相談内容:歯のぐらつきと歯磨き
飼い主からの相談
先生方にご意見を頂きたく、質問をさせて頂きます。
本日愛犬に歯磨きをしていたところ、
下前歯が一本ぐらついている事に気がつきました。
ここ数週間、前歯の歯磨きを嫌がっていたのはこの為だったのかなとは思うのですが、
愛犬の口または歯が(特に前の方)がとても小さく
歯磨きをしていても歯石がついてしまっています。
なので歯周病が原因ではないかと思っており、
いつもお世話になっている獣医さんに近いうちに見せにいき、この際麻酔有りの歯のクリーニングをしてもらおうと思っております。
ただその予約まで2週間ほどあり、その間の下前歯の歯磨きをどうすべきなのか悩んでおります。ぐらついている歯が余りにも小さく、その歯を避けて他の下前歯の歯磨きは難しいです。
嫌がるという事は痛みがあるのではないかと考えているのですが、このような場合、歯磨きはしない方がいいのか。それともその歯も一緒に他の歯を引き続き磨いた方がいいのか悩んでおります。
ご意見を頂けたらと思います。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
詳細にお写真もありがとうございます。
グラついている歯は、仰る通り痛みがある可能性があります。
グラついている歯は基本的に、麻酔下での抜去が推奨され、その周囲の歯ももしかしたら既に抜歯対象かも分かりません。
歯ブラシやガーゼでのしっかりした歯磨きは推奨されず、ふりかけるタイプや液体タイプのケア用品を使う他ないように思いました。
実際に歯を見ていないので不明な点も多いですが、幸い2週間後にスケーリングとのことで、その後から歯ブラシなどでケアを行う形になるかと思いました。
相談内容:鼻水に血が混ざります
飼い主からの相談
2日前、突然何処か痛いようで獣医師さんに診ていただきました。首か背中辺りを痛いようでしたが、血液検査と触診をしてもらい、血液検査では炎症などはなく、寝違えのようなものではないかとの事で、痛み止めなのか注射と鎮痛剤をいただき帰宅しましたが、痛いのか夜も眠れないようでした。
次の日の朝、鼻水に薄く血液が混ざっているを見つけ、急いで診ていただきました。
心臓からくるのもかも知れないとのことで、
レントゲン、エコーをしてもらい右心室の逆流が早い状態で右心不全かもしれないが痛みのせいかもしれないとのことでした。
そして、鼻血は痛みで高血圧での鼻血ではないかとのことでした。
最初に頂いた鎮痛剤と心臓のお薬?(名前はわかりません)10日程を併用し、また来院するようにとの事でした。
少し痛みは引いているようですが、うっすら血が混ざる鼻血が気になります。
痛みで右心不全になるのでしょうか。
そして、右心不全かもしれないで出してもらったお薬は、原因が痛みからでも続けていくのでしょうか。
セカンド・オピニオンも考えているのですが、
その前にこちらでも伺えたらと思います。
2ヶ月前に心臓病でチワワの子を亡くしたとこですので不安で仕方ありません。
宜しくお願い致します。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても心配な状況ですね。
まず、鼻血から整理すると、原因としてよくある疾患は、
・歯周病
・鼻炎
・鼻腔内腫瘍
・真菌感染
・高血圧
・血液凝固障害
です。
実際に血圧は測定されましたでしょうか?
