓病に対して静脈点滴をおこなうことは間違いではありません。
最後に、病院を恨まれる飼い主様によくあるケースなのですが、「朝元気だったのに」という考え方はよくありません。あくまで健康体ではなく、病気を患っているから通院するわけです。腎臓病であるということが3カ月前にわかっていたのであれば、命にかかわる病気を持病としてもっていて、体調が悪くなっていくのは確実な話であったと思います。体調が急変したので何かおかしいと思われるかもしれませんが、そういうことも現実的にはあるというのが答えとなります。どうしようもありません。もちろん、腎臓など何も悪くなかった状態であれば話は別ですが、残念ながらそうではなかったのです。
なかなか理解ができない話かもしれませんが、あと100頭程度、腎臓病の猫ちゃんを飼育されてみるとわかっていただけるかと思います。命には本当にいろんなパターンがあります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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konomi動物病院 獣医師 栗尾雄三
アドバイス・意見はすべて無償で行っています。
可能であれば以下より評価や感想・応援メッセージなどをお願いいたします。
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どうぞよろしくお願いいたします。
相談内容:甲状腺機能亢進症について
飼い主からの相談
こんばんは、現在16歳オス猫のことで教えて頂きたいです。
2014年6月に甲状腺機能亢進症の診断を受け、月1回の血液検査&毎日服薬中です。
3ヶ月程前に一度フラフラして倒れそうになったことがありましたが、すぐ普通に戻ったのでそれほど気にしていませんでしたが、今朝パタッと倒れてしまいました。
すぐ抱っこをし、数秒で意識を取り戻し?、すぐご飯の催促をするなど普通に戻りました。
その後も普通に生活しております。
この症状は甲状腺機能亢進症の症状なのでしょうか?
そして、何か気をつけるべきことがあるのでしょうか?
年末にも血液検査をし、数値は安定しているのですが、病気が進行しているのでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
井上 平太先生(井上動物病院 動物取扱業登録第56-104号)からの回答
尿毒症や電解質異常になっていたり脱水を起こしていないかどうか頻繁に検査をしながら補正をしていくことが重要です。そのあたりはチェック済みなのでしょうか。
甲状腺を治療すると隠れていた腎不全が発症することがあります。これに注意を払ってはいると思いますが、絶えず検証しなければいけません。
お大事にしてください。
相談内容:階段昇り降りできず動くと動悸する。トイレしない。食欲なし。
飼い主からの相談
今年の六月、元気ではあったんですが乳腺のシコリ(右のみ大きなもの)がありを手術をしました。
術後回復もよくすぐいつも通りになりました。
※過去に去年2回ほどお尻の左に尿管の膿?がたまり(ストレスと言われた)潰して取ってもらったことがありました。
9月下旬ごろから3.4回ほど(昼夜関係なく1日1回くらい)横になって体制を変える時急に顔が強ばり(黒目大きくなる)、右手が曲がったままで体全体が硬直して、1分ほど硬直したまま動きがかなり遅くなる時がありました。(その後は急に治りいつも通りになる)
○食欲あり○トイレもする○よく寝る
その後、今月10月9日の夜いつも通りではあるんですが呼吸が少し苦しそうに感じて、10日気温も下がった日に階段を登ってる途中で動機?呼吸が早く、苦しそうにしてて、しばらくタオルをかけて温めてあげて落ち着きました。
○ご飯たべていた○オシッコのみ
11日に母親が動物病院に連れて行きレントゲン、血液検査などをしてすべて異常がないとゆうことで、様子見とゆう形で皮下注射をして帰宅しました。
帰宅後からは階段などでまた呼吸が苦しくなり昇り降りはできなそう。
○食はカリカリを手に乗せて少量。チャオチュール1本のみ○トイレしない○睡眠は目は覚めるけどぐっすり寝れている。とゆう感じでした。○よく口をクチャクチャする
12日朝は食欲なし、トイレしない。苦しそうになるが少し動けるようになる。毛づくろいをしたり顔が落ち着いてくる。
昼にチャオチュール少量を指に乗せてあげたところ
鼻水?と、涙を出していました。
風邪なのか?とかトイレもしてなく呼吸がはやり気になるので母親が同じ動物病院に連れて行き診てもらいましたが先日の検査では異常がないのでとゆう事で皮下注射して帰宅。
ゆっくりしたりと落ち着いてはいるんですが、階段ダメ、少し動き回るとすぐ止まり苦しそう(動悸みたいな)、食欲なしトイレしない状態で。。
撫でてあげるとゴロゴロいったり顔がリラックスしたり、喜んでいるんですが原因が分からなくかわいそうで辛くて、ここのサイトを見つけました。
他の動物病院に診てもらおうと考えているんですが、ここで先生の診断や何かアドバイスをいただけたら嬉しいです(;_;)
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答
こんにちは、きなこもちさん
飼い猫さんの様子、心配ですね
今年の6月に乳腺のしこりの手術をしたとの事
乳腺のしこりというと、まず乳腺腫瘍かなと思うのですが
摘出した組織の検査などはおこないましたか?