また、右心不全(肺高血圧症から起こることが多いです)に関しては、エコー所見である程度診断の目安が定められています。
もし、血圧測定をされておらず、エコーに関しても曖昧なようでしたら、心臓を得意とする病院で診てもらうのは選択肢としてよいと思います。
また、今後心臓以外の原因についても更なる精査が必要に思いました。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:血液検査 ALPi の数値
飼い主からの相談
こんにちは。
いつもお世話になり、ありがとうございます。
アメリカンコッカースパニエルの女の子10歳、元気、食欲は問題ありません。本日は血液検査のALPiの数値について、お伺いしたいと思います。
絶食15時間後の検査です。
GLU 91
BUN 14.1
CRE 0.44
TCHO 186
TG 96
GOT 25
GPT 53
GGT 6
ALPi 106 基準値0~89
WBC 89
RBC 697
Hb 13.7
Ht 46.7
MCV 68.0
ALPi だけ、基準から外れ高くなって仕舞いました。掛かり付けの病院ではALPでなくALPiで検査していますが、先生からは同じだと聞いています。
自分でも調べてみたのですが、ALPとALPiの違いがイマイチよくわかりません。
実は、血液検査の1時間ほど前に空腹のため、胃液、胆汁を吐いてしまいました。もともと胃液、胆汁を吐きやすい子だったので食事の間隔が長くならないようにしていたのですが、血液検査のために絶食させたところ、14時間で吐いて仕舞いました。
ALPiのみ高くなったのは、絶食のストレスや、嘔吐したため炎症が起きたかもしれないと説明を受けました。
ほかの肝臓の数値には異常がないため、大丈夫だと言われています。
歯周病でも数値が上がる場合があるそうで、歯と歯茎も診て下さいましたが、歯石も少なくキレイだと言われました。
肝臓、胆嚢、腎臓など腹部エコーは9/12に受けており、異常無しだったのですが、心配なので近いうちに胆嚢など良くみて貰うつもりです。
ALPiのみ高い場合は、さほど気にしなくても良いのでしょうか?また、ALPとALPiの違いは何でしょうか?
お忙しいところすみませんが、アドバイス頂ければ幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とてもよく細いところまでお気づきですね。
ALPは肝臓や胆嚢、胆管、ホルモン疾患、骨の疾患などで上昇することが多いです。
お腹の超音波検査でALPが上昇する原因が見つからないことはよくあります。
その際はさらなる精査を行う(CTや肝生検、ホルモン検査など)と原因が見つかる可能性はありますが、見つかっても根本的な治療が難しいこともあり、数値が上昇しないか経過を見ることも多いです。
まずは今一度お腹の超音波検査をしっかりやると良いかと思います。
また、ALPとALPiは同じと考えて貰って差し支えないとおもいます。
わたくしも検査会社の人間ではないので細いところは分かりませんが、現在は全国の動物病院ではALPiを使用していると思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:重度の歯周病。出来る治療はもうないでしょうか。
飼い主からの相談
お世話になります。
13歳のミニシュナ♀です。
3年ほど前から胆泥症の治療でウルソ服用していましたが、今年に入ってからクッシング症候群を発症。
9月半ばに胆嚢壊死症を発症。
3週間の点滴でなんとか持ち直しました。
その少し前からくしゃみの回数が増え受診したところ、たぶん歯周病から来るものだろうということでビルデンタ、オンシオールを処方されました。
少し鼻水も治まり食欲も戻ったのですが、
一昨日からまたネバっとした黄色っぽい鼻水が増え、食欲が全くなくなっています。呼吸が辛そうな時は赤ちゃん用の鼻吸いで鼻水を吸ってやっています。
ただでさえ体重が激減しているのに(1年半前5.6kgだったのが、今は3.6kg)また食べられなくなり悩んでいます。
全く食べない時はシリンジで、流動食とくすりを流し込んでいます。
もともと繁殖引退で歯がボロボロで何本も抜歯していたのに、
もっと気をつけてやればよかったと後悔しています。。。
右上の奥歯の辺りが化膿しています。
ビルデンタ、オンシオールの服薬以外に何か出来ることはないでしょうか。もちろん外科的治療もあるとは思いますが、さすがに麻酔は怖いです。。
よろしくお願いいたします。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
とても悩ましい状態ですね。
まずは、歯周病の他に食欲がなくなる、体重が減る原因はないか考えてあげましょう。
内科的な治療としては、抗生物質と消炎剤が中心となります。
他、できるとしたらインターベリーなどのインターフェロン製剤かと思います。
ご参考になれば幸いです。