猫の乳腺腫瘍は悪性率が高いため、術後も肺などへの転移に関するモニタリングが必要ですが
今回の苦しそうになるなどの症状も肺や循環器(心臓)への転移の可能性があると思います
通常はレントゲンでの検査で異常を見つけたり、エコー検査などを行ないます。
もし可能であれば、それらの検査をもう一度他の病院で調べてもらえればと思います
その際は必ず6月に受けた手術の事も伝えるようにしてくださいね
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
是松 壮一郎先生(アイ動物病院)からの回答
きなこもちさん、こんにちは
猫さんの名前はぴーちゃんというのですね^^
やはり肺への転移が見られたようですね
腎臓、肝臓の問題も見つかったようで、お辛い事と思います
それでも頑張っているぴーちゃん、そしてご家族も優しく見守ってくれていること
ぴーちゃんも幸せに思っている事でしょう
ステロイド注射ですが、副作用が取りざたされやすい薬ですが
現状の呼吸が苦しい状態の緩和などには有効ですし、きちんと使いどころをおさえて投与されるにはとてもいい薬とも言えます
担当の獣医師もきちんと考えて投与されているのだと思いますので、信頼して任せてみてください
正直、症状などを聞く限りでは、かなり転移も進んでいるのだと思います。
緩解(症状の消失)が難しいのであれば、ぴーちゃんにとって負担の少ないようにQOL(生活の質)を上げられるような事を一番に考えてあげてください
まず酸素ハウス
こちらはレンタルで比較的値段も安めに借りる事ができると思います。
肺腫瘍が進んで呼吸が苦しい子には、なにより楽になる方法だと思いますので、是非用意してあげてください
また食事に関しては、特に腫瘍に効くようなものはありません
「食べたいもの」を「食べやすい形」で食べさせる事が一番です
チャオチュールはよく食べてくれるようですが栄養的にはもう少し足りない分を
退院サポートやリカバリーケアなどのペーストの食事で補えるといいのですが。。。。
ただ本当に嗜好性の問題もありますので
無理矢理にご飯をあげるような事はしなくてもいいと思います。
本当に制限は無しにして、これは食べるかな?どうかな?とぴーちゃんの喜ぶ顔を思い浮かべながら
食べそうなものを探してもらう事さえ楽しく過ごしてもらえればと思います
まだまだぴーちゃん、みなさんと一緒にいたいと思ってくれているんだと思います
きなこもちさんも、頑張りすぎず、ぴーちゃんとの時間を暖かく過ごしてください
参考になれば幸いです
どうぞお大事になさってください
相談内容:保護猫の意識障害と体の硬直
飼い主からの相談
初めまして、保護したばかりの子猫についてアドバイスいただきたく、質問させていただきました。よろしくお願い致します。
昨日体重1kg、メスの子猫を保護しました。歯が生え揃っているので4~6カ月令だと思われます。かなり痩せていてずぶ濡れの状態でした。保護直後小さな猫缶を4分の1食べ、青白い鼻汁をくしゃみとともに出しました。この時点でよく鳴き、少しは弱ってはいましたが元気でした。1時間後獣医さんにみていただき、かなりの寄生虫がいたので虫下しを投薬(大きな白い錠剤で1.5錠くらい投与されました)、インターフェロンを注射していただきました。
その後15分ほどで鳴き方がおかしくなり、失禁、のけぞるなど神経障害がでたため、ステロイドを注射、一時入院しました。バイタルは安定、しかし血液検査ではカリウム、カルシウムの値が低かったとのことです。点滴を受け三時間ほどである程度回復したのでひきとり、帰宅しましたが、その晩から再び神経障害がでて現在体が硬直してきました。水をわずかに飲める程度です。
獣医さんは出張中で連絡がとれず、休日診療しているところは遠くて連れて行くことで負担になるかと思い、自宅で看護しています。
お聞きしたいのは、
・駆虫薬の副作用でこのような症状はあり得るでしょうか
・自宅でどのような処置をすればよいでしょうか
ということです。
どうぞよろしくお願い致します。
杉浦岳先生(すぎうらペットクリニック)からの回答
はじめまして。心配な状況ですね。
少し時間が経ってしまいましたので何かいい解決方法があったのであればいいのですが、もしまだ解決していなければと思い書かせていただきます。
駆虫薬にはいろいろなものがありますので、どのお薬を土の量で投与したかによって変わりますが、通常は猫への安全性の高いお薬を選んで使っているはずで、問題になるとは考えにくいと思います。
自宅で様子を見て改善するようなものではなさそうなので、遠かろうがなんだろうがとりあえず病院へ連れて行って神経障害の原因を調べるところから始まります。連休が明けましたのでお近くの病院へ行かれているといいのですが。
緊急性のある質問なのにお返事までお時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。システムの問題なのか、書き込まれた質問がすぐに獣医師の目に触れるわけではないようです。
ペット保険について
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