相談内容:食欲が戻らない
飼い主からの相談
以前こちらで質問をさせていただいた際は慢性腎臓病でステージ3~4との診断がされましたが、セカンドオピニオンを経て、皮下輸液150mlから段階を経て500ml入れて(パフィーは心臓が強いとのことで耐えられているとのこと)、BUNが32.7、Cre1.0となりステージ1~2が妥当との診断が最終的にくだりました。
その際、キドナチューブダイエットという高脂質低たんぱくを与えてきたのが悪かったのか膵炎を起こしたのでブレンダZを7日間と、服薬でディアバスター、ビオイムバスター、ステロイド、お尻の皮膚炎があったので抗生剤と引き続きチラージンS 100㎎とアゾディル、あアンチノールプラスを投与していきました。
4月22日に測った最終の数値では、
BUN98.3、Cre1.3、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット・平均赤血球容積はすべて下限基準値より少し下回っていました。
BUNが上がったのはステロイドや抗生剤を使ったのもあるので一概に腎臓病が悪化したわけではないと言われました。
貧血は前回質問した3月9日からずっと下限基準値より少し下回ってます。
現在体調というかQOL的には数か月前と比べてとても落ち着いているのですが、食欲が改善されません。
正確に言うと人間のつくる食べ物などにとても興味を持つのですが、いざ口元に持っていくと顔をそむけるか、舐める程度でちゃんと食べてくれません。
今食べているのはロイヤルカナンの高消化リキッドタイプを鼻経チューブからですが、いつまでもそれに頼るわけにもいかないので、あの手この手でゆで卵の卵白やキュウリ、トマト、ごはん粒、人参、じゃがいもなどをあげてみますが、食べムラがあり朝食べたのに夜はいらないなど本当に大変です。。
必要なカロリー数もいまはリキッドタイプで何とか足している状態です。
ドライフードにはもはや見向きもしなくなってしまった子ですが、健康のために必要だし、なんとか食欲を戻す方法はないものでしょうか。。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
一先ず体調が順調とのことで安心しました。
仰る通り、本人の性格、すなわちグルメになったことで好きなものしか食べないということも十分有り得ます。
また、生理に伴って食欲や体調、皮膚のコンディションにむらが出ることも十分有り得ます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

追加のご質問ありがとうございます。
アジソン病に関しては、コルチゾールを測らない限り判断はつきません。
「食べ物自身にはかなり興味があるのにその時に食べたいと思うものじゃなければ食べない」ことに関しては、単に本人の性格か、もしくは口が痛いか、または「食べたらお腹が痛くなったことがあるから食べたくない」という意思か、と思います。
毛が抜けやすいのは、ホルモン疾患ではよく見られます。
便が変、黒緑ということは、消化管出血の可能性があり、また消化管出血はBUNが高くなりますし、慢性腸症のような病態が起きている可能性があります。
アジソン病から慢性腸症が起きることもありますし、慢性腸症でお腹が痛くて食欲がでない可能性もあります。
可能性の話ばかりして申し訳ありませんが、残る鑑別としてはアジソン病や慢性腸症と思われます。
ご参考になれば幸いです。
浅川雅清先生(フリーランス獣医師)からの回答

こんにちは。
食欲がでないととても心配ですよね。
さて、現状治療中の病気は、慢性腎臓病、膵炎、甲状腺機能低下症で宜しかったでしょうか?
複数疾患を抱えていると、管理が複雑になる故、飼い主様も獣医師様もさぞ治療に難儀されていることでしょう。
もし、上記以外の治療中の疾患があればまたコメント下さいませ。
まず、クレアチニンはあまり上がっていないのに、極端にBUNが上がっています。
これにはいくつか可能性はありますが、アジソン病をひとつ見落としてはいませんでしょうか?
特に、ステロイドを使っていた時は食欲があったけど、中止したら徐々に低下してきた、というようなら尚可能性は高くなると考えられます。
もちろんそれ以外の事情でもBUNだけ上昇することは有り得ます。
食欲不振の原因としてまずひとつ、今まで気づかなかった病気が隠れている可能性を探っていきましょう。
また、BUN98という数値は、それだけで気持ち悪さや食欲不振が出る数値です。
そこから食欲不振が出ていることも考えられます。
短期的にでも吐き気止めや食欲増進薬を使って対症療法をするのもありでしょう。
あとは純粋に、嗜好性が高いフード(Butchやココグルメ、ピュアロイヤルなど)を試すのもひとつです。
その他、実は口が痛くて食べたくない、などもありうると思います。
ご参考になれば幸いです。
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